3Dプリンターでクッキー型を作ってクッキーを焼く【試し焼き2回目】
この記事は、ジャンルなしオンラインもくもく会 Advent Calendar 2024 21日目の記事です。
3Dプリンターでクッキー型を印刷し、実際にクッキーを焼いて、食べよう!というシリーズの2回目です。前回の記事は以下です。
前回の振り返り
前回の記事では、こんな感じ↓のそれっぽい型を作ることはできたのですが...
実際にこの型を使ってクッキーを抜いてみると、こんな感じ↓のグニャーッとした形状になってしまいました。
なぜグニャーッとしてしまったのか... 考えられる敗因は主に2つあります。
①型に問題があった
②生地に問題があった(そもそも当方はお菓子作りの習慣が全くないため)
どっちも心当たりがありすぎて、どっちが原因なのか分からんなぁという気持ちです。
市販のクッキー型と、自作の型を比較してみる
そこで今回は、比較対象として、DAISOにて、以下の型を購入しました。
比較ポイント① 大きさ
大体同じ大きさな気がしました。
比較ポイント② 高さ
大体同じ高さな気がしました。どちらも高さ1センチくらいです
比較ポイント③ 壁の厚さ
マジで全っ然違う!!!!全っ然違うかも!!!!
自作の型は、壁の厚さが2~3ミリありますが、DAISOの型は、1ミリないくらいで、メチャ薄です。
刃物のように生地を切りさいていくぞ!という意気込みが、DAISOの型には感じられます。
壁が薄い型を作ろう
壁が薄い型を作りなおそうと思います。
以下の記事を参考に読んでいたところ、なんとSVGのイラスト画像をTinkercadに取り込んで簡単にクッキー型が作れるらしく、自分の元のデータをいじって修正するよりも、このやり方で0から作るほうが絶対に楽だという確信が持てた(泣) ので、このやり方でやってみます!
まず線だけのシルエットのイラストを作成します
この手のサイトでSVGファイルに変換します
Tinkercad「シェイプをインポート」で、よく見るとSVGファイルもインポートできると書いてあるので、SVGファイルをインポートします
このように、Tinkercad上に召喚されます
高さの値とか幅の値を色々いじって、いい感じにします
うおー!!前のバージョンよりは、壁が薄くなってる気がする!!!
同様に他の2つの型(クリスマスツリー、キャンディケーン)も作り直ししてみます
壁を薄くしすぎると3Dプリンターでうまく印刷できない
作った型で、ぱっと見は良さそうだったのですが、3Dプリンターで印刷するために、スライスデータ(3Dプリンターで印刷する方法を指示するデータ)に変換してみると...
うまく変換ができませんでした
(↓はクリスマスツリーのデータを変換したものです。なんかよくわからんけど、うまく行ってないことだけは分かる)
私の3Dプリンターは、印刷の精度を0.2ミリ単位に設定しています
壁が薄すぎる型は、印刷できないようです
そこで、この精度でもちゃんと印刷できるよう、薄い壁にしすぎないということも意識して再修正しました
考えること多すぎて難しい!
薄くなりすぎないように修正したデータを改めて3Dプリンター用に変換してみると、こんな感じで意図通りに変換されました。
(青は本体、赤はサポート材)
3Dプリンターで印刷
修正verをあらためて印刷しました。壁を薄くしたことにより、前回の記事で用いた型よりも、さらに印刷の時間は短く済みました。
前回の型との違いが分かりやすいように横に並べてみました。壁が薄くなってます。
あと印刷してから気づいたけど大きさがなんか大きくなってる(これは意図したわけではなく、適当にやってたらこうなりました)
指でゆがめられるくらいクニャクニャ(手を放すと元の形に戻る)
クッキー生地で型抜きをする
前回の記事では、生地を30分寝かせるべきところを間違えて14時間寝かせてしまったため、生地が岩のようにカチカチになってしまい、大変つらい思いをしました。
今回はタイマーを設定し、30分きっかり経った後に型抜きを行いました。
新しい型で型抜きしてみます。
前回よりもキレイに型抜きできる感じがあります!!
しかし、キレイに形が取れても、その後に型から外すときに生地が脆くて壊れてしまったりは、やはり多いです...(前回はレンチンしたせいで生地がドロドロでしたが、今回はどっちかというとボソボソな感じでした)
一応、比較対象としてDAISOの型(キャンディの型)でも型抜きをしてみたのですが、生地が脆くて壊れてしまうという問題はDAISOの型で型抜きしたときにも発生しました。
なので、「抜いた後に生地が壊れる」問題は、型のデータの問題というより、私のお菓子作り(生地作り)能力の問題のようです。
涙を拭きつつ、一旦諦めます...。
前回よりはキレイに形が取れてる気はする!!
焼く
オーブンで焼きました。
ちゃんと予熱せず焼いたら、色があまり良くない感じ
食べる
おいしい
まとめ
前回より改善できたところ
- 壁を薄くしたほうが、ちゃんと刀(?)として生地を切断できて、キレイに形が取れる
- 生地は今回みたいにちゃんと時間守って30分寝かせるほうが、カチカチになりすぎなくて良い気がした(30分以上ならどれだけ長くてもOKとかではなさそうだった)
反省点・限界
- 生地はやはり脆いので、型抜きしたあとに形が壊れちゃうことあり 特に細い部分は壊れやすい(キャンディケーンの棒とか)
投稿遅れてしまってすみません...!!
より良い型を模索するという口実で、短期間に大量にクッキーを食べられてうれしかったです
SVGファイルを使ったクッキー型作成は、CAD知識が無くても手軽に行うことができるので、3Dプリンター入門としては良いかもしれません
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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