👓

Nouns DAO V3 来たる

2023/06/18に公開1

NounsDAOのバージョンアップが検討されています。
先週、Prop302で新バージョンの監査費用が請求され、賛成324/反対0/棄権1で可決されました。
https://nouns.wtf/vote/302

新バージョンで何が変わるのか、解説していきたいと思います。

新バージョンでは新機能1つと改善4つが組み込まれるようです。

1.Nouns Fork
2.Propose by signature
3.Proposal editing
4.Objection-only Period
5.Votes Snapshot After Voting Delay

1.Nouns Fork

まずは目玉の"Nouns Fork"から解説していきます。
Forkとは元々ひとつだったDAOが複数に分裂することです。

NounsDAOではひとつひとつの提案に対して公平に投票が行われていますが、それでも多くのNounsを所有している方の意見が強くなってしまい、少数派の意見が通りづらくなってきます。
このとき、Nouns Forkを使って20%の同意を得られれば新しいNounsDAO(Fork)を作ることができるようになります。
まだはっきりしたことは分かりませんが、トレジャリーも元のNounsから新しいNounsへ移動するようです。(恐らくForkに同意した割合)

"Nouns Fork"は但し書きで、とにかく早く始めることを優先し、そのため細かな改善の余地は多く残っていると書いてあります。
多くの分裂を生み出しかねない"Nouns Fork"によってNounsがどのように変化していくか、注目です。

2.Propose by signature

こちらも大きな利便性を生みそうです。
NounsDAOでプロポーザルを起票するには、発行されているNouns数の0.25%のNounを保持している必要があります。この条件を満たすために1アドレスでNounを直接保有する他、別のNoun保有者から投票権限/提案権限を委譲(デリゲート)してもらい、直接保有数+委譲数の合計が0.25%を超えていれば投票することができます。
ただし、一旦委譲すると移譲を解除するまでの間、提案も投票も全て移譲先の意思で実行することができてしまい、委譲する権限はとても大きなものになっています。
新ルールではデリゲートせずとも、提案に対して、別のNoun保有者から署名を貰えば起票することが可能になるため、今までより提案が上げやすくなります。

3.Proposal editing

これまでNounsDAOのプロポーザルは一度起票すると変更することができませんでした。これが投票が始まるまでの期間であれば修正可能となります。
何を隠そう、私が起票代行したNounsFes2023でも一部記載誤りがありましたが、修正することができなかった箇所がありました。

4.Objection-only Period

プロポーザルの投票期間の締切直前になって否決から可決に転じた場合に、投票期間が延伸されるものです。これによって反対派の反応に時間をかけることができます。
このことに関して、Nounsコミュニティーでは、反対派に有利な制度なのでは?という疑問が投じられていましたが、賛成派は否決されても再びトライすることが可能であるのに対し、反対派は、一度賛成されると覆すチャンスがないため、このようなルールにしたと回答がありました。

5.Votes Snapshot After Voting Delay

現在、プロポーザルに対して投票可能な権限は、プロポーザル起票時のsnapshotに基づいています。このタイミングを後ろにずらします。タイミングを遅らせることで、提案内容を見て先に書いたデリゲートなどの投票権限を変えることができるようになります。

まとめ

以上、DAO V3における変更点を見て来ましたが、NounsDAOの壮大な社会実験はまだまだ続きそうで目が離せません。
なお、この投稿は以下を参考に記載しています。解釈間違いなどありましたらご指摘ください。
https://nouns.wtf/vote/302
https://mirror.xyz/0x10072dfc23771101dC042fD0014f263316a6E400/iN0FKOn_oYVBzlJkwPwK2mhzaeL8K2-W80u82F7fHj8

Discussion

hirocrypto.ethhirocrypto.eth

解説ありがとうございます。もっとDAOV3について早く勉強すればよかったな。subDAOとしては今回Voteへの参加が出遅れました。今後はDAO組成についてのpropsalについても注視していきます。