Quest3/PICO4はLAN経由の通信+給電(PoE)で動作可能
PoE接続のメリット
・長いケーブルが安い
柔らかいLANケーブル5mで約1000円です。ケーブルがダメになっても入手性は良く、安価です。
・ケーブル長が自由に選べる
PoE給電の仕様でPoEスプリッタから最大100mまでLANケーブルが使えます。ただし、柔らかいLANケーブルでは60m程度が限界のようですが、これでまだ足りないという人はほぼいないでしょう。
・Oculus純正ケーブルと同様の柔らかさ
・安定した給電を得られる。
機器レイアウトによりますが、PoEスプリッタをHMD近傍でつなげるため電圧降下が少なく、安定した給電が得られます。
・有線接続による安定した通信品質
無線ではどうしても近隣環境による電波干渉や、チャンネルによってはDFSによって途切れてしまうことが起きてしまいますが、有線LANならそういったトラブルを回避できます。
・有線接続なのにVirtualDesktop等の無線VR用ソフトが利用できる
Quest3/PICO4では有線のUSB接続では公式ソフトによる接続しか利用できませんでしたが、その制約から開放されます。
PoE接続のデメリット
・機材が高い
今回の構成で約1.4万かかっています。ただしもっと安いPDパススルー対応USB-LAN変換はあると思われます。
・PoE機材一式がそれなりの重さになる
一式まとめたものの重さが約270gありました。
参考までにQuest用のモバイルバッテリホルダーとモバイルバッテリ(Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W)、USB-Cケーブル合わせたもので約230gです。そこまで重量が増える、という程でもないかもしれません。
機材構成
PoEスプリッタ
PROCET USB Type C Active IEEE802.3at 5V 3.0A,9V 3.0A,12V 3.0A,15V 3.0A,20V 3.0A ギガビットPoEスプリッター
25Wタイプです。5376円
USB-LAN変換
Anker PowerExpand 6-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ
5490円
手持ちのものでPDパススルーかつLANポート搭載がコレだったので使っています。
USB-LANチップによってはQuest3で認識されない可能性があるので注意
LANケーブル
エレコム LD-CTY/BK5
982円
より線を使った柔らかいCAT5eLANケーブルです。
PoEインジェクタ
エレコム LAN-GSW01ES1
ヤフオクで送料込み2500円で入手。
1000BASE-Tに対応したPoEインジェクタです。ギガビットとIEEE802.3atに対応していれば何でも良いと思います。
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