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Codex CLIをChatGPTプランで使うまでにハマった2つの落とし穴

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2025年8月8日、Codex CLIがChatGPT Plus/Proプランに含まれるようになりました。
つまり、API課金ではなく、ChatGPTの定額枠でCLIが使えます。
Claude Codeの性能が落ちている疑惑がある中でかなりの朗報です。

早速 npm install -g @openai/codex で v0.16 を入れて試したのですが、思わぬ壁が待っていました。

1. ChatGPTログインの選択肢が出ない問題

インストール後に codex login を実行しても、APIキーでのログインしか選択肢が出ません。
下記画像のような「Sign in with ChatGPT」のような選択肢は影も形もない。

本来のcodex起動後の画面

調べていくと、Codex公式リポジトリ[1]にこの一文が。

Ensure that there is no OPENAI_API_KEY environment variable set.
(Check that env | grep 'OPENAI_API_KEY' returns empty)

つまり、環境変数 OPENAI_API_KEY がセットされていると、CLIは自動的にAPIモードで動作してしまう仕様。
この変数を外してから codex login を実行すると、ようやく「Sign in with ChatGPT」の選択肢が出ました。

2. 500エラーとPythonの罠

しかし、そこでまた新たな壁。
ブラウザでChatGPTにログインすると、CLI側でこんなエラーが出ました。

Error code: 500
Message: Token exchange failed: <urlopen error unknown url type: https>

これはCLIが内部で使うPython環境のSSL周りが壊れているときに出る典型パターン。
私の場合、古いPythonと新しいPythonが混在しており、SSL証明書を正常に扱えない状態になっていました。(環境整備大事)

最終的には、pyenvでPythonを3.12系に入れ直し、PATHの優先順位を整理して解決。
証明書テスト(urllib.request.urlopen("https://example.com"))で200が返るようになった時点で、CLIの500エラーも消えました。

学び

「たったこれだけ」と言えばそれまでですが、実際にハマると抜け出すまでに時間がかかります。
同じように「なんでChatGPTログインできないんだ…?」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。

脚注
  1. https://github.com/openai/codex/ ↩︎

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