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[上級者向け]PCとUSB3接続したQuest2/3でVirtualDesktop/SteamLinkが利用可

2024/03/31に公開

gnirehtetを使うとPCとQuest2/3をUSBケーブルで接続して無線LANは未接続の状態でVirtualDesktopやSteamLinkが利用できました。
PICO4でも利用できると思われますが未検証です。

仕組みはADB(Android Debug Bridge)というAndroid開発者向けツールと、ブリッジ接続を実現するAndroidアプリとPCソフトを利用して、USB接続を経由したPCとのネットワーク接続を確立するようになっています。

Java版とRust版の2種類がありますが、Rust版ではVirtualDesktopが高頻度でカクつく現象が見られたためオススメしません。

初回セットアップ

MetaQuestの開発者モードの有効化

ADBを使えるようにするため開発者モードをONにします。
こちらのリンクを参考に有効化してください。
https://academy.crossreality.co.jp/category/techblog/meta-quest-3devsetup/

OpenJDKのインストール

Java版を動作させるためにOpenJDKのインストールします。
こちらのリンクからWindows x64 msi版のインストーラー(例:microsoft-jdk-21.0.2-windows-x64.msi)をダウンロードしてインストールします。
インストール後はPCを再起動してください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/java/openjdk/download#openjdk-21

gnirehtetのセットアップ

  1. 2024/3/31時点で最新のgnirehtet-java-v2.5.1.zipをダウンロードして展開します。
    https://github.com/Genymobile/gnirehtet/releases

 
2. ADB用ツールをダウンロードします。
「SDK Platform-Tools for Windows をダウンロード」をクリックしてダウンロード。
https://developer.android.com/tools/releases/platform-tools?hl=ja#downloads
展開した中のadbやその他ファイルすべてを先ほど展開したgnirehtet-java-v2.5.1→gnirehtet-javaフォルダに移動させます。

  1. gnirehtet-run.cmdを右クリック→編集をクリック
    runをautorunに変更して保存します。
gnirehtet-run.cmd
@java -jar gnirehtet.jar autorun
@pause

PC側VirtualDesktopのセットアップ

PC用のVirtualDesktopStreamerアプリをダウンロードしてインストールします。
インストール後にVirtual Desktop Streamerを起動して、Metaアカウントのユーザー名を設定します。
Oculus Usernameに入力後にSaveをクリック

Quest側VirtualDesktopのセットアップ

ストアよりVirtualDesktopを購入します。
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/2017050365004772/

推奨設定は
。Computersの「Use Optimal Resolution」のチェックを外す(チェック入っているとVirtualDesktop接続時にモニターの解像度が変更されてしまいます)
・Audioの「Background music when disconnected」のチェックを外す(チェック入っているとVirtualDesktopがPCと接続していない間BGMが流れ続けます)

gnirehtetの使い方

  1. gnirehtet-run.cmdをダブルクリックして起動します
  2. Questをかぶった状態でPCとQuestをUSBケーブルで接続します。
    かぶりながらなのは、ADBデバッグの許可を問われたりQuest側アプリの起動に失敗することがあるためです。
  3. QuestのVirtualDesktopを起動します。
  4. Enjoy!

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