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AgdaをWindows Subsystem for Linuxにインストールする方法
前置き
Windows環境でAgdaを使いたい人 かつ Agdaのバージョンに頓着しない人
であれば簡単にセットアップする方法があるそうです。
以下はWindows環境で特定のバージョンのAgdaをインストールしようとして上手くいかなかった人向けです。
前提環境
使用しているのはWSL 2上のUbuntu 20.04 LTSです。
Stackがインストールされていることを前提とします。
以下のコマンドを実行してパスが通っていることを確認します。
stack --version
事前準備
念のためパッケージ一覧の更新を行います。
sudo apt update
必要な依存を追加でいくつかインストールします。
sudo apt install zlib1g-dev
sudo apt install libtinfo-dev
Agdaをインストールする
AgdaのGitレポジトリをクローンし、インストールしたいバージョンのブランチに切り替えます。
例えばv2.6.1.1の場合は以下。
git clone https://github.com/agda/agda.git
cd agda
git checkout v2.6.1.1
Stackを使い、指定のGHCバージョンでAgdaのインストールを行います。
stack install --stack-yaml stack-8.8.3.yaml
インストールに成功するとそのパスが表示されますので、忘れずにPATHに追加しておきます。
export PATH="$PATH:<Your Executables Path Here>"
Agdaがインストールされたか確認します。
agda --version
標準ライブラリのインストール
標準ライブラリのGitレポジトリをクローンし、使いたいバージョンのブランチに切り替えます。
例えばv1.3の場合は以下。
git clone https://github.com/agda/agda-stdlib.git agda-stdlib
cd agda-stdlib
git checkout v1.3
agda-stdlib
ディレクトリの中にstandard-library.agda-lib
ファイルがあることを確かめ、そのパスを覚えておきます。
ホームディレクトリ直下に.agda
ディレクトリを作成します。
cd ~/
mkdir .agda
.agda
ディレクトリ直下に2つのファイルlibraries
とdefaults
を作成します。
defaults
ファイルはテキストファイルで、以下の通り記述します。
standard-library
libraries
ファイルもテキストファイルで、先ほどのstandard-library.agda-lib
ファイルへのパスを記述します。
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