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Denoのローカルfetchで非同期処理の練習

2022/04/06に公開約4,100字

fetchを練習したい

非同期処理について学んでいると、fetch などの処理を見かけることがよくあります。

非同期処理をする API などの学習として fetch の練習などをしようとしても、fetch する対象データについては、公開されている API などを探したり、回数制限などを気にしたりする必要があるので、手軽に試すことが中々難しいです。また Node.js などの環境では標準で使うことができず、node-fetch などの外部ライブラリを npm install する必要があります。

Deno Fetch

そこで、手軽に練習できるものとして、 Deno のビルトイン API として提供さている fetch に注目しました。

https://deno.land/manual@v1.20.4/runtime/web_platform_apis#fetch-api

モダンな JavaScript/TypeScript のランタイムである Deno では web 互換な API を使うことができます。Web API である Fetch API を使い勝手をそのままに使えるようになっています。

Fetch API 以外にも web 互換な API が多くあり、以下の公式ブログポストでどれくらい互換性があるのかについての説明がなされています。

https://deno.com/blog/every-web-api-in-deno#fetch-request-response-and-headers

Deno の fetch の良い点として、ローカルファイルをローカルサーバーなどをたてることなく使える点があげられます。

Deno v1.16 から file: スキームでの fetch が行えるようにサポートされたので、サーバーなしで簡単にあつかえるようになりました。

使い方

Deno では絶対ファイル URL のみをサポートしているので、fetch("./some.json") のような相対パスによる fetch は機能しません。

なので、こちらも webAPI である URL API の URL() コンストラクタと import.meta を使用することで、絶対ファイル URL を作成します。

https://doc.deno.land/deno/stable/~/ImportMeta
https://doc.deno.land/deno/stable/~/URL
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/import.meta
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/URL

URL() コンストラクタの第一引数に相対パス、第二引数にベース URL となるものを入れて URL を構築できます。

import.meta.url によってこのモジュールの絶対ファイル URL が取得できます。

// このファイルの場所から相対パス
const relativePath = "./testTextFile/textForFetch.txt";
const localUrl = new URL(relativePath, import.meta.url).toString();

これによって、localUrlfile:///Users/roshi/Development/Testing/understanding-async/deno-async/testTextFile/textForFetch.txt のような file: で始まる絶対ファイル URL を得ることができます。

toString() を使用して文字列化をしている理由は、Deno の fetch() の引数として URL オブジェクトを入れると Deno のリンターに「URL オブジェクトは非推奨なので文字列または Request を使用しろ」と注意されるためです。

あとは、相対パスで指定した場所に適当なテキストファイルなど用意しておきます。

testTextFile/textForFetch.txt

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あとは fetch() メソッドの第一引数に URL 文字列を渡して、Promise チェーンで逐次的に処理を行います。

const relativePath = "./testTextFile/textForFetch.txt";
const localUrl = new URL(relativePath, import.meta.url).toString();

console.log("sync process 1");

fetch(localUrl)
  .then((response) => {
    if (!response.ok) {
      throw new Error("Error");
    }
    console.log(`got data from "${localUrl}"`);
    return response.text();
  })
  .then((data) => {
    console.log(data);
  })
  .catch((error) => {
    console.error(error.message);
  });

console.log("sync process 2");

実際に実行してみます。Deno はデフォルトでファイル読み書きなどに対してのセキュリティを設けているので deno run で実行する際にはパーミッションフラグが必要となります。

今回はファイルの read を行いたいため、--allow-read フラグを実行するファイル名の前に入力して実行します(ファイル名の後だとコマンドライン引数として認識され、パーミッションフラグとしては使えなくなってしまうので注意してください)。

❯ deno run --allow-read denoFetchLocal.js
sync process 1
sync process 2
got data from "file:///Users/roshi/Development/Testing/understanding-async/deno-async/testTextFile/textForFetch.txt"

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無事に fetch でファイル取得をできました。

ファイルの読み取り自体は fetch メソッド以外 Deno.readTextFile などのランタイム API を使う方法などもありますが、今回は fetch の使い方を紹介しました。

https://qiita.com/access3151fq/items/48e17d1363de39d01ad1

ちなみに、非同期処理や Promise チェーンの基礎については azu さんの『JavaScript Primer
迷わないための入門書』が大変分かりやすくおすすめです。

https://jsprimer.net/basic/async/

https://jsprimer.net/use-case/ajaxapp/promise/
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