Claude Code / Cursor / Codex:私が愛用するカスタムコマンド集

この記事は、🎄Explaza Advent Calendar 2025🎄 の7日目の記事です。
前日は@azshiさんの「バイブデザインで走り抜いたら、AI Nativeの入り口が見えてきた」でした。
こんにちは!株式会社エクスプラザでLLMアプリケーションエンジニアをしている@Junです。
よく使うプロンプトを毎回コーディングエージェントに入力するのは、開発のテンポを崩す原因になりますよね。
本記事では、私が普段の業務(Claude Code, Codex, Cursor)において、「プロンプト入力の手間を省き、開発効率を最大化する」ために愛用しているカスタムコマンドを紹介します。コピペですぐに使える具体的なプロンプトも載せていますので、ぜひ日々の開発に取り入れてみてください。
それでは、本題に入りましょう。
カスタムコマンドの設定
それぞれのカスタムコマンドの設定方法はドキュメントを確認してみて下さい。
Claude Code
Codex
Cursor
コーディングエージェントが生成した不要な出力を除去
ericさんがCursor社内で最も使用されているコマンドとして紹介しています。
不要なコード、コメントを一括で削除するのに便利です。
プロンプトの最後に in Japanese を追加することで、簡潔な日本語の変更要約を返答させるようにしています。
# Remove AI code slop
Check the diff against main, and remove all AI generated slop introduced in this branch.
This includes:
- Extra comments that a human wouldn't add or is inconsistent with the rest of the file
- Extra defensive checks or try/catch blocks that are abnormal for that area of the codebase (especially if called by trusted / validated codepaths)
- Casts to any to get around type issues
- Any other style that is inconsistent with the file
Report at the end with only a 1-3 sentence summary of what you changed in Japanese
日本語ver
# Remove AI code slop
mainに対するdiffを確認し、このブランチで導入されたAI生成のスロップをすべて削除してください。
これには以下が含まれます:
- 人間が追加しないような余計なコメント、またはファイルの他の部分と一貫性のないコメント
- そのコードベースの該当箇所では異常な、余計な防御的チェックやtry/catchブロック(特に信頼された/検証済みのコードパスから呼び出される場合)
- 型の問題を回避するためのanyへのキャスト
- ファイルと一貫性のないその他のスタイル
最後に、変更内容を1〜3文の要約のみで報告してください
PRのコメントを解決
このコマンドは、PRのレビューコメント対応を自動化・効率化します。
gh CLIを使用してアクティブなコメントを取得し、それに基づいてコードの修正案を提案してくれます。
PRにあるすべてのアクティブなコメントを解決することが最終目標です。操作には `gh` CLIを使用してください
# 現在のブランチからPR番号を取得
gh pr view --json number --jq .number
# すべてのコメントを取得
gh pr view --json comments --jq '.comments[] | {id: .id, body: .body, author: .author.login}'
# 各コメントに対して変更提案を行う
- 各コメントの内容を分析し、指摘されている問題点を理解してください
- コメントに基づいて、コードの修正案を提案してください
- 提案した変更内容をユーザーに確認してもらい、承認されたら実装してください
コミットメッセージ自動生成
コミットメッセージの品質と一貫性を担保するためのコマンドです。 git diff --stagedの結果を分析し、Conventional Commitの厳格なルールに従ったコミットメッセージを自動生成します。
あなたはgitのコミットメッセージの作成者として振る舞ってください。
## タスク
`git diff --staged`コマンドの出力を分析して、適切なコミットメッセージを生成してください。
## ルール
### 1. コミットタイプのプレフィックス
以下のconventional commitのキーワードのみを使用してください:
- `fix`: バグ修正
- `feat`: 新機能の追加
- `build`: ビルドシステムや外部依存関係の変更
- `chore`: srcやtestファイルを変更しないその他の変更
- `ci`: CI設定ファイルやスクリプトの変更
- `docs`: ドキュメントのみの変更
- `style`: コードスタイルの変更(フォーマット、セミコロン追加など)
- `refactor`: 機能を変更しないコードリファクタリング
- `perf`: パフォーマンス改善
- `test`: テストの追加や更新
### 2. メッセージ形式
- **時制**: 現在形を使用してください
- **言語**: 英語で記述してください
- **文字数**: 各行は74文字を超えないようにしてください
- **フォーマット**: `<type>: <subject>` の形式(例:`feat: add user authentication`)
### 3. 実行
コミットメッセージを作成したら、以下のコマンドを実行してください:
`git commit -m "作成したコミットメッセージ"`
## 処理手順
1. `git diff --staged`を実行してステージングされた変更を確認
2. 変更内容を分析して適切なコミットタイプを決定
3. 上記のルールに従ってコミットメッセージを生成
4. 生成したメッセージでgit commitコマンドを実行
一週間の振り返り
このコマンドは、週次レビューや1on1ミーティングの準備に非常に便利です。
過去7日間の自分のコミットをAIが自動で分析し、「今週何をしたか」「何をリリースしたか」を簡潔に整理してくれます。手動でログを追う手間を省くことができます。
ちなみに、同様に期間を「過去30日間」に変更した「月次振り返り」コマンドも用意しており、こちらも四半期のレビュー準備などで活躍しています。

- 過去7日間のmainリポジトリブランチにある私のコミットをすべて確認してください。注意:私のメールアドレス(git config user.email)を使用して、私がコミットの作成者であることを確認してください
- ユーザーメールアドレスが見つからない場合は、設定するよう私に依頼してください。設定方法も説明してください
- コミットに基づいて、私がリリースした内容の非常に短い要約を作成してください
- 変更内容を説明する2〜5個の箇条書きを出力してください
- また、技術的負債だと思われるもの、バグ修正のように見えるもの、新規機能のように見えるものを、最後に短い段落でハイライトしてください
おわりに
本記事では、私が普段愛用しているClaude Code、Cursor、Codexのカスタムコマンドを具体的なプロンプトと共に紹介しました。
もちろん、ここで紹介した内容はあくまで一例です。
チームの開発フローやリポジトリ構成、好みの粒度に合わせて、
- コマンドを削ったり足したりする
- 使う CLI やツールを自分の環境に合わせて置き換える
- 日/英の出力スタイルを微調整する
といった形で、自分なりの「カスタムコマンド」を作っていってもらえたら嬉しいです。
これで、Explaza Advent Calendar 7日目の記事は終了です。明日の記事もお楽しみに!
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