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【Docker】docker builder prune でビルドキャッシュを削除する方法

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はじめに

Docker を使って開発を続けていると、イメージの ビルドキャッシュ がどんどん溜まってディスク容量を圧迫することがあります。
そんなときに役立つのが docker builder prune コマンドです。

本記事では、不要なビルドキャッシュを削除する方法を整理します。

docker builder prune の基本

docker builder prune は、使われていないビルドキャッシュを削除するコマンドです。

docker builder prune

実行すると確認メッセージが表示され、yを入力すると不要なキャッシュがまとめて削除されます。

WARNING! This will remove all dangling build cache. Are you sure you want to continue? [y/N] y
ID                                              RECLAIMABLE     SIZE            LAST ACCESSED
4nkshf6iuvgh8puk16cgpmyt3                       true            300.8MB         8 days ago
Total:  300.8MB

主なオプション

-a / --all

通常は直近のビルドで参照されていないキャッシュのみが削除対象ですが、
-aオプションを付けると、すべてのビルドキャッシュを削除します。

docker builder prune -a

⚠️ 再度ビルドするとキャッシュが効かないため、処理時間が長くなる点に注意してください。

-f / --force

確認メッセージを出さずに削除します。

docker builder prune -af

docker system prune との違い

  • docker builder pruneビルドキャッシュのみ削除
  • docker system prune → コンテナ・ネットワーク・未使用イメージ・キャッシュなど 幅広く削除

キャッシュだけ消したい場合は、 docker builder prune を使用します。

おわりに

docker builder prune を使えば、不要なキャッシュをまとめて削除でき、ディスク容量を効率よく節約できます。
ただし、必要なキャッシュまで消えることがあるため、実行タイミングには注意が必要です。

本記事が参考になれば幸いです。


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