[上級者向け]PCとUSB3接続したQuest2/3でVirtualDesktop/SteamLinkが利用可
gnirehtetを使うとPCとQuest2/3をUSBケーブルで接続して無線LANは未接続の状態でVirtualDesktopやSteamLinkが利用できました。
PICO4でも利用できると思われますが未検証です。
仕組みはADB(Android Debug Bridge)というAndroid開発者向けツールと、ブリッジ接続を実現するAndroidアプリとPCソフトを利用して、USB接続を経由したPCとのネットワーク接続を確立するようになっています。
Java版とRust版の2種類がありますが、Rust版ではVirtualDesktopが高頻度でカクつく現象が見られたためオススメしません。
初回セットアップ
MetaQuestの開発者モードの有効化
ADBを使えるようにするため開発者モードをONにします。
こちらのリンクを参考に有効化してください。
OpenJDKのインストール
Java版を動作させるためにOpenJDKのインストールします。
こちらのリンクからWindows x64 msi版のインストーラー(例:microsoft-jdk-21.0.2-windows-x64.msi)をダウンロードしてインストールします。
インストール後はPCを再起動してください。
gnirehtetのセットアップ
- 2024/3/31時点で最新のgnirehtet-java-v2.5.1.zipをダウンロードして展開します。
https://github.com/Genymobile/gnirehtet/releases
2. ADB用ツールをダウンロードします。
「SDK Platform-Tools for Windows をダウンロード」をクリックしてダウンロード。
展開した中のadbやその他ファイルすべてを先ほど展開したgnirehtet-java-v2.5.1→gnirehtet-javaフォルダに移動させます。
- gnirehtet-run.cmdを右クリック→編集をクリック
runをautorunに変更して保存します。
@java -jar gnirehtet.jar autorun
@pause
PC側VirtualDesktopのセットアップ
PC用のVirtualDesktopStreamerアプリをダウンロードしてインストールします。
インストール後にVirtual Desktop Streamerを起動して、Metaアカウントのユーザー名を設定します。
Oculus Usernameに入力後にSaveをクリック
Quest側VirtualDesktopのセットアップ
ストアよりVirtualDesktopを購入します。
推奨設定は
。Computersの「Use Optimal Resolution」のチェックを外す(チェック入っているとVirtualDesktop接続時にモニターの解像度が変更されてしまいます)
・Audioの「Background music when disconnected」のチェックを外す(チェック入っているとVirtualDesktopがPCと接続していない間BGMが流れ続けます)
gnirehtetの使い方
- gnirehtet-run.cmdをダブルクリックして起動します
- Questをかぶった状態でPCとQuestをUSBケーブルで接続します。
かぶりながらなのは、ADBデバッグの許可を問われたりQuest側アプリの起動に失敗することがあるためです。 - QuestのVirtualDesktopを起動します。
- Enjoy!
うまく接続できないとき
・AdbMonitor: Failed to monitor adb devices http://java.net.BindException: Cannot assign requested addressが延々と出るとき
常駐ソフト「Killer Control Center」が起動していないか確認して、起動していたら設定よりKiller Prioritization engineをオフにしてください。(相談頂いた症例でありました)
その他通信を阻害するようなセキュリティソフトによっても接続できない可能性があるので、一旦それらを無効にしてお試しください。
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