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プルリクとコードコメントの使い分けでチーム開発を効率化する方法
はじめに
プログラミングでは、ソースコードだけで情報を伝えるのが理想ですが、限界があります。特にチーム開発では、プルリクエスト(以下、プルリク)やソースコードコメントが重要です。この記事では、これらの適切な活用方法と使い分けについて解説します。
プルリクエストの重要性
プルリクは、ソースコードの変更をチームに示し、レビューを受けるための手段です。その目的はコードの品質向上です。
プルリクの読者
プルリクには主に二つのタイプの読者がいます。
- コードレビュワー: プルリクをレビューする人
- コード修正者: コードの修正経緯を把握するためにプルリクを調査する人
プルリクに含めるべき情報
- 変更の目的: 何のためにこの変更を行ったのか
- 主な変更点: 修正の全体像
- スコープ: 修正範囲
- テスト: 確認したテスト項目や検証ポイント
- 設計/実装上の検討事項: 技術的な意思決定の背景
- 関連する課題: 関連するチケットの情報
基本的にコードで説明できていることは記載せず、ファイルや複数の修正箇所を横断する全体に関する説明を含めます。
コードについて説明が必要な場合は、後述のソースコードコメントを書くことが望ましいですが、それが適さない場合は
プルリクエスト上でレビューコメントとしてインラインで補足を入れるとコードとの対応が理解しやすく読みやすくなります。
ソースコードコメントの重要性
ソースコードコメントは、コードの動作や意図を説明するために書かれます。目的は、読み手が効率的にコードを利用・修正できるようにすることです。
ソースコードの読者
ソースコードの読み手にも二つのタイプがあります。
- コード利用者: コードの正しい使い方を知りたい人
- コード修正者: 不具合を発生させないようにコードを修正する人
ソースコードコメントに含めるべき情報
- 関数やクラスの目的: 何のための関数なのか、どんな機能を持つクラスなのか
- 関数やクラスの利用方法: クラスや関数の典型的な利用例
- 複雑な処理の説明: 理解しにくいロジックやアルゴリズムの解説
- 注意点やTODO: 今後の改善点や注意すべきポイント
- 外部の参照リソース: 参照したページのURLなど
ソースコードコメントは特定のファイルに関する記述です。ここでもコードで表現できていることを再度書く必要はありません。
まとめ
プルリクとソースコードコメントは、チーム開発において重要な役割を果たします。
それぞれの適切な活用方法と使い分けを理解し、コードの品質向上と効率的なコミュニケーションを実現しましょう。
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