【完全無料】誰でも簡単にCloneXをVtuber化する方法
はじめに
この記事は、【CloneXアバター】を【顔のみフィルター化】するための完全ガイドです
この方法をマスターすれば、顔バレせず、しかもカッコよく動画配信をすることができます。
この制作方法に辿り着き、完成するまで丸5日かかりました。
その方法を画像でわかりやすく解説し、たった1日で作れるほど簡単にまとめたのがこの記事です。
CloneXホルダーの方、パーフェクトシンク対応のアバターを持っている方のフィルター制作に、少しでもお役に立てると嬉しいです。
それでは早速、制作していきましょう!
使用するもの
- PC
- FaceID対応のiPhone
- CloneXのアバターファイル
- Blender(Ver.3.3.0)
- Unity(Ver.2021.3.20f1)
- Virtual Face(iOS app)
私が制作に使ったBlenderとUnityのバージョンは上記の通りです。
PCスペックはBlenderとUnityが正常に動作すれば問題ありません。
大まかな流れ
1.CloneXアバターをPCへダウンロード
2.Blenderでアバター編集(軽量化・ボーン追加・ウェイト編集)
3.UnityでBlendShapeClip作成(パーフェクトシンク対応アバターにする)
4.Virtual Faceアプリにアバターをダウンロード
準備
1. CloneXアバターをダウンロード
CloneXホルダーの方限定で、アバターファイルをダウンロードすることができます。
RTFKT公式のYouTube(0:00~1:13まで)を参考にPCへダウンロードしてください。
2. Blenderのインストール
Blender公式より、PCにBlenderをインストールしましょう。
インストール方法は、パソコン工房さんの記事がわかりやすく、参考にさせていただきました。みなさんも参考にしてみてください。
3.アドオン「VRM Addon for Blender」の追加
BlenderでVRMモデルを作成する際は、「VRM_Addon_for_Blender」というアドオンを使います。
インストール方法は、CGBoxさんの記事がわかりやすかったので、参考にさせていただきました。みなさんも参考にしてみてください。
4. Unityのインストール
Unity公式より、PCにUnityをインストールしましょう。
インストール方法は、こちらを参考にしてください。
5. UniVRMのインストール
UnityでVRMファイルをインポート・エクスポートするためにUniVRMを使います。
UniVRMのインストール方法は、Hatena Blogさんの記事がわかりやすく、参考にさせていただきました。みなさんも参考にしてみてください。
6. Virtual Faceのインストール
「Virtual Face」は八ツ橋まろんさんがリリースしたアプリです。
パーフェクトシンク対応アバターをインポートすると、顔だけバーチャルフィルター化できます。
素敵なアプリをリリースしてくださった八ツ橋まろんさんに感謝です。
App Store(こちら↑)からインストールしましょう。FaceID対応のiPhoneで利用することができます。
実際に作ってみよう
1.CloneXをBlenderにインポートする
先ほどPCにダウンロードしたCloneXを、Blenderにインポートします。
RTFKT公式のYouTube(1:50~5:30)でインポートの方法がわかりやすく解説されていたので、こちらを参考にしてください。
2-1.アバターの顔と首を別オブジェクトにする
フィルター化した時に、顔のみ表示させるため「CloneX_HeadGeo」のオブジェクトを「顔」と「首」に分離します。
1.「CloneX_HeadGeo」を選択し編集モードへ
2.首の部分を選択(画像1)
3.Pを押し、分離の「選択」を選択
4.オブジェクトモードに戻り、顔と首でマテリアルが分かれていることを確認
5.わかりやすいように、顔→「CloneX_Head」、首→「CloneX_Neck」へ名前を変更(画像2)
(画像1)
(画像2)
2-2.アバターの軽量化
アバターの容量が大きすぎると、Virtual Faceへダウンロードした際にアプリが落ちてしまう可能性があるので、可能な限りアバターを軽量化します。
(Virtual Face開発者の八ツ橋まろんさんに、ダウンロード可能なアバターサイズに制限があるかお問合せしました。回答は、サイズ制限はないとのことでした。しかし、軽量化前のアバターのままアップロードしたところ、私のiPhoneではアプリが落ちてしまったので軽量化しました。)
1.不要なオブジェクトの削除
今回は顔のみフィルター化するので、必要のないオブジェクトを削除します。
削除する項目
- 目の輝きパーツ(CloneX_Eye_shine)
- 服パーツ一式
- 靴パーツ
- エンプティ一式
詳しくは↓画像を参考にしてください。
(削除前)
(削除後)
2.不要なテクスチャの削除
-
体のテクスチャを削除
-
首のテクスチャを削除
-
眉毛のテクスチャを削除し、新規マテリアルを追加
-
アイラインのテクスチャを削除し、新規マテリアルを追加
-
InnerMouthのテクスチャを削除し、新規マテリアルを追加
-
髪のテクスチャを編集
以上でアバターの軽量化は終了です!
お持ちのCloneXによって、削除する項目が変わるかもしれません。
必要に応じて、テクスチャを残したり、削除したりしてください。
2-3.ボーンの削除と追加
-
ボーンを完全に削除する
画像1枚目の工程を全てのオブジェクトに対して行なってください。
-
ボーンを追加
-
ボーンとオブジェクトをペアレント化
ペアレント化が成功しているか確認。
ボーンを選択→オブジェクトモードからポーズモードへ→ボーンのどこか1つを選択し動かした際に、オブジェクトが一緒に動けばペアレント化成功です。
2-4.ウェイト編集
各オブジェクトのウェイトを手動で編集します。
Headのボーンに、フィルターとして表示させたいオブジェクトを「ウェイト1」になるように編集しましょう。(目のオブジェクトは、Headボーンではなく、eyeボーンにウェイトをつけてください。)
私がHeadボーンにウェイトを付けたもの
ウェイト編集方法
※編集前に、ボーンを最前面に出し、作業しやすいようにしましょう。
↑のオブジェクトのウェイトをHeadボーンに1付けることができたら(真っ赤にできたら)、ウェイトペイントモードからオブジェクトモードに戻り、上記の工程を他のオブジェクトでも同じように行なってください。
なお、体と首などのフィルター化しないパーツのウェイトは編集する必要ありません。
2-5.VRM形式でエクスポート
Blenderでの最後の作業です!
Unityで編集するために、VRMファイルとしてアバターをエクスポートしましょう。
3-1.Unityにインポート
BlenderからエクスポートしたVRMファイルを、Unityにインポートします。
Unity Hubを開き、右上の「新しいプロジェクト」をクリック。
「3D」を選択し、ファイル名と保存先を指定して、右下の「プロジェクトを作成」をクリック。
するとUnityが立ち上がります。
ここで、このプロジェクトにUniVRMをインポートしましょう。(すでに準備の段階でインポート済みの方は次に進んでください。)
BlenderからエクスポートしたCloneXのVRMファイルを、Unityにインポートします。
3-2.BlendShapeClip作成
この方法を繰り返して、52個のBrendShapeClipを1つずつ作成します。
各BlendShapeClipの名称は、↓の表を参考にしてください。
52個のBrendShapeClip名称一覧
また、52番目の「TongueOut」はCloneXには無いシェイプキーです。BlendShapeClipは作成しますが、値は全て0のままでOKです。
52個のBlendShapeClipを追加するとこのようになります。
3-3.UnityからVRMファイルをエクスポート
4.Virtual FaceaアプリにVRMファイルをダウンロード
最後にVirtual FaceアプリにUnityからエクスポートしたVRMファイルをアップロードして完成です!
アバターのダウンロード方法は、アプリ開発者の八ツ橋まろんさんのYoutubeで詳しく紹介されているので参考にしてください。また、フィルターの詳細設定方法も同じ動画で分かりやすく解説されています。
おわりに
この記事では、【完全無料】で【CloneXを顔のみフィルター化】する方法を解説しました。
じつは、この方法にたどり着くまで3日かかり、制作に2日かかりました。VRoid以外のアバターのフィルター化をまとめた記事が少なく、顔だけフィルター制作によく使われていたSnap Cameraがサービス終了していたからです。今回は、自分が欲しかったコンテンツを誰でも分かりやすいように画像付きでまとめました。皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
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