GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた を読んでの感想
こちらをザーッと流し読みしたので、良いなと思ったところのメモなど
特に見出し毎の整理とかでなく、キーワードレベルでいいと思ったもの
コミュニーケーションの在り方をドキュメント化している
そもそもで、こういう本自体を出せるほどコミュニーケーションという曖昧なものをハンドブックという形でドキュメント化してるのすごい
理想論だけでなく、あとで出るクルーシャルカンバセーションとか心理的安全性での違反に対する罰則など、現実的な問題に対してもカバーしてるのがいいなと思った。
ローコンテキストコミュニーケーションを考慮したドキュメントルール
ハイコンテキスト = 行間を読んだり、会社内限定の知識が必要だったりするもの
を避けようねという
そのための具体的なルールが、ドキュメントというか、こういう技術記事書くうえでも参考になるなと思った。
- 副詞を使わないようにしよう
- 略語は避けよう
- 形容詞でなく、具体的な数値を用いよう
- So What?の意識 = 結局この記事/ドキュメントは読む人にどういう価値を与える?
- etc
情報収集はみんなで、意思決定は一人で
DRI(Directly responsible Individuals)=最終的な意思決定者と意思決定プロセス
データ収集はコンセンサス型、意思決定はヒエラルキー型というので、情報量と意思決定速度のスピード感のいいとこどり
あと、DRIは基本的に多数決で決めてはいけない、それはリーダーシップに欠けるというのは面白いと思った。
非
公開することは承認が必要
ドキュメントをデフォルトが非公開でなく、公開(会社内でなく外部への)という透明性の重視は非常に面白い
普通、公開することに手続きがいるけど、非公開にすることに対して手続きが必要らしい
(ファイナンシャルとか、顧客情報とかの確実な非公開情報は除いてね)
心理的安全性を保ちつつ、改善を進めていくやり方
「同意しない、コミットする、同意しない」のように、自分の意見が採用されなくても(同意しなくても)コミットすることや
クルーシャルカンバセーションの方法、SBIモデルなど
実際に自分の業務でも悩む、「これは指摘しないとまずそうだけど、どうやって雰囲気を壊さずに伝えよう。。。」とかの対策がいろいろ書いてあって良かった。
すべての人が昇格を目指す必要はない
これは見出しそのまま。
人生を仕事に捧げてない人もいるので、今のグレードに対して十分な価値を提供しているならそれでよいという考え(それだけで会社にとって価値がある)
それがインクルーシブであるという考え
これは今まであまり聞いたことない視点でよかった。
キャリア伸ばしたい人向けももちろんある
一方で、キャリア成長したい人はもちろん可能で各グレードで求められる基準だけでなく
暫定(Interim)というのがあり、お試し的にマネージャーのロールを体験できたりするらしい。
この辺はいいアイデアだなと思った。(権限的に難しいけど、できるといいよねいろんな会社で)
属人性を高める行為は「知的謙虚さ」に欠ける
言い回しがいいなぁと
ひとつ前のインクルーシブな考えと近いけど、ハードワーキングが正義でないと言うのは良いと思う。
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