git log の見やすくなるオプション5選
はじめに
git log
は、Gitのコミット履歴を確認するための基本コマンドです。
ただ、何もオプションをつけずに実行すると、出力が長くなりがちで
「情報が多すぎて見にくい」と感じることもあるかもしれません。
本記事では、git log
の出力を より見やすく、使いやすくするオプション を5つ紹介します。
--oneline
:1行ずつスッキリ表示
1. git log --oneline
各コミットを1行で表示してくれるオプションです。
✅ 例:
e7ac986 Add login form
9c0df9b Fix typo in README
2a96867 Initial commit
- コミットIDの冒頭数文字+メッセージのみ表示され、見やすくなります。
- 一覧で流れを追いたいときに便利です。
--graph
:ブランチ構成を可視化
2. git log --graph --oneline
ブランチの分岐・マージを線で可視化してくれます。
✅ 例:
* 9c0df9b Fix typo in README
|
| * 2054fb6 Add new feature
|/
* 2a96867 Initial commit
- 複雑な履歴も、流れが視覚的に分かりやすくなります。
--decorate
:ブランチ名・タグを表示
3. git log --oneline --decorate
HEADやブランチ名、タグをコミット横に表示してくれるオプションです。
✅ 例:
f3a89d2 (HEAD -> main, origin/main) Fix typo
- 「今どこにいるか?」を確認したいときに便利です。
💡 補足:
Gitのバージョンや設定によっては、git log --oneline
を実行しただけでも
ブランチ名やタグ(=--decorate
の情報)が表示される場合があります。これは Git 2.0以降の一部バージョンで、
log.decorate=auto
という設定が
有効になっていることがあるためです。環境によって出力が異なるため、装飾(=ブランチ名やタグの表示)を確実に表示させたい場合は
--decorate
を明示的に付けておくのが安全です。
--since
/ --until
:期間で絞り込み
4. git log --since="3.days"
git log --since="2025-05-10" --until="2025-05-17"
直近3日間の履歴だけを確認したい、など 期間で絞り込みたいとき に使います。
💡
"2025-05-10"
のような日付だけでなく、"1.week ago"
や"2.days"
のように、相対的な期間指定も可能です。
--author
:指定したユーザーの履歴だけ見る
5. git log --author="fd2025"
自分のコミットだけ確認したいときや、他のメンバーの作業をチェックしたいときに便利です。
よく使う組み合わせ
git log --oneline --graph --decorate
- この組み合わせが定番で、履歴の流れ・分岐・現在位置が一目でわかります。
おわりに
git log
は履歴を追うだけでなく、チーム開発での作業状況の把握にも役立つコマンドです。
表示が見づらいと感じていた方も、今回紹介したオプションを組み合わせれば、
履歴をより見やすく、効率よく確認できるようになります。
ご自身の開発スタイルに合った使い方を見つけてみてください。
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