成長したいエンジニアはインシデント対応に飛び込もう!
はじめに
この記事は以下の動画の要約です。
テキストで読みたい方向けに書きました。興味持ってくれた方はぜひ動画も見ていただけると嬉しいです!
インシデントとは何か?
まず、「インシデント」の定義からおさらいです。
- インシデントとは、ユーザーに提供しているサービスやプロダクトが正常に利用できない状態のことを指します。
- 概ねシステム障害と同義と考えて差し支えありません。
- 厳密にはシステム障害を伴わないインシデント(情報漏洩によるセキュリティインシデントなど)もあります
- 具体例
- ECサイトでカート機能にバグがあり、購入操作ができない状況
インシデント対応の流れ
一般的なインシデント対応は、以下の4ステップで進行します。
- 報告
- 調査
- 修正対応
- 振り返り会
成長したいエンジニアがインシデント対応に飛び込んだ方がいいと思っている理由
完全に主観的な意見ですが、自分の身の回りではインシデント対応に自分から突っ込んでいっている人ほど成長速度と課題解決力が高いからです。
なので、今はキャリア的にジュニアなフェーズの人でも成長したいと思ってるならインシデント対応に積極的に突っ込んでいって解決のために行動し続ければきっと圧倒的な速度で成長できるだろうと思っています。
とはいえ、精神論だけでインシデントに突っ込んでいくのは厳しいという方もいると思うのでメリットをお伝えします!
インシデント対応に積極的に関わるメリット
1. エンジニアに求められるスキルがバランスよく身に付く
インシデント対応は、ソフトウェアエンジニアにとっての総合格闘技です。例えば、以下のようなスキルが身につきます。
- 人を巻き込む勇気
- たくさん人がいるslackチャンネルで全体メンションつけて報告するのは勇気がいる
- ですが、報告すべきものをビビって報告しないのが一番やばいです。多少間違っても後から訂正すればいいし、インシデント報告は速度が大事
- 人を適切に巻き込むことができるのは立派なスキル
- 技術的洞察力
- 影響範囲や発生時期の特定をする中で、ログとにらめっこしたり普段は触らない部分のコードを調べたりする
2. 組織内での信頼度向上
インシデント対応を積極的に行うことで、以下のような評価を得られるかもしれません。
- 「あの人はいつもインシデント対応をやってくれているな」という認知
- 困難な状況下でも対応できる能力への信頼
インシデント対応は怖いし大変です。下手したら今よりも被害が拡大する可能性もあります。
ですが、そういった状況で最後までやり切ってインシデントを収束させることができたら信頼につながるはずです。
会社という組織の中で働く以上、仲間からの信頼を勝ち取るというのは非常に重要なことだと考えています。
明日からできるアクション
インシデント対応に取り組むための具体的なアクションを紹介します!
- インシデントが発生したら、誰よりも早く「調査します」と手を挙げる
- 自信がない場合は、「自信はないですが、とりあえず調査してみます。必要であればヘルプをお願いします」と伝える
- 経験豊富な同僚とペアを組んで対応し、少しずつ覚えていく
とにかく最初は手を挙げる勇気が重要です。
まとめ
インシデント対応は、エンジニアとしての成長を加速させる絶好の機会です。困難に直面することもありますが、それを乗り越えることで得られる経験と信頼は計り知れません。
インシデントは発生しないに越したことはないですし、頻繁に起こるものでもないのですぐに実践するのは難しいですが、あなたの組織でインシデントが発生した時はぜひこの記事を思い出してインシデント対応に挑戦してみてください!
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