技術記事コンテストの開催
はじめに
今回は、f4samuraiエンジニア全体で行った技術記事コンテストの話を行います。
技術記事コンテストとは、社内で使用しているConfluenceに、業務や今までの開発を行った経験で得た知識や考えを記載し、作成された記事を表彰しよう!という試みです。
初回の1回目は、テーマは決めず
「今一番みんなに知ってもらいたいことかどうか」
「読んだ人が読んで良かったと思うかどうか」
という評価観点だけ伝えて開催しています。
開催の理由
技術記事コンテストを行った理由は、技術戦略チームの動きとも関係があります。
技術戦略チームでは、エンジニア全員が個人ではなく組織で戦えるエンジニア集団の一員になることを、理念として掲げています。
そして、組織で戦うための最初の段階として、情報の蓄積・共有を各々が行うこと目標にしました。
情報の蓄積や、共有ができると以下のことの実現に繋がります。
- 車輪の再発明を減らし、効率的な開発の実現ができる
- チームごとの課題だけでなく、社内全体の課題に目を向け、個人がよりハイクオリティで生産性の高い開発を行う意識を持つ
- できていること、できてないことを可視化できるため、個人や組織の長期的な成長につながる
- 複雑な事象を言語化できるようになり、大人数での作業を円滑に実現できるようになる
今回、記事コンテストを実施することで、個人の情報蓄積、共有を行う事に対してポジティブなイメージを持ってもらい、まずは情報を蓄積することの習慣づけを行うことを目指しました。
技術記事コンテストを開催した結果
技術記事コンテストは1ヶ月ほどの期間を用いて行われ、
最後にはエンジニアが集まっての表彰会も行いました。
その結果ですが、
- 社内のエンジニアの1/3が新規記事を執筆
- 記事の内容から派生してより深い議論、情報交換が行えた
- 今まで話す機会がない人と話すことができた
- 会社全体でのエンジニアの一体感を高めることができた
と、様々な技術ノウハウ、業務情報に関する記事が執筆され会社の資産が生まれました。加えて、リモートワーク下ではなかなか行えなかった、同じエンジニアという職種内での情報交換や、今後会話しやすくなるための交流を実現することができました!
最優秀賞について
コンテストであるため、最優秀賞となる記事も決定致しました!
今回最優秀賞となる記事は
「仕事が楽しくなる!? PJ把握のためのコード読解のコツ」
となりました!
内容は、本文を一部抜粋しますと
:::note info
「普段チケットで触る部分のコードだけではなく、PJのソースコード全体を把握するように立ち回るとお得だよ」ということと、「そのためにPJのソースコードの大意を掴む方法」を、筆者の体験談に即しまとめた記事です
- 前述した通り、技術やPJの構成を理解し、顧客が望む機能追加やバグFIXを行うことが、エンジニアの主要な職責であると、筆者は思っています。
- PJアーキテクチャの把握は、上記を実現するためのメリットを必ずもたらします。
- 企画から受けた要望の、工数見積の精度向上、そもそもの実現可能性自体のup
- 機能追加やバグFIXの精度/速度 両面での向上
- 上記2点の結果、業務スピードが上がる / PJメンバーから信頼度が上がる → 仕事のサイクルが好転のループに乗りやすくなる
:::
というものです。
また、具体的なコードの把握のコツについてはコチラです。
タイトルのみ抜粋しました。
1番最初に、プロジェクトのディレクトリ構成に着目する
コードを読む前に、PJで使われている主要なデータ構造を把握する
大きなモジュール単位で、木を見ず森を見るようにコードを読む
何でも良いので、必ずアウトプットしながら読む!
自分もコードを読むときは、この記事にあったような全体感を把握し、紙に構造を書き出したり、チーム内のメンバーに説明したりすることをよく行っていました。
しかし、改めて人に伝えるためにこの記事のように言語化することはできていなかったです。
今回、コンテストに応募いただいた記事はどれも素晴らしいもので、すぐに仕事に使えるもの、エンジニア的な開発の指針となるもの、会社の資産となるものなど、各々価値があるものでした。
その中でもこの記事は
「すべてのエンジニアの業務に関係するテーマで、みんなに知ってほしいものであった」
「経験に加えて、本人の思考などを踏まえて、読む人の事を考えて丁寧に執筆されていた」
「コミュニケーションのきっかけとなる、読んでよかったと思える記事であった」
という点が優れており、最初に決めた評価観点からみても素晴らしい出来でしたので最優秀賞といたしました!
まとめ
今回の試みは、組織、個人が情報を蓄積するきっかけにもなりましたが、それに加えて、日々の業務を俯瞰して伝えたいことを整理し、エンジニア間でコミュニケーションすることで、リモートワーク化で感じにくくなる会社で働く一体感のようなものを感じました。
また、今回技術記事コンテストで作成された記事については、できるものは外部公開も検討していますのでご期待ください!
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