Apple Developer Accountの名義を変更する (親→子)
19歳のときに「azooKey」という日本語入力アプリを作り、AppStoreで公開しました。
日本在住の場合、アプリをApp Storeに公開するためには20歳以上である必要があります。そこでやむなく親の名義でApple Developer Accountを取得し、アプリを公開していました。
無事20歳になったので、アプリの名義を親から自分に変更することにしました。
Appleの用語ではこれは「Account Holderの役割の譲渡」と呼ばれるプロセスで、個人で持っているアカウントの場合、可能になる条件は以下の2通りです。
-
未成年者が成人年齢に達し、保護者からAccount Holderの役割を引き受けることが可能になった場合
-
Account Holderが亡くなった場合
私は一つ目の条件に該当しました。この場合Apple Developer Supportに連絡を取る必要があります。親に同意を取った上で、以下の内容を連絡しました。
- リファレンスの「未成年者が成人年齢に達し、保護者からAccount Holderの役割を引き受けることが可能になった場合」に該当する理由で、Account Holderを成人した子供に譲渡したい。
数日経って返信がきます。「20歳以上」であるかどうか確認されました。これは「成人した」という表現の問題で、成人年齢が18歳になったため確認が必要だったようです。「Account Holderを20歳になった子供に譲渡したい。」とした方がスムーズだったのでしょう。
続いて新たなApple IDを用意するよう要求されました。Developers Programの無料版にも加入する必要があります。てっきり古いApple IDをそのまま使えるものと思っていたので、これは少し想定外でした。また、身分証明書の提出も要求されます。私は住民票を写真に撮って提出しました。
気長に待つ
二つを提出すると手続きが始まったはずです。というのも、1ヶ月経っても音沙汰がないのです。訝しんで進行状況を尋ねるメールを送ったところ、「いつ終わるかの目安もわからないから待っていてくれ」との返事でした。担当者の方にもわからない以上どうしようもないので忘れることにして放置しました。
それから4ヶ月経ちました。
ほとんど忘れていたのですが、ふと思い出して4ヶ月経っていることに気付き、再び訝しんで進行状況を尋ねるメールを送信。8月の真ん中のことでした。1日で「確認します」と返信が来ました。
そこから音沙汰が二週間ほどありませんでしたが、8月の終わりになって、とうとう「譲渡の手続きを進めてください」との連絡が来ました。来ました!
最後の手続き
ここまで来たらあとはスムーズでした。元のアカウントで譲渡に同意、新しいアカウントで譲渡を受ける、という作業を行うと、新しいアカウントがアプリケーションの管理権限を持つようになります。ほどなくしてAppStoreなどでの表示も変更されます。
感想
結構大変でしたが、無事できてよかったです。今後アプリのアップデート提出の際に証明書関係で苦しむことになる気がしますが、それは未来の自分に任せたいと思います。
Discussion