Closed6
DNSレコードの種類及び意味
Aレコード
特徴
- A(Address)レコードという意味
- 基本的なレコード
- ドメインをIPアドレスに置き換えるレコード
- 1つのドメインに対して、複数のAレコードを登録できる
-
ドメイン名 IN A IPアドレス
という書き方
www.example.com. IN A 192.168.0.100
<!-- プライベートIPアドレス -->
blog.example.com. IN A 10.0.0.1
www.example.comというドメインにアクセスしたら192.168.0.100というIPアドレスに接続される
blog.example.comにアクセスしてもページは表示されない。
ユースケース
- WebサイトのドメインとサーバーのIPアドレスを紐付ける
- メールサーバーのドメインとIPアドレスを紐づける
- ロードバランシング
参考文献
AAAAレコード
特徴
- IPv4アドレスに対応するAレコードに対してIPv6アドレスに対応するのがAAAAレコード
-
ドメイン名 IN AAAA IPv6アドレス
という書き方 - AAAAレコードを設定しても、クライアント側がIPv6に対応していない場合は、IPv4アドレスにフォールバックされる
- ひとつのデバイスやネットワークでIPv4とIPv6の両方のプロトコルを使用することをデュアルスタックという
- 役割はAレコードと同じだが、IPv6が登録されるという違いがある
- IPv4とIPv6の違いは以下の画像参照
- 主な違い
- IPv4->IPアドレスを32ビットで表現
- IPv6->IPアドレスを128ビットで表現
example.com | レコードのタイプ | 値 | TTL |
---|---|---|---|
@ | AAAA | 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 | 14400 |
ユースケース
- 基本的にAレコードと同様のユースケース
- ドメインがIPv4アドレスに加えてIPv6アドレスを持ち、該当するクライアント機器がIPv6を使用するように設定されている場合にのみ使用される
参考文献
CNAMEレコード
特徴
- Canonical Nameレコードの略称
- ドメイン名を別のドメイン名に紐づけるためのDNSレコード
- AレコードとAAAAレコードは紐づける対象がIPアドレス
- 対してCNAMEレコードは紐づける対象がドメイン名
- ドメイン名のエイリアスのような役割
- 例えば
www.example.com
をexample.com
に紐づけたい場合CNAMEレコードを使用する。 - そうすることで
www.example.com
にアクセスしてもexample.com
のページを表示できる
- 例えば
-
サブドメイン IN CNAME 正規ドメイン
という書き方
ユースケース
- サブドメインのエイリアス
ex)api.example.com
- CDNの利用
参考文献
MXレコード
特徴
- Mail Exchangerの略称
- メールをメールサーバーに送信するためのもの
- 特定のドメインあての電子メールをどのメールサーバーに転送するかを指定するレコード
- メールメッセージがSMTP、すべてのメールのための標準プロトコルに従ってルーティングすべきであることを示す。
- 例)
example.com | レコードのタイプ | priority: | 値 | TTL |
---|---|---|---|---|
@ | MX | 10 | mailhost1.example.com | 45000 |
@ | MX | 20 | mailhost2.example.com | 45000 |
- MXレコードのドメインの前にある「priority」の数字は優先順位を示しており、値が小さいほど優先される
- サーバーは常に、最初にmailhost1に対して試行
- 送信に失敗したらデフォルトでmailhost2に対して試行する
example.com | レコードのタイプ | priority: | 値 | TTL |
---|---|---|---|---|
@ | MX | 10 | mailhost1.example.com | 45000 |
@ | MX | 10 | mailhost2.example.com | 45000 |
- 上記の様にpriorityの値を揃えると負荷分散を行うことも可能
ユースケース
- メールの送信時に宛先のドメインのMXレコードをDNSサーバーに問い合わせる
- DNSサーバーは、問い合わせられたドメインのMXレコードを返す
- ここに転送すべきメールサーバーのホスト名が記載されている
- ここに転送すべきメールサーバーのホスト名が記載されている
参考文献
メールサーバーについて
TXTレコード
特徴
- DNSに任意の文字列を登録するためのもの
- Aレコード、AAAAレコードがIPアドレスを指定するのに対して、特定の文字列を指定することができる
- 引用符で囲んだ1つまたは複数の文字列の形式
- 1つのドメインが複数のTXTレコードを持つことも可能
ユースケース
-
ドメイン所有権の証明
当初、ドメイン所有者の検証はTXTレコードの機能ではありませんでしたが、このアプローチは一部のウェブマスターツールやクラウドプロバイダーで採用されています。
管理者は、特定の情報を含んだ新しいTXTレコードをアップロードするか、現在のTXTレコードを編集することで、そのドメインの管理者であることを証明することができます。ツールやクラウドプロバイダーは、そのTXTレコードをチェックして要求通りに変更されていることを確認できます。これは、送られてきたリンクをユーザーが開いてクリックすることで電子メールアドレスを確認し、そのアドレスの所有者であることを証明する行為と似ています。
-
サードパーティーサービスとの連携
- 例)firebase hostingでカスタムドメインを使用する例
- 本来であればhttps://プロジェクト名+自動で作成される文字列.web.app/の様なURLが作成される
- それをカスタムドメインに紐づけたいときに以下のように指定できる
example.com. IN TXT "hosting-site=プロジェクト名+自動で作成される文字列"
- 例)firebase hostingでカスタムドメインを使用する例
参考文献
代表的なものは以上?なので一旦クローズ
このスクラップは21日前にクローズされました