クオリティは度外視でアプリを作ってリリースしてみた話

2023/01/24に公開約4,500字

本記事について

本記事もクオリティは度外視です。とりあえず記事を書いて出すことが目的なので、勢いで書いていきます。

はじめに

「何か自分で作ってリリースしてみたい!」と思うエンジニアの方は多いと思います。自分もその一人でした。

ただ、こういう人に多い症状として、「デザインができない」、「クオリティが高いアプリを作るには時間がかかりそう」、「公開するまでに必要な情報を集めるのが大変そう...」など、困難そうな要素がいくつも思いう浮かぶということがあると思います。自分もその一人でした...。いざ、「何か作りたい!」と思って色々と想像を膨らませるのはいいものの、企画倒れとなるパターンですね。

うるせェ!!!つくろう!!!!

正月休みで時間があったということもあり、「ひとまずどんなクオリティでもいいから世の中に自分のプロダクトを出すぞ」ということを決意しました。

デザインもクオリティも知ったことではありません。そんなものは出してから考えればいいのです。本来、市場調査をして、ニーズがあるか確かめて、競合調査をして、勝てるか考えて...などなどをする必要があるのですが、今回は「ヒットするアプリを作る」ことではなく「とりあえずMYプロダクト童貞を卒業する」ことが目的なので、この方針で行きます。

どんなアプリを作ったか?

「ポーカー練習帳」というアプリを作りました。

自分が最近「ポーカーチェイス」にハマっているので、もっとポーカーが強くなりたい!と思って作ってみました。
世の中にはAIを使って勉強するようなアプリがあったのですが、自分には少し合ってなさそうだったので、昔ながらの(?)勉強する→テストしてみる形式としました。

自分が思い描いていたような形式のアプリが世の中にないかは軽く調査しましたが、なさそうだったので見切り発車しました。見落としがあったかもしれませんが、そんなことは関係ないのです。とりあえずアプリを出すぞ!!!ということだけ考えればよいのです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ebihulab.poker_hand_rank_flashcard

利用した技術・プラットフォーム

  • Flutter
    一応iOSにもAndroidにも出したいと思ったのと、dartが簡単そうだったのでこいつを使ってみました。

  • Google AdMob
    1円でもいいからお金を稼いでみたいと思い、広告を貼ってみたい!というのも目的の一つだったので、使ってみました。Flutterとも親和性が高く、結構使いやすかったです。

実装の進め方

簡単にではありますが、アプリを作るにあたってどの様な手順で進めていったのかを並べていきます。

デザイン

デザインに関しては心得がなかったので、以下の手順で進めました。最初から全部考えるわけではなく、大雑把に決めたら実装をすすめてしまい、違和感があったら修正、の様な手戻り前提の戦略で進めました。クオリティ度外視なのである程度でいいんだよある程度で。

  1. 最低限何が画面上に必要か考える
  2. 何となく紙に手書きで書いてみる
  3. 実装してみる
  4. 動かしてみる
  5. なんかしっくりこなかったので、エフェクトを足してみる
  6. 動かしてみる
  7. なんかしっくりこなかったので修正...
  8. 6に戻る

など、だいぶ場当たり的な開発になりました。短期間のハッカソンのやり方(?)ですね。

配色に関しては何も考えずFlutter標準の青いアレのまま行きました。

機能

機能に関しては、デザインとは違い実現したい機能は多くあったのですが、「削る」という方針で進めました。あれもこれも実装していると時間ばっかりが経ってしまい、完成する前にやる気がなくなってしまうと考えたからです。クオリティ度外視なので、こういうのでいいんだよ。

  1. 欲しい機能をとりあえずいっぱい書き出す
  2. その中から、今回のアプリに入れられそうな機能をさらに絞り込む
  3. 絞り込んだら、二種類に分類してみる(勉強用の機能・練習用の機能)
  4. 勉強用・練習用の機能をそれぞれ1つずつしか実装しないことを心に決める

やはり色々と機能を夢想している段階は楽しいですが、いざ全て実装するとなると時間がかかってしまうことが容易に想像できました。なので本当に最低限に絞った形ですね。

アプリ公開に必要な情報

プライバシーポリシーのページ

どうやら、個人情報を取り扱うようなアプリでなくても現在ではプライバシーポリシーを表示するためのページを用意する必要がある様です。そこで、適当なプライバシーポリシーを作成してくれるサイトを使って作りました。
本当は自分のサイトを作って、プライバシーポリシー用のページを作るべきなんでしょうが此処も一旦は省エネで行きます。

↓利用したいサイト
https://app-privacy-policy-generator.firebaseapp.com/

アプリアイコンの作成

デザインができないので、適当な無料のロゴ作成サービスを使って作りました。自分で時間をかけて作るよりも何倍も良い出来になったと思います。

その他画像

アプリアイコン作成時の画像を流用するなどしてテキトーに済ませました。また、商用利用可なフリー素材のサイトから正解・不正解時に表示するためのマルバツのアイコンを取得しました。

やってみてわかったこと

意外と簡単にアプリは世の中に出せる

個人的に、「アプリの審査って厳しそう...」と思っていましたが、そんなことはなく結構簡単に世の中に自分のアプリがリリースされていきました。デベロッパーアカウントを作ったり、ストアに表示するための情報を揃えたり書いたりというのは面倒ですが、テキトーに書いてしまえば出すこと自体は容易かったです。

広告はアプリを公開した段階で貼ることができるらしい

一旦アプリをストアに公開してからでないと広告を貼ることができない、といった思い込みがあったのですが一発目から広告を貼ったバージョンで公開できました。

知ってもらう・ダウンロードしてもらうことの障壁の高さ

アプリを世の中に出してみたは良いものの、自分以外誰もインストールしてくれない問題に直面しました。
そりゃぁ、自分のアプリが世の中に出たらちょっとした事件ですが、世の中の人々からしたら、よくあるクソアプリの一つな訳なので当然といえば当然ですね。

一番簡単な方法としては友人たちにダウンロードしてもらう、広めてもらうということだと思いますが、障壁の高さを味わうためにせめて誰か1人にダウンロードしてもらうまで耐えてみようと思いました。

クオリティが低いと、速攻でアンインストールされる

2日ほどストアに放置していると、自分でアプリを開いていないのにGoogle AdMobの収益が少し増えてる!!!ということに気づきました。

Google Play Consoleを見に行くと1つ新規のインストールがあり、いたく感動したものです...
ただ、アクティブユーザー数をみると変動なし。「?」と思いコンソールを眺めているとアンインストールイベントも1立ってました...

自分としては、自作アプリなので見た目が変でも「まぁ使えるしこれでいいか」思って使えるレベルですが、一般のユーザーからすると大幅なマイナスポイントなのでしょう。少なくともそのユーザーさんのスマホの中に市民権を得られるレベルではなかった様です。

また、自分でもアプリに対して微妙だと思っている点が存在して、練習モードの難易度が低すぎるなぁ...とは思っていたので、そこら辺も簡単にユーザーが飽きてしまう要因になったのだと思われます。どんなにミスっても8割は正解するぐらいの難易度になってしまっているので、モードを拡充するなどして改善する必要がありそうです。

自分のプロダクトを出してみると視野が広がる

一旦ストアに自分のプロダクトが公開されると、色々なところが気になってくるようになりました。

検索順位はどうだろうか?ユーザーはどの様な経路で自分のプロダクトにたどり着くのだろうか?インストール数を増やすためにはどうしたら良いか?知ってもらうにはどうしたら良いか?ユーザーに長く使ってもらうにはどうしたら良いか?、などなど「頭では分かってはいた」事柄が次々に実感を伴って襲いかかってきたのです。

特に、「ユーザーに使ってもらう」という視点が欠けていた様に思います。自分本位で「何か作るぞ!!」というのが原動力でしたが、今後は「使ってくれるユーザーがいたとしたら、その人の課題をどの様に解決できるか?」という方向性でアプリを改善したり、作ってみたいと思います。

また、普段の自己研鑽についての捉え方・技術の選び方も大きく変わったような気がします。今までは、「デザインができたら個人開発でいい感じのプロダクトが作れそうだなぁ」、ぐらいの浅っい考えしか持っていなかったのですが、「デザインのどの知識を使ったら今のプロダクトの体験が良くなるだろうか?」のように、より具体性を持って知識を得ることができるようになりました。

まとめ

「アプリを作ってみたら、不労所得が転がり込んできました!」の様な虫のいい話は全くありませんでした(このクオリティでそんなことになる訳はありませんが)。世の中で成功しているアプリには、成功しているだけの理由があるのだと思います(デザイン・コンセプト・便利さ・機能の多さ・認知度・etc...)。

しかし、勢いでアプリをリリースしてみたことで色々と得るものが多かったので非常に満足しています。クオリティ度外視と言ってもやはりダウンロードして使ってもらいたい欲はあるので、「ダウンロード数を増やすためにどうしたら良いか?」など、ビジネス的な観点で物事を考える機会にもなりましたし、前述の通り、「ユーザーのことを考えて開発する」という視点が欠けていたことにも気づくことができました。こちらについては、個人開発だけではなく本業の開発にも生きてくるだろうなという期待感・成長している実感を持てました。

個人開発については、「いきなり作るな派」と「とりあえず作ってみろ派」の二派閥がいる様に見受けられますが、私は「とりあえず作ってみろ派」に所属しようと思います。作る前にあれこれ考えて結局作らないぐらいなら、とりあえず勢いでで作ってしまった方が、ひとまずモノは世の中に出ますし、視野が広がるので大きくプラスだと思います。(計画を立てて実行することが得意で、元々視野が広い人はいきなり作らなくてもOKです。)

ダラダラと散文を書いてきましたが、最後まで読んでくださった方は本当にありがとうございました。

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