SQLite3インストールガイド
本記事の概要
本記事では、Windows 11環境においてSQLiteのコマンドラインツール(CLI)をインストールするための手順を解説しています。具体的には、公式ページからSQLiteのバイナリをダウンロードし、任意のフォルダに配置後、環境変数PATHを設定します。さらに、CLIの動作確認としてバージョン確認と簡易的なデータベース作成の方法も解説しています。
前提とする環境
- OS: Windows 11
- バージョン: 23H2
- 64ビットオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ
SQLite CLIのダウンロード
SQLite公式のダウンロードページにアクセスします。
ページを少し下にスクロールするとPrecompiled Binaries for Windows
というセクションがあります。このセクション内のsqlite-tools-win-x64-3490100.zip
をクリックしてダウンロードします。
※ 3490100
の部分は最新バージョンに応じて異なるため、その時の最新版を選んでください。
ZIPの解凍とファイルの配置
ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択します。
解凍されたフォルダ内には以下のファイルがあります。
sqlite3.exe
sqldiff.exe
sqlite3_analyzer.exe
sqlite3_rsync.exe
これらのファイルを任意のフォルダに配置します。
今回は次の場所にフォルダを作成し、その中に全てのファイルを配置しました。
C:\Tools\sqlite\
環境変数PATH設定
SQLiteをコマンドラインから実行可能にするために、以下の手順で環境変数PATHに追加します。
- Windowsのスタートメニューを開き、検索欄に「環境変数」と入力して、「システム環境変数の編集」を開きます。
- 「環境変数(N)...」ボタンをクリックします。
- 「システム環境変数」の中から、
Path
を選択して「編集(E)...」をクリックします。 - 「新規(N)」をクリックして、次のパスを追加します。
C:\Tools\sqlite\
- 「OK」をクリックして全ての画面を閉じます。
動作確認1
コマンドプロンプトを起動して次のコマンドを実行します。
sqlite3 --version
バージョン番号が表示されれば成功です。
3.49.1 2025-02-18 13:38:58 ...
表示されない場合は、コマンドプロンプトを一度閉じて再起動してください。
動作確認2
新規のデータベースを作成するために、コマンドプロンプトを起動して次のコマンドを実行します。
sqlite3 test.db
SQLiteのプロンプトに切り替わるため、次のコマンドを順番に実行して動作確認を行います。
sqlite> CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT);
sqlite> INSERT INTO users (name) VALUES ('taro'), ('jiro');
sqlite> SELECT * FROM users;
次の出力が得られていれば成功です。
1|taro
2|jiro
終了するときは次のコマンドを実行します。
sqlite> .exit
最後にコマンドプロンプト上で指定されている現在のディレクトリ下にtest.db
が存在していることを確認して(不要なら削除する)終了します。
まとめ
本記事の手順により、SQLite CLIのセットアップと基本的な動作確認を行うことができます。
- SQLite公式サイトからバイナリをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍し、任意の場所(例:C:\Tools\sqlite\)に配置する。
- システムの環境変数PATHに上記フォルダを追加する。
- コマンドプロンプトでSQLiteのバージョン確認を行い、設定が正しいことを確認する。
- 簡単なデータベースを作成し、テーブルの作成とデータ挿入により動作確認を行う。
これらの手順を実行することで、SQLiteをコマンドラインから利用できるようになります。
参考
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