💬

配列の基本 [PHP入門]

に公開

なぜ配列が必要なのか

配列とは、複数の変数をまとめて管理する仕組みです。
たとえばバスケットボールのメンバーを 5 人分登録するとします。

$member_1 = "佐藤さん";
$member_2 = "田中さん";
$member_3 = "加藤さん";
$member_4 = "島田さん";
$member_5 = "山本さん";

これでも動きますが、人数が増えると大変です。
配列を使えば 1 つの変数で済みます。

$members = ["佐藤さん", "田中さん", "加藤さん", "島田さん", "山本さん"];

多くのデータを1つの変数で効率的に扱えるようになります。

配列の基本構造

配列は「要素」と「添字」からなります。

$members = ["佐藤さん", "田中さん", "加藤さん"];

この配列の添字と要素はこうなります。

添字 要素
0 佐藤さん
1 田中さん
2 加藤さん

添字(インデックス)は 0 から始まり、要素が追加されるたびに 1 ずつ増え ます。
PHPではこれを「数値添字配列」と呼びます。

配列の操作方法まとめ

宣言(作る)

$numbers = [111, 222, 333];

または改行して可読性を上げることもできます。

$numbers = [
    111,
    222,
    333,
];

要素を追加する

$numbers[] = 444;

[] を左辺に書くことで、末尾に要素が追加されます。

要素を参照(取り出す)

echo $numbers[0]; // 111

要素を上書きする

$numbers[1] = 999;

要素を削除する(推奨されない)

unset($numbers[0]);

削除すると添字が欠番になるため、再構築 (新しい配列に詰め直す) の方が安全です。

実践:メンバーを管理する配列

ここまでを踏まえ、3 on 3 のメンバー管理を配列で実装します。

まずはメイン 3 名を定義します。

$members = [
    "佐藤さん",
    "田中さん",
    "加藤さん",
];

サブメンバー 2 名を追加します。

$members[] = "島田さん";
$members[] = "山本さん";

メンバーの名前を表示します。

echo $members[0];
echo $members[1];
echo $members[2];
echo $members[3];
echo $members[4];

もし田中さんがケガで出場できなくなったら、こう書き換えられます。

$members[1] = "田代さん";

たった 1 行で入れ替え完了。
これが配列の柔軟さです。

学習のポイント

配列は、データの集合を整理して扱うための道具です。

最初は「添字ってなに?」と戸惑うかもしれませんが、「0から順番に並ぶ箱の列」だとイメージすると理解しやすいです。

コンピュータは「最初の場所からいくつ先か」でデータを参照するため、添字は 0 から始まります。

まとめ

  • 配列は「複数のデータを1つにまとめる」仕組み
  • 要素と添字を理解することが第一歩
  • 宣言、追加、参照、上書きの流れを覚えよう
  • unset() で削除するより、新しく配列を作るのが安全

本記事は弊社の次プログラミング教材の要約です。

配列の基本: 100 円 PHP プログラミング 007
https://www.amazon.co.jp/dp/B0F66HNN89

ほかにも FOR文・配列・条件分岐などを小ステップで練習できる教材も用意しています。
興味があればそちらも覗いてみてください。

イーエスファイン IT人材育成部の書籍
https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0F2ML4WTH

Discussion