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👩💻 N5 Proセットアップ備忘録:MinisCloud OSで開発環境を整えるまで
はじめに
先日、Minisforum N5 Pro が届いた。
Ryzen AI 9 HX PRO 370 + Radeon 890M GPU と最大96GBメモリを搭載可能なスペックは、もはや従来のNASというより小型サーバーに近い。初期状態では MinisCloud OS がインストールされており、Linuxベースの独自OSで、電源を入れるとすぐにDockerが使えるのは便利だ。しかし、NASとしての完成度やAI用途への最適化はまだ未知数である。
本記事はレビューではなく、N5 Proを開発サーバー兼NASとして使うための初期セットアップ記録である。
最初に共有フォルダやファイルアクセスなど「NASとしてできること」を確認しつつ、その後に開発環境を整えていく流れをスクラップとして残していく。
※このスクラップは Minisforum N5 Pro を実際に触ってみた備忘録です。
技術メモや気づきを時系列で追記していきます。
内容がまとまったら、Zenn記事として整理・公開予定です。
商品詳細
Minisforum N5 Pro 商品紹介ページ
詳細スペック(URLがawsのまま・・・)発売前のレビュー
ハードのセットアップ
- メモリ設置に少し手間取った(コツが必要)
- 小型PCというより「NASケースに詰め込まれたPC」感
MinisCloud OSの初期体験
- URLでアクセスできるWEB画面が用意されておらず→ 怪しいアプリケーションのインストールが必要だった
- 日本語の詳しいドキュメントサイトがない
- 最初、UIが日本語翻訳で意味不明 → 英語表示に切り替えたら理解しやすい(8月中旬ごろにセットアップビデオが公開された)
- 中国語UIを参考にした方がわかりやすい部分もあり
- SynologyやTrueNASとは全然違う操作感
MinisCloud OSでの注意点⚠️
まだまだこれからブラッシュアップされると信じたいが、結構致命的だと思うこと。
- 重要⚠️ 起動中は電源ボタンは押さない。確認も出ず、シャットダウンする ※追記8/25 いつの間にか修正されているかも。現在は発生していない。※再追記8/26 やはり電源ボタンでシャットダウンする。押すな絶対!!!!
- 重要⚠️ コンソールがない。SSH接続できない。(GUIしか操作できない。多分。)
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注意☝️ ファイル管理で、フォルダを選択して、ドラッグするだけでコピーされる(普通のファイル移動の感覚で動かすな!絶対!)※8/29 ファイル移動時にダイアログで確認が出るようになった🎉「移動」「コピー」を選べます - VMや仮想マシンが使いたい場合は、Windowsからアクセスのみ(macOS / iOSからはメニューがない)
- macOSやiOSからのアクセスは、正式アプリケーションではなくTestFlight経由
- macOSにおいては、突然アプリケーションが使えなくなった(TestFlight側で停止)
※追記8/21 TestFlight v2.1.15からiOSアプリをmacOSで開けるようになった。(UIなどはスマホアプリを開いている)開発側が意図してるのかは不明
UI的なところ
- タイトルの強調色とボタンのテキストがリンクカラーに見えて、どこがクリックできるのか不安になる・・・
Docker環境のセットアップ
- Dockerは最初から使える状態だった
- イメージのpullで戸惑った(UI説明不足)
- Open WebUIがエラーで立ち上げれない ※追記8/22 v2.1.15からDockerのFeatured Appsが更新されてエラーなく立ち上げられた!これで、MinisCloud OSのN5 Pro上でLLMを試せる
仮想マシンのセットアップ
- 注意☝️ 仮想マシンのメニューがあるのはWindows版のAppだけ(iOS/Macはメニューにアイコンがない)
- WindowsでVMを立ち上げてURLができれば、そのURLでiOS/Macからもアクセスして利用可能
- VM画面で作成ボタンを押してisoをダウンロードするが読み込めずエラーが出る。
- 結局、自分でisoをダウンロードして、smbからデータを共有した
- ブリッジの設定がわかりにくい(全体設定のネットワーク設定のブリッジONが中国語のみ。engもなし。辛うじて中国語の語尾に「閉」がついていて閉じてるだろうって想像できた)