スカウトってエンジニア文化と相性悪いよね
はじめに
エンジニア採用にすっかり定着したスカウト媒体。いくつかトライアルで試しましたが、そもそも「スカウトとエンジニア文化の相性が悪いんじゃないか」と感じています。
そもそもプロフィールをそんなに埋めてない
こちらとしては、プロフィールを見て「この人だ!」と思って声をかけたいのですが、いざエンジニアのプロフィールを見てみると、あれ?情報がほとんどない…?
自己紹介が「よろしくお願いします!」だけだったり、スキル欄が空っぽだったり。(これは一番ひどいパターン)
大体の人が、言語/フレームワークスキルの羅列です。(こちらも「もう少し教えてほしい!」と心の中でツッコミ。)どこのどいつにスカウト出したらええねん!
でも、エンジニアの方々はコードを書くのが仕事で、そもそもプロフィールを完璧に埋めるほど暇じゃないですよね。
ビジネスモデルと技術スタックはそう簡単に変わらない
投資家にプレゼンしたビジネスモデルと、それに合わせた技術スタックで開発を進めています。
そうそう変わるもんじゃありません。リファクタリングするにしても、数億かかる話です。
生成AIによるスカウト文は、すぐ廃れそう
最近のスカウト媒体は、なんと生成AIでスカウト文が作れちゃいます!
確かに効率はいいけど、受け取る側も慣れてくるので正直すぐ飽きられる気がします。「またか」と思われて、差別化が難しいです。
スカウト経由での面談は、候補者の態度がでかい
そして面談にこぎつけると、よく感じるのが「態度がでかい」問題。
スカウトで連絡が来ると、「手伝ってあげてもいいけど」「アドバイスしてあげてもいいけど」みたいな雰囲気を醸し出す方もちらほら。
「ああ、この人チームに入れると邪魔だな」と思って残りの面接時間をお通夜モードで過ごすことになります。
御社の採用はどうなの?
弊社はZenn上で技術ブログを発信しているため、それによって助かる部分が大きいです。
Zennを見てきて「T3-Turbo?メッチャイケてる技術使ってるじゃん」と前のめりになるタイプと、斜に構えるタイプの大きく2つに分かれます。どういう採用基準かは言わずもがな(ほとんどの自社開発は同じなんじゃないでしょうか)いっそのこと、AIでレコメンドしてくれ
求職側は、興味あるビジネスモデル・技術スタックは固定化されている。求人側も、ビジネスモデル・技術スタックは固定化されている。
いっそレコメンドAIに頼りたい。「この人にはこういう求人が合います」と、Gitのコミット履歴やコードの質まで分析して教えてくれたらどんなに楽か。
でも、現状は定型文(+生成AI)スカウトが飛び交うばかり。
AIがもう少しエンジニアの経歴・趣向まで読み解いて、最適な求人を勝手にレコメンドをしてくれたら最高です。
おわりに
スカウトって、工数かかる割に成果に繋がることが少ないので、もはやエンジニア文化と相性が悪いんじゃないかと思った次第です。

フィシルコムのテックブログです。マーケティングSaaSを開発しています。 マイクロサービス・AWS・NextJS・Golang・GraphQLに関する発信が多めです。 カジュアル面談はこちら(ficilcom.notion.site/bbceed45c3e8471691ee4076250cd4b1)から
Discussion
こちらも「もう少し教えてほしい!」と心の中でツッコミ。
突然の質問で申し訳ございません。
上記について、どのような情報が知りたいでしょうか?
箇条書きでもいいので教えていただきたいです。
スキルシートに書いてあるのはたいてい
・環境、言語、ツール類
・担当した工程
・役割
・規模
ですよね。
どんなものを作ったのか、どんな苦労をしたのか、どんなことが得られたのか書くようなフォーマットになっていないので、実際に合ってヒアリングするしかない。
役割がサブリーダーになっていても、いざ聞いてみると「言われた通りにWBS作りました」だけだったり。
経歴長い人だと「昔のことなので忘れました」のパターンも多いですね。
本当に時間ばかりかけて成果がない…。
気持ちは分かるのですが、セキュリティ対策で詳しく書けないんですよね。。。
スカウト、という用語が難しい。一般的にスカウトとは自分の足で見つけに行って、場合によっては引き抜くことだと思うけれど、そういう話ではないのだろう。
例えばZennのような媒体をスカウトの媒体と捉えるなら、Web広告と同じで、やりたいことをやる、本当は余分な機能などつけたくないが、でも慈善事業でもないので収益確保のために仕方なくつけてる機能、なのではないか。開発者も利用者もそもそもちゃんとやるつもりは無いのではないか、という気もすると言えばする。