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【初心者向け】git diff の使い方と見やすくする3つの工夫

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はじめに

Gitで差分を確認する際に使われるコマンドが git diff です。
しかし、初めて使ったときに次のように感じたことはないでしょうか?

「出力が多すぎて、内容を把握しづらい」
「どの部分がどう変わったのか、一目で分かりにくい」

私自身、普段は GitHub のプルリクエスト画面で差分を確認することが多く、
git diff の出力を初めて見たときには「分かりにくい」と感じ、自然と避けていました。

しかし、いくつかのオプションや表示方法を知ることで、git diff はとても便利な確認ツールになります。

本記事では git diff の基本的な使い方に加えて、
差分をより見やすくするための3つの方法を紹介します。

1. git diff の基本の使い方

作業中の差分を確認したいとき(git add する前の変更)

git diff

ステージ済みの変更を確認したいとき(git add した後の変更)

git diff --staged

特定のブランチとの比較(例:main ブランチとの差分)

git diff main

2. git diff が分かりにくく感じられる理由

  • 差分が行単位で表示されるため、少しの変更でも大きく見えてしまう
  • 色分けされるが、どこが変更されたのかが把握しづらい
  • 変更ファイルが多い場合、スクロール量が多くなり負担になる

そうした場合には、以下の方法で表示を工夫することで確認しやすくなります。

3. 差分を見やすくする3つの方法

差分の確認は作業の効率やミス防止にもつながるため、
“見やすさ”を少し工夫するだけで、Gitの扱いやすさが大きく変わります。

--color-words を使用する

git diff --color-words

差分が単語単位で表示されるため、変更した箇所が一目で分かります。

- const name = "Taro";
+ const name = "Hanako";

--stat を使用する

git diff --stat

各ファイルごとの変更行数を簡単に確認することができます。
「どのファイルが、どの程度変更されたのか」をおおまかに把握したい場合に便利です。

 app.js      | 10 ++++++--
 utils.js    |  2 +-

delta コマンドで GitHub のように見やすい出力にする

delta は、git diff の出力を色分けと行番号付きで見やすく表示してくれるツールです。

インストール(macOSの場合):

brew install git-delta

.gitconfig に設定を追加:

[core]
    pager = delta
[delta]
    line-numbers = true
    syntax-theme = Monokai Extended

これにより、git diff の出力がGitHub のように視認性の高い形式で表示されるようになります。

🔸 delta をインストールしておくことで、毎回 --color-words オプションを指定しなくても、
色分けされた差分が自動で表示されるようになります。

4. まとめ

やりたいこと コマンド例
作業中の差分を確認したい git diff
ステージ済みの差分を確認したい git diff --staged
単語単位の差分を見たい git diff --color-words
ざっくりした変更量を見たい git diff --stat
見やすくカスタマイズして確認したい git diffdelta を設定)

おわりに

git diff は分かりにくく感じるかもしれませんが、
オプションやツールを組み合わせることで、非常に強力な確認手段になります。

プルリクエストを作成する前の確認や、変更の振り返りにも活用できるため、
「GitHubに頼らず、ローカルで素早く確認できる」という安心感があります。

本記事が参考になれば幸いです。

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