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技術書読書ログ「スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ」
感想
10年以上エンジニアとして働いてきて、ベテランエンジニアの立場になってきている私にとって、今後のキャリアについて考える上でとても参考になる本でした。
この本で特に共感・反省したポイントは、スタッフとしての役割の1つである"他人のスペースを設ける"ところ。
- 自分に依存することのない状態を作る
- 他の人を自分の仕事に参加させる(議論、決断に関与させる)ところからはじめ、その後、自分の仕事を他の人に委ね、スポンサーになる
- スポンサーをするプロジェクトと自分が直接関与するプロジェクトの両方を持ち、月に数回はスポンサーに徹する
1と2は、「存在感がなくなってしまうのではないか」や「成長の機会も減るのではないか」という怖さがあり、私が一番できていないところだと感じていました。しかし、この本の中で示された「すべてのプロジェクトでスポンサーに徹するのではなく、サポートに徹するプロジェクトと直接関与するプロジェクトの両方を持つ」という働き方は、私にとって新たな視点であり、大いに参考になりました。
今後のアクションプランとして、仕事する中で以下のことを実践していきたいなと考えます。
- 直接関与するプロジェクトとサポートに徹するプロジェクトを意識して使い分ける
- 直接関与するプロジェクトでは、一緒に設計したりペアプロするなどして自分の仕事に参加させる
- サポートに徹するプロジェクトでは、相談に乗ったりアドバイスはするが、議論・決断は他の人に任せる
個人的に重要だと思ったところ
スタッフエンジニアとはどういうエンジニアか
- シニアエンジニアのその先のキャリアパス
- マネジメントではなく、技術力で組織をリードする
- 典型的なパターンとしては、「テックリード」「アーキテクト」「ソルバー」「右腕(ライトハンド)」がある
スタッフエンジニアの仕事・役割
- 重要なことに力を注ぐ
- 会社にとって重要でありながら、まだ活動の余地が残されている領域
- 自分だけができること : 関心が向いている先と本当に得意なことの交差点
- リードするには、フォローも必要
- リーダー、フォロワーの両方の役割を自在に使いこなす
- リーダーを育てることで、多くのことを成し遂げられるようになる
- 他人のスペースを設ける
- 自分に依存しない組織を作る
- スポンサーとして支援する
- スポンサーをするプロジェクトと自分が直接関与するプロジェクトの両方を持つ
スタッフエンジニアになるために必要なこと
- シニアになるまでよりも、さらに積極的なキャリアコントロール
- プロモーションバケット
- 自分を導くガイド
- 社内スポンサー、人脈の活性化にもつながる
- 存在を示す
- ポジティブな行為で、会社に負担をかけずに行う
- 自分の強みを生かし、無理しない範囲内で行う
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