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【買ったばかりの M3 MacBook でまず入れたい】“Battery” でバッテリーを 80% でキープする 🚀

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0️⃣ なぜ 80% リミットが効くの?

  • リチウムイオン電池は 高温 × 満充電 × 深放電 が劣化を早める
  • 80 % 付近で保つ → 化学反応が穏やかになり サイクル寿命が長持ち
  • Apple 純正の「最適化されたバッテリー充電」は “学習型” で常時 80 % に留める機能はない

参考:Battery University の解説記事(英語)

1️⃣ インストール方法

# Homebrew が入っているなら 1 コマンド
brew install battery

初回起動で聞かれること & 挙動

  1. 管理者パスワードを要求
    • SMC(System Management Controller)を書き換えるため
  2. その後は自動で…
    • AC 給電中にバッテリー残量が 80 % を超えたら 充電を停止
    • 80 % を下回ったら 再び充電開始
    • 再起動後・アプリ終了後も 設定は常駐デーモンが維持
    • CLI ツール battery も一緒に /usr/local/bin へ配置

2️⃣ よく使う CLI コマンド例

やりたいこと コマンド 補足
常に 80 % で保つ battery maintain 80 再起動後も永続
充電を完全にオフ battery charging off 物理的に充電停止
90 % まで充電して停止 battery charge 90 1 回限り
アダプタ通電を遮断(放電) battery discharge 75 75 % になるまで放電

battery だけ打つとヘルプが出るので安心。

3️⃣ 注意すべきポイント ⚠️

  1. 管理者パスワードが必須
    • “怪しいスクリプト” が不安なら README を読んで内容を確認してから実行。
  2. 80 % 以下に“強制放電”される
    • 常に AC 接続でも、一度 79 % まで下がるまで充電されません。
  3. Little Snitch 等で通信をブロックすると 自動アップデートが止まる
    • 呼び出すドメインは github.com / electronjs.org など。完全遮断しても動作自体は可能。
  4. 古いバージョンからのアップデートで権限エラー
    • 動かない場合は README の “It’s not working” セクションどおりに /usr/local/bin/smc 等を削除して再インストール。
  5. Intel Mac では動かない(大事なので二度言う)

4️⃣ アンインストール手順

# GUI アプリをゴミ箱へ
# その後 CLI 残骸を削除
battery uninstall   # or 手動で:
/usr/local/bin/battery uninstall
  • 充電リミットを解除してから smc と battery を削除します
  • 最後に Mac を再起動するとクリーン

5️⃣ まとめ 📝

  • 据え置き運用の MacBook は 80 % キープでバッテリー寿命を延命
  • brew install battery → アプリを一度開いて権限付与 → あとは放置で OK
  • 細かく制御したい & 自動化したいなら CLI が便利

Happy MacBook Life!

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