Quarkus ネイティブイメージビルド コマンド一覧

Quarkus ネイティブイメージビルド コマンド一覧

公式のBuilding a Native Executableで説明されているコマンドとその説明

コマンド	説明
./mvnw package -Pnative	Mavenラッパーを使用してネイティブ実行ファイルをビルドします。
mvn package -Pnative	Mavenを使用してネイティブ実行ファイルをビルドします。
./gradlew build -Dquarkus.package.type=native	Gradleを使用してネイティブ実行ファイルをビルドします。
quarkus.native.container-build=true	ネイティブビルドをコンテナ内で実行するように設定します。これにより、ホスト環境に依存せずにビルドできます。
quarkus.native.additional-build-args=ARG	ネイティブビルド時に追加の引数（ARG）を指定します。
quarkus.native.debug.enabled=true	ネイティブビルド時にデバッグ情報を有効にします。
docker build -f src/main/docker/Dockerfile.native .	Dockerを使用してネイティブイメージをビルドします。
./target/*-runner	ビルド後に生成されたネイティブ実行ファイルを実行します。
quarkus build	Quarkusアプリケーションをビルドします（ネイティブビルド用に設定されている場合）。
quarkus dev	開発モードでQuarkusアプリケーションを実行し、ネイティブビルドのサポートを有効にします。

詳細な説明

1. Mavenを使用したネイティブビルド
   • コマンド: ./mvnw package -Pnative または mvn package -Pnative
   • 説明: Mavenプロジェクトをネイティブ実行ファイルとしてパッケージングします。Pnativeはネイティブビルドプロファイルを有効にします。
2. Gradleを使用したネイティブビルド
   • コマンド: ./gradlew build -Dquarkus.package.type=native
   • 説明: Gradleプロジェクトをネイティブ実行ファイルとしてビルドします。Dquarkus.package.type=nativeオプションでネイティブパッケージタイプを指定します。
3. コンテナ内でのネイティブビルド
   • 設定: quarkus.native.container-build=true
   • 説明: ネイティブビルドをDockerコンテナ内で実行します。これにより、ビルド環境の一貫性が保たれます。
4. 追加のビルド引数の指定
   • 設定: quarkus.native.additional-build-args=ARG
   • 説明: ネイティブビルド時にGraalVMや他のビルドツールに対して追加の引数を渡すことができます。
5. デバッグ情報の有効化
   • 設定: quarkus.native.debug.enabled=true
   • 説明: ネイティブ実行ファイルにデバッグ情報を含めることで、デバッグが容易になります。
6. Dockerを使用したネイティブイメージのビルド
   • コマンド: docker build -f src/main/docker/Dockerfile.native .
   • 説明: 指定されたDockerfileを使用してネイティブイメージをビルドします。
7. ネイティブ実行ファイルの実行
   • コマンド: ./target/*-runner
   • 説明: ビルド後に生成されたネイティブ実行ファイルを実行します。-runnerは生成された実行ファイルの名前に依存します。
8. Quarkusのビルドおよび開発モード
   • コマンド: quarkus build および quarkus dev
   • 説明: quarkus buildはアプリケーションをビルドし、ネイティブビルド設定がされている場合はネイティブ実行ファイルを生成します。quarkus devは開発モードでアプリケーションを実行し、ネイティブビルドのサポートを有効にします。