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配列の基本 [PHP入門]
なぜ配列が必要なのか
配列とは、複数の変数をまとめて管理する仕組みです。
たとえばバスケットボールのメンバーを 5 人分登録するとします。
$member_1 = "佐藤さん";
$member_2 = "田中さん";
$member_3 = "加藤さん";
$member_4 = "島田さん";
$member_5 = "山本さん";
これでも動きますが、人数が増えると大変です。
配列を使えば 1 つの変数で済みます。
$members = ["佐藤さん", "田中さん", "加藤さん", "島田さん", "山本さん"];
多くのデータを1つの変数で効率的に扱えるようになります。
配列の基本構造
配列は「要素」と「添字」からなります。
$members = ["佐藤さん", "田中さん", "加藤さん"];
この配列の添字と要素はこうなります。
| 添字 | 要素 |
|---|---|
| 0 | 佐藤さん |
| 1 | 田中さん |
| 2 | 加藤さん |
添字(インデックス)は 0 から始まり、要素が追加されるたびに 1 ずつ増え ます。
PHPではこれを「数値添字配列」と呼びます。
配列の操作方法まとめ
宣言(作る)
$numbers = [111, 222, 333];
または改行して可読性を上げることもできます。
$numbers = [
111,
222,
333,
];
要素を追加する
$numbers[] = 444;
[] を左辺に書くことで、末尾に要素が追加されます。
要素を参照(取り出す)
echo $numbers[0]; // 111
要素を上書きする
$numbers[1] = 999;
要素を削除する(推奨されない)
unset($numbers[0]);
削除すると添字が欠番になるため、再構築 (新しい配列に詰め直す) の方が安全です。
実践:メンバーを管理する配列
ここまでを踏まえ、3 on 3 のメンバー管理を配列で実装します。
まずはメイン 3 名を定義します。
$members = [
"佐藤さん",
"田中さん",
"加藤さん",
];
サブメンバー 2 名を追加します。
$members[] = "島田さん";
$members[] = "山本さん";
メンバーの名前を表示します。
echo $members[0];
echo $members[1];
echo $members[2];
echo $members[3];
echo $members[4];
もし田中さんがケガで出場できなくなったら、こう書き換えられます。
$members[1] = "田代さん";
たった 1 行で入れ替え完了。
これが配列の柔軟さです。
学習のポイント
配列は、データの集合を整理して扱うための道具です。
最初は「添字ってなに?」と戸惑うかもしれませんが、「0から順番に並ぶ箱の列」だとイメージすると理解しやすいです。
コンピュータは「最初の場所からいくつ先か」でデータを参照するため、添字は 0 から始まります。
まとめ
- 配列は「複数のデータを1つにまとめる」仕組み
- 要素と添字を理解することが第一歩
- 宣言、追加、参照、上書きの流れを覚えよう
-
unset()で削除するより、新しく配列を作るのが安全
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