ClaudeMCPによるWindowsローカルファイルへのアクセス設定
本記事の概要
本記事では、Claude for Desktopをローカルファイルシステムと連携させるためのセットアップ手順を解説します。Model Context Protocol(MCP)を利用することで、Claudeにローカルファイルの読み取りや書き込みなどの操作をさせることが可能になります。
前提とする環境
- OS: Windows 11
- バージョン: 23H2
- 64ビットオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ
環境構築
Claude MCPを利用するにあたり、以下の環境が必要になります。
- Claude for Desktop
- Node.js
- npm
Claude for Desktop、Node.jsともに公式サイトからダウンロードします。
npmは、Node.jsのパッケージ管理システムなのでNode.jsをインストールすると同時にインストールされます。
Node.jsは、ダウンロード完了後にコマンドプロンプト上で以下のコマンドを順番に実行し、正常にインストールできているかを確認します。
# Node.jsのバージョン確認
node -v
# npmのバージョン確認
npm -v
MCPサーバのインストール
MCPサーバをインストールします。
コマンドプロンプト上で次のコマンドを実行します。
npm install -g @modelcontextprotocol/server-filesystem
設定ファイルの作成
MCPサーバのインストールが完了したら、設定ファイルを作成します。
まず、Claude for Desktopを起動して画面左上のハンバーガーボタンを押下し、File > Settings
へと進みます。
続けて、Developer
を選択して、画面内にあるEdit Config
ボタンを押下します。
この操作により、設定ファイルであるclaude_desktop_config.json
が作成されます。
claude_desktop_config.json
は次の場所に作成されます。
C:\Users\username\AppData\Roaming\Claude
設定ファイルの編集
次は設定ファイルを編集します。
今回の例ではClaudeをローカルPCのデスクトップにアクセスできるようにclaude_desktop_config.json
を次のように書き加えます。
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe",
"args": [
"C:\\Users\\username\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\@modelcontextprotocol\\server-filesystem\\dist\\index.js",
"C:\\Users\\username\\Desktop"
]
}
}
}
設定ファイルの書き換えが完了したら、Claude for Desktopを再起動します。
この再起動では、タスクバーの^
を押下して開くことができるシステムトレイからClaude for Desktopを終了させる必要があります。
動作確認
Claude for Desktopに以下のようなプロンプトを入力し、動作を確認をします。
問題なければ正確な回答が得られるはずです。
"C:\\Users\\username\\Desktop"に存在するファイルの個数をカウントしてください。
まとめ
本記事では、Claude for DesktopにModel Context Protocol(MCP)を通じてローカルファイルシステムへのアクセス権限を付与する手順を解説しました。
参考記事
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