NixOSをMacbook Proで普段使いできるようにする備忘録
環境
Macbook Pro 2016 TouchbarモデルにmacOSとDebianを(rEFIndを用いて)デュアルブートをしています。
今回は諸事情でDebian環境が壊れてしまったので「復旧に関しては」容易に行えるNixOSとパーティションを置き換えてインストールすることにしました。
インストール
必要ないと思うので細かい説明は省きますが、https://nixos.org/download/ からNixOSのISOをダウンロードしRufusで適当なUSBに焼きました。
USBから起動し、あとはCalamaresインストーラーが起動するので他のディストロと同様にインストールをします。
まあここまでは導入ということで、ここからが本題
NixOSを普段使いできるようにするまで設定していきます。
無線LAN問題を解決(Macbook限定)
すでにいろいろ問題はあったのですが、まず真っ先に解決するべきなのが、無線LANが利用できない問題。この問題のせいで現状LAN,Type-C変換ケーブルを用いて作業しており、かさばるので早いうちに解決しておきたいのです。
これまでArchcraft, Manjaro, Debianとディストロを転々としてきましたが(というか転々とした理由もこの無線LAN問題)、すべてこの無線LANが使えないという問題にあたっています。これは私のMacbookという環境がLinuxと相性が悪いのが原因です。
このスクラップにもある通り、Debian環境では
sudo iwconfig wlp2s0 txpower 10dBm
このコマンドを実行することでこの問題を解決することができましたが、NixOSではiwconfigが使えないというエラーが返されました。
$ iwconfig
iwconfig: command not found
wirelesstools
というパッケージにiwconfigが含まれていそうなので、
$ nix-shell -p wirelesstools
(中略)
[nix-shell:~]$ sudo iwconfig wlp2s0 txpower 10dBm
こうしてnix-shell上で試しに実行してみたところうまくいきました。
うまくいくことが分かったので、configuration.nixに記述して常に使えるようにしていきます。
エディタはなんでもOKです。私のNixOSのバージョン(24.05)ではnanoがプリインストールされているのとシンプル一番使い慣れているのでnanoを使います。
$ sudo nano /etc/nixos/configuration.nix
configuration.nixを開いたら、以下のような記述を探して、追記します
(略)
environment.systemPackages = with pkgs; [
+ wirelesstools
];
(略)
終わったらNixOSを再構築します。
$ sudo nixos-rebuild switch
特にエラーが出ていなければ成功です。再起動します。
また、これからは起動ごとにsudo iwconfig wlp2s0 txpower 10dBm
を実行することになりますので、wifixという名前でエイリアス設定をしておくのがいいでしょう。ついでにls系のエイリアスも設定しておきました。
(略)
+programs.bash.shellAliases = {
+ l = "ls -alh";
+ ll = "ls -l";
+ ls = "ls --color=tty";
+ wifix = "sudo iwconfig wlp2s0 txpower 10dBm";
+};
(略)
これでこれからは起動後にwifixとターミナルで実行するだけでWiFiに接続することができるようになりました。