左右分割キーボード Majestouch Xacro M10SP レビュー
先日発売された左右分割キーボード FILCO Majestouch Xacro M10SP を購入したのでレビューしてみようと思います。
外観
購入したのは英語配列[1]の赤軸[2]モデル。
ラインナップとしては配列が英語/日本語、スイッチが茶軸/青軸/赤軸/静音赤軸あり、組み合わせで8モデルあります。
Macで使うので 交換用PBTキーキャップセット Mac配列用 も購入してセットしてます。
リストレストは FILCO Genuine Wood Wrist Rest S size 分離型 です。
これは以前から別の左右分割キーボードで使っていたのですが、今回のキーボードと偶然同じFILCOですね。天然木の風合いが美しくてお気に入りです。
左右キーボードの間にはMac用のTrackpadを置いてます。
右側の裏にDIPスイッチとその説明があります。付属の説明書にもより詳しい記載がありますが、ちょっとした設定であれば説明書を見なくても確認できるので嬉しい配慮です。
キーボードに角度をつけたい場合の高さ調整脚が4本付属しています(上の写真では上部に2個取り付けてます)。これが良くできていて、金属のネジ部分と脚の樹脂部分が可動するようになっています。下の写真では分かりやすいように分離させていますが、しっかりはまっているので簡単に取れてしまったりはしません。
これの何が嬉しいかというと、脚でキーボード本体に角度がついても脚を机に水平にできるのです。説明書に特に記載は無いので、気が付いた時は「おおっ!」ってなりました。非常に細かい部分ですが良く考えられています。
キー配列のカスタマイズ
DIPスイッチ
キーボード背面のDIPスイッチで各種のカスタマイズが可能です。定番のCapsLock↔Ctrl入れ替えや、最下段の特殊キーの順番並べかえ、Dvorak配列への変更など結構DIPスイッチだけで色々できます。
自分は以下の設定にしています。
- Mac配列 (DIPスイッチ1&2をON)
- ESC ↔
`~
入れ替え (DIPスイッチ7をON) - CapsLock ↔ 左Ctrl 入れ替え (DIPスイッチ8をON)
- CapsLock → Fn にする (DIPスイッチ9をON)
- ハードウェアマクロ有効 (DIPスイッチ11をON)
DIPスイッチで変更したとき用の交換キーキャップは一通り付属しているので安心です。
ハードウェアマクロ
キーボード本体の操作だけで任意のキーにマクロが登録できます。DIPスイッチで変更可能な一部キーは登録できない等の制限はあります。この制限を無くしたカスタムファームウェアもFILCOのページで配布されているようです。
自分は以下を登録しました。
- Tab → ESC
- M1 → Tab
- M2 → 左方向キー
- M7 → 右方向キー
- M3,M8 → 上方向キー
- M4,M9 → 下方向キー
- M5,M10 → Cmd + Space (日本語切り替え)
- M6 → 6
Tab周りはちょっと変な設定ですが、viキーバインド好きなのでESCは押しやすいほうが良いのと、ファンクションキーの段が無いキーボードの場合、1の横をESCにすると~
が押しにくいという問題があるからです。なので~
はファンクションキーのあるキーボードと同様にして、TabをESCにしちゃえばいいや、という感じです。普段TabはCtrl+iで打っています。ちょっと他人にはおすすめしにくい設定ですが…
M6
を6
にしているのは6
は右手で打つ派だからです。真ん中のマクロキー素晴らしい。
その他のマクロキーについてはなんとなく設定してみましたが、使っていくうちにもっと便利な割り当てを考えていきたいと思っています。
ソフトウェアでのカスタマイズ
FILCO Assist というソフトで色々カスタマイズできるようです。
Windows専用でmacOS用は無いとのことで試してません。
最終的なキー配列例
上記のカスタマイズでキー配列はこうなりました。青く囲ったキーがDIPスイッチ設定&付属キーキャップ交換のもの、赤字がハードウェアマクロ設定です。
わりと自由度高く好きな設定にできます。
使用した感想
- 左右分割キーボードなので、腕や肩が自然な体勢でキーボードを打つことができて、長時間経っても疲れにくいです。
自分は以前から左右分割キーボードを使っているのですが、実際に使ってみると良さに気が付きます。 - CHERRY MXスイッチ採用なので、メカニカルらしいしっかりしたキータッチ。
- DIPスイッチでのカスタマイズだけでなく、ハードウェアマクロで任意の配列にカスタマイズできるのは良いです。
- キーボード真中部分にあるM1〜M10のマクロ専用キーは何を割り当てるか工夫のしがいがありそうです。個人的には
M6
を6
に割り当てられてとっても幸せです。左右分割キーボードは6
とB
を左右どちら側にするか問題が悩ましいのですが、マクロ専用キーがあることで解決できます。
BAROCCO MD770も持っているのですが、6
を打とうとして右人差し指が空振りするとすごく悲しい気分になります… - 最初
M5
かM10
をCmd
にしたら親指で押しやすくて良いかも?と思いましたが、実際に試すとちょっと遠くてそこまで押しやすくなかったです。スペースが左右にあるので左スペースをCmd
にしちゃっても良いかも。 - 作りもしっかりしてるし、細かい配慮を感じる部分だったり、日本のメーカー的な安心感があります。(ちなみに製造は裏にMade in Taiwanとありました)
まとめ
今まで左右分割キーボードというと海外メーカー製か自作に手を出すかという感じでしたが、ダイヤテックのFILCOブランドということで入手性も良いです。この製品をきっかけに、左右分割キーボードがメジャーになって、他のメーカーからも色々と発売されたらいいな〜と思います。
完成度高いと思うので、左右分割キーボードが気になっている人は買ってみても良いのではないでしょうか。
Discussion
購入を迷っていたのですが、こちらの記事が大変参考になり、
購入+セットアップまで無事に出来ました!
ありがとうございます!
コメントありがとうございます。
お役に立てて良かったです!