【YouTrackでスクラム開発】 1年間実務で使って思う『おすすめ機能 BEST3』
🎁 この記事は Howtelevision Advent Calendar 2022 11日目の記事です 🎅
ハウテレビジョンで Liiga という転職サービスの開発をしている 59k です。
2022 年 11 月でエンジニア歴 3年目に入り、業務では Ruby on Rails, Vue.js を使ってます。最近はスクラム開発に関心があり勉強中です。
そのスクラム開発に関連して。Liiga 開発チームでは、1 年ほど前から YouTrack を使用しており、今年の夏頃からスクラム開発にチャレンジしています。
YouTrack、かなり便利なのですが、チームでの導入エピソードなどの事例を紹介した日本語記事が少なく、自分達で試行錯誤しながら使っている状況です。
そこでこの記事では、
- 「プロジェクト管理ツールを導入したい/変えたいが、何を使おうか迷っている」
- 「YouTrack」に興味があるが、導入事例についての情報が少なくて困っている
- YouTrack を使い始めたが、いまいち使いこなせていない
という方の悩みに、1 年間使う中で感じている『おすすめ機能 BEST3』を通して貢献できればと思います。
【第3位】豊富なレポート機能
YouTrack には、以下のように多くのレポートテンプレートが用意されています。
ここからは Liiga チームで使用しているレポートをご紹介します。
バーンダウンチャート
スクラムといえば、のバーンダウンチャートです。
Liiga チームでは、毎朝デイリースクラムの冒頭で全員で見て、傾きが極端に平坦になっていないか?(=直近の進捗に異常がないか?)を確認しています。
円グラフ
円グラフ形式のレポートは、「スプリント計画で積まれたチケットタイプが偏りすぎていないか?」のモニタリングのために使っています。
これをもとに、「今スプリントは開発環境改善に時間を避けてなかったから、次スプリントは増やそう」などの判断ができるようになります。
メトリクス
2軸で表やグラフを作りたい時に使います。
Liiga チームでは、ベロシティのモニタリングのために使用しています。
他にも様々な形式のレポートを作成することができます。
【第2位】ワークフロー機能
https://pleiades.io/help/youtrack/server/Workflow-Guide.html
続いては、YouTrack で最も奥が深いであろう、ワークフロー機能です。スケジュールやカスタムトリガーによる、チケットの操作やカスタム通知などを設定することができます。
Liiga チームでは、下記のようなカスタムワークフローを作成し、利用しています。
- YouTrack 内のコメントでメンションしたら、Slack でもメンション通知が飛ぶようにする
- 毎月発生するルーティーンタスクのチケットを自動生成
正直まだまだ活用できていませんが、「もっと楽できるのではないか」「もっと改善できるのではないか」とワクワクできるのもおすすめのポイントですね。
ちなみにワークフロー作成は JavaScript ライクなコードでも書けますし、GUI(ワークフローコンストラクター) で設定することもできます。
画像引用:https://pleiades.io/help/youtrack/server/workflow-constructor.html#workflow-editor-header
【第1位】自由度が高いボード機能
https://pleiades.io/help/youtrack/server/YouTrack-Live-Dashboard.html
https://pleiades.io/help/youtrack/server/Agile-Board.html
映えある第一位は、「ボード機能」です。ワークフローに比べると地味に感じると思いますし、実際に「YouTrack の一番の強みはワークフローです!」という人も多いのではないかと思いますが、実際に使用していて「痒いところに手が届くなあ」と感じているのがボード機能です。
プロジェクト : ボード = 1 : N で作成可能
YouTrack のボード機能はどこがおすすめなのか。
まず大前提として、「プロジェクト : ボード = 1 : N」で作成することができます。
例えば、ほとんどのスクラム開発で使われるであろう「カンバンボード」。Github でも Backlog でも、(使ったことはありませんが、Jira でも?)、1つのプロジェクトに対してカンバンボードは1つしか作れないと思いますが、YouTrack ならいくらでも作れます。
そのため、例えば「大きめの開発に備えて、担当チームのプロジェクト管理ボードを新規に作りたい」といったニーズが出てもまったく困りません。
会社によっては新規プロジェクト立ち上げの際に「どの単位でプロジェクトを切るか」で迷うことがあるかもしれませんが、YouTrack なら後からいくらでも自由に作れるので、その懸念もなくなります。
Private でも作成可能
ボードは private でも作ることができるので、自分のタスクを管理するためのパーソナルボードを作ることもできます。
https://pleiades.io/help/youtrack/server/Agile-Board-Tips-and-Tricks.html#Create-Personal-Board
あくまで「ビュー」としてのボード
「プロジェクト : ボード = 1 : N で作成可能」にも関連しますが、厳密にはYouTrack の「ボード」は、「プロジェクト」と独立しています。これにより、
- 複数プロジェクトを掛け持ちしている時に、プロジェクトを横断したボードを作る
- メインのバックログと別に、エラー関連チケットだけのバックログを作る
といったことが可能になります。
Liiga チームでは、チケットをどこから切ったらいいか迷わないよう、チケットを切るためだけのビューとして「チケット工場」というボードを作成しています。この導入によりメンバーは気軽にチケットを切れるようになり、Issue の作成が活発になったと感じています。
以上、1 年間 YouTrack を使用する中で感じた、おすすめ機能 BEST3 でした。
YouTrack の強みは、一言で言うと「自由度の高さ」に尽きると思います。
10ユーザーまでなら無料プランで使用できますので、プロジェクト管理ツールでお悩みの方はぜひお試しください。
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