RAIDについて
はじめに
ハードウェア RAID を設定する中で、詰まった点や気づいたことを備忘録として残す。
その他、ディスクに関連した内容も記載しておく。
1. ホットスペアについて
ホットスペアとは、RAID 構成において予備として待機している物理ディスクのこと。
RAID を構感しているディスクに障害が発生した場合、このホットスペアが自動的に代替ディスクとして組み込まれ、RAID の再構築が行われる。
異常時に自動で補完される予備ディスクのことをいう。
2. ホットスワップについて
コンピュータやサーバーの電源を入れたまま、ハードディスクなどのハードウェアを交換・着脱できる機能。ホットスワップ対応のシステムであれば、電源を落とさずに故障したディスクを物理的に抜き差しすることができる。
3. メタデータについて
仮想ディスクの構成情報をディスク上に記録したデータ。
具体的には、どのディスクがRAIDに参加しているかや、RAIDレベル、ストライブサイズ、シリアル番号、アレイ状態などの情報が含まれている。
メタデータは、一般的に物理ディスクの先頭セクタ付近に保存されるが、ディスクの末尾に保存される場合もあるらしい。
4. 外部構成について
上記のとおり、RAID を構成する物理ディスクには、その RAID 構成に関するメタデータが保持されている。
そのため、物理ディスクを別のシステム(RAID コントローラー)に接続すると、そのシステムからは「外部構成(Foreign Configuration)」として認識される。
この場合、RAID設定を行うために以下のいずれかの対応が必要
- 外部設定のインポート
→ 物理ディスク上のメタデータ(外部の RAID 構成)を現在のシステムに取り込み、そのまま RAID 構成として使用する - 外部設定のクリア
→ 物理ディスクのメタデータを削除し、新たにそのシステムで RAID 構成を作成できる状態にする
5. S.M.A.R.T について
障害の早期発見・故障の予測を目的としてディスクドライブに搭載されている機能で、デバイス自体が自分の健康状態を常時監視する仕組み。
各種検査項目をリアルタイムに自己診断し、その状態を数値化してくれる。
漢字だと自己監視分析報告技術になる
主要な監視項目
- データ読み取りエラー発生率
- スピンアップ時間
- 不良セクタの代替処理数
- 累計稼働時間
- 温度
※ mac だと、ディスクユーティリティという標準アプリで確認できる
※ Windows だと、CrystalDiskInfoというフリーソフトがよく使われているらしい
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