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ファストドクターを加速させるAI技術と開発文化

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はじめに

Fast DOCTORの技術部門(FDT:FastDOCTOR Technologies)のIncubationグループに所属している福谷(ふくや)です!
「生活者の不安と、医療者の負担をなくす」というミッション実現に向けて、技術部門では新しいテクノロジーを取り入れ、開発プロセスの効率化とイノベーションの創出に取り組んでいます!
FDTにおけるユニークな制度や、生成AIをどのように開発やプロダクトマネジメント、さらには医療現場の支援に活用しているのか、その一端をご紹介できればと思います🙌
Fast DOCTORについてはこちらをご覧ください。

1. エンジニアの生産性をブーストする環境

1-1. 【個人向け】クレジットカード支給🔥
今年2月より開発生産性向上を目的として個人にクレジットカードを支給し、AI活用目的であれば月額5,000円まで決済可能となりました🙌
月1のFDT全体MTG(FDT All Hands)でCTOから発表があった当時の資料
月1のFDT全体MTG(FDT All Hands)でCTOから発表があった当時の資料

私はCursorに課金しており、気になるプロダクトがあれば余った決済枠で試してみたりしています。
新しいツールを利用する度に稟議上げるのも面倒、そして様々なツールが乱立するなかで気になるプロダクトを自由に選択できるのはいいですよね!
この制度で一番利用が多いのはCursorな気がしますが、どこかのタイミングで何に課金してるかアンケート取ってみるのも面白いかもしれません🤔

1-2. 【組織向け】Devin導入による開発プロセスの革新
今年1月から一部のチームでは、AIソフトウェアエージェント「Devin」を導入しました🤖
Devinと一番仲のいい和田さん
Devinと一番仲のいい和田さん

現在は、主に以下のような業務で活用しています。

  • 開発作業の自動化・効率化: 定型的なコーディング作業や軽微な修正などをDevinに任せることで、エンジニアがより複雑で創造的なタスクに集中できる環境を目指しています。
  • Pull Requestレビューの自動化: レビューの一部をDevinが担うことで、レビュープロセスの迅速化と品質維持の両立を図ります。
    • ✍ちなみに…Devinのレビュー観点として、”人間によるレビューの必要性”も評価させることでレビュー全体の効率向上に取り組んでいるとのこと
  • テストデータの自動生成: 品質保証に不可欠なテストデータの生成を効率化し、より網羅的なテストを実現します。
  • Deep Wikiの活用: GitHubリポジトリをDevinに学習させ、チーム内の情報共有や新規参画メンバーのオンボーディングをスムーズにすることも期待しています。

Devinの具体的な活用事例や効果については現在検証を進めている段階で、詳細については今後紹介できればと考えています!ご期待ください🙌

2. 生成AI活用とナレッジシェアカルチャー

ファストドクターではエンジニアだけでなく、プロダクトマネージャー(PdM)も積極的に生成AIを活用し、業務効率化や新たな価値創造に取り組んでいます!

2-1. "プロンプトカフェ☕"
部門を超えたナレッジの共有とアイデアの交換を目的として、隔週で「プロンプトカフェ」と名付けたミーティングを開催しています。
プロンプトカフェでは、開発現場で実際に業務で生成AIを活用した事例や、試してみたツールやプロンプトの工夫、そこから得られた知見などを共有しています。
例えば、「〇〇といった指示で期待通りのアウトプットが得られた」「こういう内製MCPサーバーがあると便利では?」といった具体的なアイデアが活発に議論され、新たなAI活用のヒントが生まれる場となっています。
今後このプロンプトカフェで共有された興味深い事例についても、個別の記事として発信していきたいです!

2-2. PdMもAIと共に進化:CursorとMCPを活用した業務効率化
プロダクトマネージャー(PdM)の業務においても、生成AIの活用が進んでいます。

  • PRD(プロダクト要求仕様書)のドラフト作成支援: Cursorの力を借りることで、PRDの骨子作成やアイデアの壁打ちを行い、より本質的な検討に時間を割くことができます。
  • MCP経由での各種ツール連携: NotionやJIRAといったプロジェクト管理ツールをMCPでCursorと接続し、チケット自動起票やタスク管理の効率化などを試みています。
    今後PdMにも個別の生成AI活用事例など、記事を書いてもらう予定?です!

3. 医療現場を支える生成AI

ファストドクターにおける生成AIの活用は開発現場に留まらず、医療の最前線を支えるビジネスサイドにおいてもその活用が徐々に進んでいます!
ここでは1つの事例を紹介させてください👨‍⚕️

カルテ要約✍
医師が患者さんの状況を素早くキャッチアップするために、カルテ記載内容の要約を生成AIで支援するといった取り組みを進めており、医師がより患者さんに向き合う時間を確保できるよう医療現場の負担軽減を目指しています!
患者さんに向けた施策はもちろん、医師が本来の業務により集中できる環境を整えることを通じて「医療者の負担をなくす」というミッションの実現に向け、様々な挑戦を続けています。
公開できない取り組みもまだまだあるので、これらの取り組みで得た知見なども発信していきます🚀

4. FDT Incubationグループ

これまでご紹介してきたように、ファストドクターでは全社的に生成AIの活用を推進しています。その中でも特にAIエージェント技術を用いた新たな価値創造に特化して取り組んでいるのが、私が所属する「FDT Incubationグループ」です!

AIエージェントのPoC・プロダクト化を推進
FDT Incubationグループは、AIエージェントが人に代わって自律的にタスクを実行し、医療従事者や患者さんをより高度にサポートするようなワクワクする未来の実現を目指しています✨️
現在は、様々なユースケースを想定したPoC(概念実証)や、その先のプロダクト化に向けて、日々活発な議論と開発を行っており、具体的な進捗として、ある医療の業務領域において人間と比較して96%の精度でタスクを行えるAIエージェントの開発を行い、PoCを終えて現場導入を進めているプロダクトもあります!
その他、社内外に向けたPoCもいくつか進めており、公表できるタイミングでシェアできればと思います🙌

もし、私たちの取り組みに少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ採用ページをご覧ください。カジュアル面談も大歓迎です!
https://hrmos.co/pages/fastdoctor/jobs/incubation_dx

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今後もゆるっとファストドクターにおける開発環境、全社的な生成AI活用の取り組みやその学びについて、発信できればと思います🙌
Incubationグループ以外でも開発メンバーを募集しているので、是非チェックしてみてください!
https://hrmos.co/pages/fastdoctor/jobs?category=2005662046692581376
全社の採用ポジションはこちら

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