現代数理統計学の基礎 第3章 演習問題 問6 自作解答

2024/10/09に公開

はじめに

この記事は,現代数理統計学の基礎の第3章演習問題の問6について自作の解答を記したものです.

問題文,解答が掲載されている公式のサイトはこちらです.

解答

\begin{aligned} P(Y = y) &= P([X] = y) \\ &= P(y \leq X < y+1) \\ &= P(X < y+1) - P(X < y) \\ &= F_X(y+1) - F_X(y) \\ &= (1 - e^{-\lambda(y+1)}) - (1 - e^{-\lambda y}) \\ &= e^{-\lambda y} - e^{-\lambda(y+1)} \\ &= e^{-\lambda y} - e^{-\lambda y}e^{-\lambda} \\ &= e^{-\lambda y}(1 - e^{-\lambda}) \\ \end{aligned}

ここで,p=1-e^{-\lambda}とおくと,

P(Y = y) = (1-p)^y p

であり,これは幾何分布の確率関数である.
よって,Yは幾何分布に従う.

幾何分布は無記憶性をもつため

P[Y \geq t+s | Y \geq s] = P[Y \geq s]

が成り立つ.

参考文献

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