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ClaudeMCPによるWindowsローカルファイルへのアクセス設定

2024/12/15に公開

本記事の概要

本記事では、Claude for Desktopをローカルファイルシステムと連携させるためのセットアップ手順を解説します。Model Context Protocol(MCP)を利用することで、Claudeにローカルファイルの読み取りや書き込みなどの操作をさせることが可能になります。

前提とする環境

  • OS: Windows 11
    • バージョン: 23H2
    • 64ビットオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ

環境構築

Claude MCPを利用するにあたり、以下の環境が必要になります。

  • Claude for Desktop
  • Node.js
  • npm

Claude for Desktop、Node.jsともに公式サイトからダウンロードします。
https://claude.ai/download
https://nodejs.org/en/

npmは、Node.jsのパッケージ管理システムなのでNode.jsをインストールすると同時にインストールされます。

Node.jsは、ダウンロード完了後にコマンドプロンプト上で以下のコマンドを順番に実行し、正常にインストールできているかを確認します。

# Node.jsのバージョン確認
node -v

# npmのバージョン確認
npm -v

MCPサーバのインストール

MCPサーバをインストールします。
コマンドプロンプト上で次のコマンドを実行します。

npm install -g @modelcontextprotocol/server-filesystem

設定ファイルの作成

MCPサーバのインストールが完了したら、設定ファイルを作成します。
まず、Claude for Desktopを起動して画面左上のハンバーガーボタンを押下し、File > Settingsへと進みます。
続けて、Developerを選択して、画面内にあるEdit Configボタンを押下します。
この操作により、設定ファイルであるclaude_desktop_config.jsonが作成されます。
claude_desktop_config.jsonは次の場所に作成されます。

C:\Users\username\AppData\Roaming\Claude

設定ファイルの編集

次は設定ファイルを編集します。
今回の例ではClaudeをローカルPCのデスクトップにアクセスできるようにclaude_desktop_config.jsonを次のように書き加えます。

claude_desktop_config.json
{
    "mcpServers": {
        "filesystem": {
            "command": "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe",
            "args": [
                "C:\\Users\\username\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\@modelcontextprotocol\\server-filesystem\\dist\\index.js",
                "C:\\Users\\username\\Desktop"
            ]
        }
    }
}

設定ファイルの書き換えが完了したら、Claude for Desktopを再起動します。
この再起動では、タスクバーの^を押下して開くことができるシステムトレイからClaude for Desktopを終了させる必要があります。

動作確認

Claude for Desktopに以下のようなプロンプトを入力し、動作を確認をします。
問題なければ正確な回答が得られるはずです。

"C:\\Users\\username\\Desktop"に存在するファイルの個数をカウントしてください。

まとめ

本記事では、Claude for DesktopにModel Context Protocol(MCP)を通じてローカルファイルシステムへのアクセス権限を付与する手順を解説しました。

参考記事

https://www.anthropic.com/news/model-context-protocol
https://modelcontextprotocol.io/quickstart#complex-operations
https://github.com/modelcontextprotocol/servers?tab=readme-ov-file

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