開発コードの歴史
※本記事は、2022年4月20日に公開済みの記事を移行して再掲載したものです。
開発コードの歴史
データ基盤チームでチームリーダーをしている福田です。
データ基盤の構築・運用や、ビジネス側との接続を担当しています。
フェズ6年目となりわりと古株になりました。
今回は昔を振り返りつつフェズで扱われてきた開発コードにまつわる話をしたいと思います。
開発コードとは
💡 開発中の製品につけられる仮称。通常、社内のみで使われ、製品化の際には別の正式名称がつけられる。コードネーム。
引用:コトバンク
とあるように、開発コードは正式なプロダクトやソリューションの名称とは別に社内向けにつけられる別名です。
会社や組織によっては開発コードを用いておらず、製品名をそのまま利用していることも多いようですね。
たとえばmac OSでは「ネコ科の名前」と「カリフォルニア州の地名」が利用されたりしています。
では、なぜ開発コードがつけられるのでしょうか?
開発コードのメリット・デメリット
まず開発コードを使うことによるメリットとして
- 正式名称が固まる前に、仮の名称で扱うことができる
- 製品名の変更に強い
といったものがあります。
逆にデメリットは
- 製品名との区別がわかりにくくなり、直感的なイメージが薄れる
- 対外への使い分けを意識する必要がある
あたりとなりそうです。
正式名称が固まる前に、仮の名称で扱うことができる
みなさんは、開発を最初から製品名が決まった状態でスタートしたことはありますか?
おそらくほとんどの場合、初期段階では正式名称は固まっておらず、よくて製品名の案が(仮)などがついた状態で扱われるのではないでしょうか。
こういった場合に「〜〜可視化ツール(仮)」という名前となりますが、開発を進める上でこの仮の名だとなんだか愛着もわかず呼びにくいですよね。
これが開発コードをつけることで、対象を表す固有名詞となり扱いやすくなります。
たとえば、mac OSの例をとりあげると「Monterey」という開発コードをつけると会話でも使いやすくなりますし段々と愛着もでてきます。
「Montereyの進捗会議を...、Montereyのこの使い勝手が...」など
製品名の変更に強い
製品名が変わることってありますよね?
特にPoC後などに、当初のコンセプトや機能から変更が入ったときなど
プログラム開発にとっても開発コードはいい点があります。
例外処理や特定の埋め込み時に判別可能なキーとして開発コードを利用することで、製品名変更時に一括変更などをしなくてよくなります。
(MONTEREY_EXCEPTION_1は、詳細ページのキーエラーなど)
フェズの開発コードの歴史
毎回開発コードを考えると大変なので、フェズでは開発コードをあるルールをもってつけられることが多いです。
- 順番が決まっておりあまり考えずに付番できる
- 人名など会話の中で利用したときに、開発コードと判別しやすいもの
これまでの開発コードは
- 円卓の騎士
- 誕生石
- 世界の山
と変遷してきています。
数に限りのあるものは、使い切ったら次の体系を考える必要があります。
現在は世界の山を高い順に採用(あまりに呼びにくいものはスキップ)してますが、同じ系統が多くなりすぎても判別が難しくなるためある程度のところで切り替えが必要かもしれません。
まとめ
フェズの開発コードの歴史についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさんもいろんな考えで製品名や開発コードをつけられると思うので、機会があればうちはこんな扱いしてるよ!などお話させてください。
フェズは、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識をつくる。」をミッションに掲げ、リテールメディア事業・リテールDX事業を展開しています。 fez-inc.jp/recruit
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