🐧

WSL2インストール手順

2024/12/13に公開

Ubuntu

WSL 2

tech

本記事の概要

本記事では、Windows環境ににWSL2（Windows Subsystem for Linux 2）とUbuntuをインストールし、基本的な環境設定を行うための手順を解説します。コマンドプロンプトでの簡単な操作で、Windowsマシン上にLinux環境を構築することができます。

環境

本記事において前提としている環境を次に示します。

OS: Windows 11
- バージョン: 23H2
- 64ビットオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ

WSL&Ubuntuのインストール

コマンドプロンプトを起動して次のコマンドを実行し、WSL2をインストールします。

wsl --install

インストールが完了すると、次の内容が出力されます。

インストール中: Linux 用 Windows サブシステム
Linux 用 Windows サブシステム はインストールされました。
インストール中: Ubuntu
Ubuntu はインストールされました。
要求された操作は正常に終了しました。変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

指示に従い、Windows PCを再起動します。
再起動するとコマンドプロンプトが立ち上がり、次のメッセージが表示されます。

Ubuntu は既にインストールされています。
Ubuntu を起動しています...
Installing, this may take a few minutes...
Please create a default UNIX user account. The username does not need to match your Windows username.
For more information visit: https://aka.ms/wslusers
Enter new UNIX username:

Enter new UNIX username:と表示されるため、任意のユーザ名を入力します。
続けてNew password:と表示されるため、任意のパスワードを入力します。
このとき、入力したパスワードはコマンドプロンプト上に表示されないですが、正常な動作であるため、入力誤りに注意して操作を続けます。
確認のため、再度パスワード入力を求められるため、同じパスワードを入力します。

Ubuntuのバージョン確認

コマンドプロンプトを起動して、次のコマンドを実行します。

wsl

続けて次のコマンドを実行し、バージョンを確認します。

lsb_release -a

出力例:

No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 24.04.1 LTS
Release:        24.04
Codename:       noble

次のコマンドを実行し、Ubuntuのセッションを終了します。

exit

updateとupgradeの実行

updateとupgradeを実行します。
まず、Windows Terminalを起動して、新規タブとしてUbuntuタブを開きます。
次のコマンドを実行し、updateとupgradeを実行します。

sudo apt update && sudo apt upgrade

日本語化

日本語化の設定を行います。
Windows Terminalを起動して、新規タブとしてUbuntuタブを開きます。
次のコマンドを実行し、日本語の言語パックをインストールします。

sudo apt -y install language-pack-ja

日本語ロケールを設定します。

sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8

再起動のため、Ctrl + Dで終了します。
Windows Terminalを起動して、新規タブとしてUbuntuタブを開きます。
次のコマンドを順番に実行して、設定が正しく反映されているか確認します。

locale
date

続けて、次のコマンドを実行してマニュアル表示を日本語化します。

sudo apt -y install manpages-ja manpages-ja-dev

メモリサイズの変更

WSL2のメモリサイズは以下の手順で変更できます。

タスクバーの検索ボックスにWSL settingsと入力し、WSL settingsを起動する
メモリサイズの項目より割り当てるサイズを入力する

まとめ

本記事では、Windows環境ににWSL2（Windows Subsystem for Linux 2）とUbuntuをインストールするための手順を解説しました。インストール後は、システムアップデートや日本語環境の設定など基本的な環境設定を行うことで、Windows上でLinux環境を利用することができます。