Cloudflare PagesがMonorepoに対応した
ソース
Cloudflare Blogより
開発者向けのMonorepo構成ページ2024年4月4日の発表の通り、Cloudflare PagesがMonorepo対応しました。
npm/yarm/pnpmのWorkspaceに対応したほか、以下のMonorepo管理ツールにも対応しています。
また手元での簡単な動作確認ではありますが、BunのWorkspaceでも動きました。(Bun自体不安定なのと、公式のドキュメントには出てこないので、バグは多いかもしれません)
影響範囲
Cloudflareは個人開発でよく使われ、Pagesもフロントエンドのデプロイ先として大人気ですが、今回の対応でエンタープライズ領域でも一層使いやすくなったと感じました。
NextJSがフルスタックフレームワーク化していますが、初めからそれなりの規模のサービスを作ろうとすると、ユーザ用フロントエンドだけではなく、将来的なアプリ化、管理者用フロントエンド、バックエンドの分離(アプリと共有するため)、マルチプロダクト化等を見据えて、疎結合なアーキテクチャ設計を行います。
近年は技術選定としてFull-TypeScriptを選択をするスタートアップ/新規事業も多く、それと相性の良いTurborepoを利用していることも多い(これからますます増えてくる)かと思います。フロントエンドのデプロイ先としてVercel以外にCloudflare Pagesという選択肢が増え、コストにシビアなプロジェクトでもTurborepoを活用できるようになりました。
当社での活用
当社の場合、新規事業はT3-Turbo × PaaS Stackで開発を進めています。
Turborepoを利用している以上、フロントのデプロイ先のPaaSとしてVercelを選択していましたが、今回のリリースによりCloudflare Pagesへの移行が可能になりました。特に新規事業では副業メンバーが多く、人数課金と円安のダブルパンチで、Vercelへのデプロイはコスト的に厳しいものがありました。Cloudflare Pagesは無料枠も大きい上、人数課金ではなくリクエスト課金な上にかなり低コストなので、サーバコストを気にしなくて済みます。(その代わりISRを使えないという制約は生まれますが...)
まとめ
今回のリリースにより、エンタープライズなアプリケーションでもCloudflareが有力な候補になりました。最近はエクイティの資金調達環境が悪いので、「週末に仲間内でこれらの技術スタックで低コストで拡張性の高いアプリケーションを作りきり、その後に資金調達する」みたいな方法がピッタリですね!
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