Voicemeeter Banana を Virtual Desktop で使う方法
はじめに
本記事は Virtual Desktop の音声を Voicemeeter Banana を経由させることを目標とする。ボイチェンやVSTをかませることについては触れないため、巻末の参考記事を参照いただきたい。
対象読者は VRChat などのメタバースで音声会話でコミュニケーションを取るユーザーを想定している。
設定
Virtual Desktop
デスクトップアプリ側の OPTIONS の Audio Streaming を「VR headset & computer」にする。これにしないと、Windows 側で設定を操作した場合に、自動的にルーティングが戻ってしまうことがある(再現性についてはちょっと怪しい部分があります)。
また、VoiceMeeter mode を ON にしておく。
Windows 側の設定
音声の出力を「Voicemeeter Input」
音声の入力を「Voicemeeter Out B1」にする
VRChat で使う場合は、VRChat 側のマイクの設定も同様に「Voicemeeter Out B1」にしておくこと。
Voice Meeter Banana
ここが少しややこしいので注意
A1 を一般的なの音声出力(ここでは、よく使われているであろうRealtek(R) Audio)にする。Virtual Desktop Audio はヘッドセットと接続が途切れると Windows の設定上から消えてしまうことがあるため、便宜上このようにしておくと混乱が少ない。
A2 を Virtual Desktop Audio にする。基本的には、A2 にだけ音をルーティングするようにするため、Virtual Desktop 状の設定では下記のスクリーンショットのようにしておく。
Stereo Input 1 を マイク(Virtual Desktop Audio) にする。これによって、ヘッドセットのマイクが入力される。
補足として、Stereo Input 1 の A2 を ON にすると、ヘッドセットのマイクからの音を A2 に流す、すなわち、モニタリングが可能となる。自分の声がどれだけ加工されたかのチェックに使うのがいいが、モニタリングが不要になれば A2 を OFF にしておくと良い。
ちょっとだけマイク入力の声を変えたいとき
INTELLIPAN をいじってみましょう。低音や高音をブーストできるので、これだけでもある程度は遊べます。
その他気付いたこと
Virtual Desktop の Noise cancellation
ヘッドセット側の Virtual Desktop アプリの Noise cancellation を ON にすると、ホワイトノイズが消えるので優秀。
しかし、「あー」と同じ声を出していると、数秒後にノイズと判定されて、声が消えてしまう。
通常の会話をするのであれば問題はないが、特殊用途で使う場合は、頭の片隅に入れておくと良いだろう。
Voicemeeter Banana で Virtual Desktop Audio が選べない
検証を進めていると、Voicemeeter Banana や Windows の設定で Virtual Desktop Audio が消えてしまうことがあった。この場合、Audio Streaming 設定を VR headset & computer から VR headset only にして、再度 VR headset & computer に戻すと、Virtual Desktop Audio が再出現した。
再現性は不明だが、読者の方で事象が再現されたら、試してみていただきたい。
参考記事
Voicemeeter BananaでVSTプラグインを使う設定
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