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「お会計とおつり」で学ぶプログラミング [PHP入門]
はじめに
前回は「Hello World」を出力しました。
今回は一歩進んで、四則演算・変数・条件分岐 を学びながら、「おやつ代を計算 -> おつりを出す」プログラムを作ってみます。
四則演算を使って計算する
プログラミングでは電卓と同じように、数値の計算ができます。
| 演算方法 | 記号 | プログラムでの記号 |
|---|---|---|
| 足し算 | + | + |
| 引き算 | ー | - |
| 掛け算 | ✕ | * |
| 割り算 | ÷ | / |
例
<?php
echo 22 + 5; // 27
echo 22 - 5; // 17
echo 22 * 5; // 110
echo 22 / 5; // 4.4
お題1:おやつ代を計算しよう
- ひとつ 35 円のチョコを3つ
- ひとつ 238 円のグミを1つ
合計金額を出すと 343 円ですね。
これをプログラムにするとこうなります。
<?php
echo "お会計は " . (35 * 3 + 238) . " 円です。";
実行するとこう表示されます。
お会計は 343 円です。
お題2:おつりを計算しよう
所持金が 500 円の場合、おつりはどうなるでしょうか?
<?php
echo "おつりは " . (500 - (35 * 3 + 238)) . " 円です。";
実行するとこう表示されます。
おつりは 157 円です。
変数を使って整理する
同じ計算を何度も書くのは大変ですね。
そこで「お会計」や「お小遣い」を変数にしましょう。
<?php
$お会計 = 35 * 3 + 238;
$お小遣い = 500;
echo "お会計は " . $お会計 . " 円です。";
echo "おつりは " . ($お小遣い - $お会計) . " 円です。";
実行するとこう表示されます。
お会計は 343 円です。
おつりは 157 円です。
変数を利用することでプログラムを理解しやすくなったと思いませんか?
お題3:条件分岐
もしチョコを 8 個に増やすと、合計は 518 円となります。
お小遣い 500 円では足りません。
所持金が不足しているのに「おつりは◯◯円です」と表示されるのはおかしいですね。
そこで "所持金が足りる" 場合と "所持金が足りない" 場合とで表示を変える条件分岐を加えます。
<?php
$お会計 = 35 * 8 + 238;
$お小遣い = 500;
echo "お会計は " . $お会計 . " 円です。";
if ($お小遣い >= $お会計) {
echo "おつりは " . ($お小遣い - $お会計) . " 円です。";
} else {
echo "所持金が " . ($お会計 - $お小遣い) . " 円足りません。";
}
チョコが 3 個の場合「おつりは 157 円です」と表示されます。
チョコが 8 個の場合 「所持金が 18 円足りません」と表示されます。
状況に応じて妥当な出力にかわりますね。
まとめ
-
+-*/で四則演算ができる - 変数を使うと計算式を整理できる
- if 文を使えば「条件によって処理を分ける」ことができる
「おやつ代とおつり計算」という身近な題材で、プログラミングの基本を体験しました。
本記事は弊社の次プログラミング教材の要約です。
PHP ファーストステップ講座 002 四則演算と条件分岐
ほかにも FOR文・配列・条件分岐などを小ステップで練習できる教材も用意しています。
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