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Tofino/P4言語の今後(レター日本語訳:Intel's commitment to P4, Nick McKeown)

2023/01/30に公開

Zenn: Tofino開発中止のまとめ(Intel Q4 2022 Earnings Call を聞いて) の続報です

Intel Network and Edge Group (NEX) のトップであり、P4の生みの親の1人である Nick McKeown から P4 コミュニティに向けてレターが発信されました。

今後も Tofino/P4 を利用できるか?

「今後も Tofino/P4 を利用できるか?」という観点でポイントを抜き出すと以下の通りとなります。

  • 新規開発は中止となったが、既存のTofino製品の販売とサポートは継続する
    • 研究や実証実験のために Tofino 製品を利用する事は可能(少なくとも数年は)
    • Tofinoを利用した製品が突然ディスコンになるという事は無い(各ベンダの判断による)
  • P4言語に対しては、今後も Intel としても積極的な活用を続ける
    • ターゲットは IPU / FPGA といった SmartNIC 型製品が中心となる
    • P4.org コミュニティとしては P4TC [1][2] (Linux Kernel) や DPDK など、 CPU ベースのターゲットに対する開発も継続する

[1] Netdev0x16 P4TC Workshop
[2] [PATCH net-next RFC 00/20] Introducing P4TC

レター全文の日本語訳

以下、レター全文の日本語訳を掲載します。

www.DeepL.com/Translator(無料版)の翻訳を元に、意味が取りずらい箇所を修正しました。

英語原文:P4-announce@lists.p4.org: "Intel's commitment to P4", Nick McKeown

親愛なるP4コミュニティの皆さん:

10年前に公開されて以来、P4は新しいプロトコル、インバンドテレメトリー(in-band telemetry)などの新しいアプリケーションや、新しいテスト方法(testing)、検証手法(validation)、形式検証技術(formal verification techniques)など、アイデアのカンブリア爆発を引き起こし導いてきました。P4は、転送動作をプログラムし規定するための業界標準となりました。成功の指標としては、ネットワーク研究のトップカンファレンスである ACM SIGCOMM '22 で発表された論文の4つに1つは、何らかの形でP4をベースに構築されたものです。

皆さんもご存知のように、インテルは現在のロードマップにある次世代インテル® Tofino® インテリジェント・ファブリック・プロセッサ(IFP)製品の開発を中止することを発表しました。しかし、既存のTofino®製品の販売とサポートは継続します。インテル® Tofino® IFPは、性能を犠牲にせず、完全にプログラマブルなスイッチを構築できることを世界に証明しました。Tofino のプログラム独立型スイッチ・アーキテクチャ (PISA) は、パケット処理パイプラインの構築方法に将来にわたり影響を与えるでしょう。すでに、SmartNIC や IPU など、エッジのプログラマブル製品に影響を与えています。

Tofino のロードマップは縮小されましたが、Intel のチームは、当社の IPU (ASIC および FPGA) を含む幅広い Intel 製品およびプラットフォームの言語としてP4を活用する引き続き取り組んでいることを明確にしたいと思います。インテル ネットワーク&エッジ(NEX)グループのミッションに変更はありません。私たちは、ネットワーク所有者がパケットの処理方法を決定し、独自の創造的な新しいソリューションを展開できるようにする製品を設計、販売しています。P4は、IPU、FPGA、DPDK、IDPKなどのロードマップに欠かせない存在です。

インテルはオープンソースを重視し、P4言語、標準アーキテクチャ、制御API、アプリケーションの設計を含め、P4コミュニティへの貢献とサポートを続けています。また、P4をLinuxカーネルに統合し、ネットワークエッジに新しいレベルのプログラマビリティをもたらすP4TCのようなオープンソースのターゲットも引き続き開発していく予定です。

私たちはコミュニティとして、産業界や研究者のネットワークに対する考え方に「革命」を起こすことに成功したと自負しています。過去には、動作は固定機能のハードウェアに焼き付けられたものでしたが、今日では、動作をソフトウェアで指定・プログラムし、その場でコンパイルして配備できるため、美しい新しいアイデアをより迅速にテスト・配備できるようになりました。もう後戻りはありえません。

P4は、プログラマブル・ネットワーキングの新しい抽象化について考えるために小さなグループが集まったのが始まりでした。現在では、プログラマブル・ターゲットの全領域で何が可能かという境界を押し広げる研究者と実務家の活気あるコミュニティへと成長しました。私はこのコミュニティの一員であることを光栄に思っていますし、私たちが達成したことに刺激を受け、将来何を達成できるのかに興奮しています。

Nick McKeown
Senior VP & GM, Senior Fellow
Network and Edge Group (NEX)

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