Check GitHub changelog - August, 2025
少しこまめにチェックしてみる試み
GitHub dockyard Radio 2025.07の続きから
Copilot APIのlast_activity_at
フィールドの値の精度が上がった。
- このフィールドで提供されるアクティビティの追跡の信頼性が上がった
- アクティビティがAPIに反映される頻度は変わらず、最大30分かかる場合がある
Secret scanningの正常性チェックが適用される対象が増えた。
- Doppler, Midtrans, Onfido, Postman, Segment
2025年7月1日にGAしたDependabot version updatesのcooldown機能で、まだ未対応だったNugetとHelmのサポートが対応された。また、複数のエコシステムに対してサポートされた。
Organizationレベルの操作で、複数のDepenedabot alertsの解除や再オープンができるようになった。これまでは、個々のアラートに対してしか操作できなかった。
2025年7月28日に発生したGitHub Enterprise Importer(GEI)の不調に対して行った対応のために、IPアドレスが変更されました。そのため、GEIを利用する際に設定するIP許可リストの更新が必要です。また、移行データをAzure Blob Storageに保持する構成の場合、仮想ネットワークのファイアウォール ルールの追加が必要です。
GitHub Copilot Coding agentの実行環境のセットアップ(Custom setup steps)がより容易になりました。セットアップは特定のパスのGitHub Actionsワークフローで行うが、このワークフローに実行に関して、以下の改善が行われた。
- Custom setup stepsの進捗を、GitHub Actionsに移動することなく、Agentのセッションログで確認できるようになった
- Custom setup stepsが失敗しても、Copilotが動作するようになった
npmパッケージの公開における認証にOpenID Connect(OIDC)を利用できるようになりました。これにより、CI/CDワークフローによるパッケージの公開で、長期間のトークンを使わずセキュアに行えるようになります。
リポジトリの作成画面の刷新が、パブリック プレビューに移行しました。また、コミュニティ フィードバックによる改善も行われています。
プルリクエストの新しい「Files changes」画面(パブリック プレビュー)の最新の更新のお知らせ
- 画像(.svg)やMarkdownをリッチなプレビューに切り替え、拡大やスワイプ、オニオンスキン(透かし)を利用して比較できるようになった
- ファイルツリーの並びが、GitHubのほかの部分や手元のIDEと一貫性が保たれるようになった
- など
https://github.blog/changelog/2025-07-31-pull-request-files-changed-public-preview-experience-july-31-updates/
GitHub Modelsのカスタム モデル(Bring your ouwn key(BYOK))の利用をEnterpriseレベルで制御できるようになりました。
GitHub.comでのCopilot Chatで、リポジトリを操作するスキルが導入されました。
- ファイルを作成したり編集し、プッシュする
- ブランチを作成する
- プルリクエストをマージする
https://github.blog/changelog/2025-07-31-copilot-chat-unlocks-new-repository-management-skills
GitHub Actionsを管理するREST APIが追加されました。また、windows-latest
ラベルにより起動されるマシンが、2025年9月中にWindow Server 2022からWindows Server 2025に移行されます。
追加されたREST APIで操作できる設定項目はこちらです。
- 「Approval for running fork pull request workflows from contributors」の設定
- 「Fork pull request workflows in private repositories」の設定
- リポジトリレベルでセルフ ホステッド ランナーを作成できるリポジトリの選択
- アーティファクトおよびログの保持期間の設定
データ所在地(data residency)付きGitHub Enterprise Cloudの利用者で有償のGitHub Copilotプランを利用している場合、premium requestの利用量に対して課金されるようになります。プランに応じたpremium requestの許容量が付与され、超過した使用量に対しては課金されます。これによる、利用規約や利用の詳細については変更はありません。
GitHub Codespacesにおいて、GPUを搭載したマシン タイプの提供が2025年8月29日をもって終了されます。これは、Azureの仮想マシンNCv3シリーズの廃止に伴う対応です。現在GPUのマシン タイプで利用しているcodespaceインスタンスを保持したい方は、異なるマシン タイプに変更することが推奨されています。
Secret scanningのpush protectionにおけるEnterpriseレベルまたはOrganizationレベルの構成について、一覧取得や更新を行うREST APIが利用できるようになりました。
GitHub Copilotで、Anthropicの最新モデルであるClaude Opus 4.1が利用できるようになりました。Copilot EnterpriseまたはPro+プランで利用できます。これにともない、Claude Opus 4は廃止されます。
2025年8月に追加されたSecret Scanningでサポートされるパターンの一覧が掲載されています。
GitHub CopilotのCoding agentにおいて、Copilotは@copilot
のメンションがされたときのみ、応答するようになりました。
GitHub Sparkは、より信頼性高く柔軟にアプリを構築できるよう開発が進められています。以下の改善点が報告されました。
- 作業を中断するような問題を解決した(プロパティの保存によるエージェントの処理中断のエラー、初期化失敗の解決、生成速度の向上)
- シードデータが自動生成されるようになった
- Sparkが利用するモデルが許容量を超えても自動的に代替えモデルに切り替わり、明確に通知されるようになった
- ビデオアセットのプレビューが改善された、など
2025年8月6日、Copilot ChatにおけるGPT-4oモデルは正式に廃止されました。GPT-4.1の利用が推奨されます。なお、Code completionでは引き続きGPT-4oが利用されます。
GitHub Copilot coding agentでが自動的にcustom instructionsを作成するようになりました。引き続き、ユーザーが追加したcustom instructionsも利用されます。
GitHub CLIのModels CLIやPromptPex手法を用いて、プロンプトに対するテスト スイートや評価器を自動的に生成できるようになりました。
GitHub Actionsにおいて、LinuxとWindowsでarm64のランナーがパブリック リポジトリで一般公開されました。
OpenAIの最新のモデルGPT-5が、GitHub Copilotでパブリック プレビューで利用できるようになりました。有償プランで利用でき、GitHub.comで利用できるほか、Visual Studio CodeではAgent/Ask/Editそれぞれのモードで利用できます。
複数のSSOが要求される場合、表示が1つのバナーに統合されました。これまでは個別に表示され、画面を圧迫していました。また、Organizations一覧画面で、要求されるSSOの一覧が表示されるようになりました。
CONTRIBUTING.md
ファイルへの導線が、リポジトリの概要(トップページのファイルツリーの下部、README表示の上部)とサイドバーに設けられました。
コード表示におけるタブサイズ、スペース8つ分から4つ分で表示されるように変更されました。ログアウトしたユーザーと新しく作成されたアカウントに対して有効化されます。既存のユーザーは、これまで通り8文字分ですが、Settings > Appearanceから変更できます。
Visual Studio Code(v1.103)におけるGitHub Copilotの2025年7月の更新についての紹介です。チャットやエージェントを利用した作業がより安定して容易にになることに焦点を置いているそうです。
- チャットにチェックポイントが設けられ、ワークフローを編集できるようになった。ワークスペースの状態やチャットの履歴を以前の地点に復元できる。
- ツール ピッカーのUIが改善された。利用したいツールを選択しやすく、表示がみやすくなった。
- ターミナルでのコマンド実行やタスクの実行を大なうツールがVS Codeのコア部分に移植され、動作が安定した
実験的またはプレビュー機能についてはこちらんの通りです。
- Agentモードにおけるタスクリスト
- ツールセットのグループ化
- Coding agentとの連携
GitHub Copilotのアクティビティ れピートのダウンロード工程が非同期になりました。ダウンロードボタンを押すと、バックグラウンドで生成処理が行われ、メールでダウンロードリンクが通知されます。
OpenAIの最新モデルGPT-5がGitHub Modelsで利用できるようになりました。次の派生モデルが利用できます。
gpt-5
gpt-5-mini
gpt-5-nano
gpt-5-chat
Pre-release License Termsに「Defense of third party claims(第三者からの請求に対する弁護)」の項目が追加され、企業の顧客がGitHubのプレビュー機能を利用しやすくなりました。
第三者からの請求に対して以下の項目が適用されるようです。
- 補償が含まれるようになった。ボリュームライセンスを利用する顧客は補償の保護が適用される。
- 補償がない場合の可能性について記述が削除された
- 賠償責任の上限が撤廃された。通常の賠償責任上限はこの限りではない。
対象は、GitHub Customer AgreementまたはMicrosoft volume licensing agreementに同意している顧客です。個人で利用するユーザーはほかのプランを利用するユーザーはこの対象ではありません。(※これは参考訳です。詳細はリンク先の記事、および規約をご参照ください。)
GitHub Activity Events APIにおいて、より新鮮でスケーラブルな体験を提供できるよう改善を行っています。この一環で、データ ペイロードのサイズを減らし、パフォーマンスやレイテンシの改善を行いました。変更点は以下の通りです。
- Discussionのイベントをクエリで抽出できるようになる
- プルリクエストやプッシュのようないくつかのイベント種別から不要なフィールドを削除する
-
author_associaton
フィールドをいくつかのイベント種別から削除する
2025年9月8日に試験的に変更を実施し、2025年10月7日に正式に更新が行われます。
GPT-5が、Visual Studio、JeBrains IDEs、Xcode、Eclipseでも利用できるようになりました(パブリック プレビュー)。それぞれ、Agent/Ask/Editモードで利用できます。
Aug.14
イシューやプルリクエスト、ディスカッションで添付できるファイルの種類が拡張されました。
Visual Studioサブスクリプション with GitHub Enterpriseバンドルを利用する顧客に対して、GitHub Enterprise(GHE)の従量課金に移行する選択肢が設けられました。
アクセシビリティの観点で、プルリクエストのレビュアーのステータスが見やすく改善され、アクセシビリティが向上しましました。Approvalがマージ要件とGitHub Copilotに影響を与えないレビュー担当者は、折り畳み可能なセクションに移動されました。
また、メールアドレスでの通知にいくつかのヘッダーが追加され、より詳細なフィルタリングに利用できるようになりました。ラベル、担当者、マイルストーン、イシュータイプのヘッダーが追加されます。
GitHub Code scanningで利用される静的解析エンジンであるCodeQLにおいて、次の更新が盛り込まれました。
- Kotlin 2.2.2xのサポート
- React、Rustサポートを拡大
- JavaScriptのサポートのうち、いくつかのクエリが移行に伴い削除
Organizationで構成するGitHub Actionsのポリシーにおいて、次の更新がありました。
- メンバーが利用できるアクションを指定する構成の場合、
!
を用いて特定のアクションやバージョンをブロックできるようになった - アクションのバージョン指定において、SHAの指定を強制できるようになった
Cost centerの対象の指定において、ビリングのUIで個々のユーザーを指定できるようになった。これまではREST APIでしかできなかった。
GitHub Enterprise Importer(GEI)を用いたGitHub Enterprise Cloudへのリポジトリの移行において、GitHubが所有するblobストレージを利用できるようになった(パブリック プレビュー)。これまでは、一時保存用のストレージを自前で用意しなければならなかった。
Dependabotのversion updatesにおいて、Rustのツールチェインをサポートするようになりました。
GitHub Secret Protetionライセンスを契約しているユーザーが、Push protectionにおけるsecret scanningパターンを構成できる機能が一般公開されました。
EnterpriseレベルまたはOrganizationレベルで設定でき、OrganizationレベルではEnterpriseの構成を継承するか、独自に設定するかを選択できます。
issuesにおけるDependenciesが一般公開されました。これにより、「blocked by」「blocking」を追跡したり、フィルタ条件に利用できるようになります。
新しいプルリクエストの「File changed」に関する更新です。
- レビュー結果の送信パネルが、それ自体の中でスクロールできるようになった。これにより、「Submit review」ボタンから離れずに済む。
- プルリクエストでサブモジュール参照が更新された場合、変更が一覧表示され、個別に確認できるようになった
- その他不具合の修正
Enterpriseレベルで、Custom organization roleを作成できるようになりました。Enterpriseの所有者がEnterpriseのPeople画面で構成でき、Organizationの所有者が割当てできます。
また、custom rolesの作成の上限が、アカウントとロールタイプにつき、20まで引き上げられました。これにより、Enterpriseレベルで最大20個、Organizationで最大20個で計40個のcustom organization rolesを作成できるようになります。
2025年11月1日、QraphQLのエクスプローラーがAPIドキュメントから削除されます。代わりに、ローカルでの一般的なGraphQLのクライアントの使用が推奨されます。
GitHub Copilotのpremium requestの超過ポリシーを構成できるようになりました。GitHub Copilot BusinessまたはGitHub Copilot Enterpriseを利用している顧客向けです。
これまでは、自動的に$0の予算が作成されるのみでしたが、代わりにCopilotの設定から超過を管理する専用のポリシーが設けられました。設定値はEnabled(規定値)/Disabledで、Enabledの場合超過を許容します。また、予算の設定はこれまで通り機能します。
Secret scanningで、複数のプロバイダにおける、有効性チェックのサポートやシークレットタイプが追加されました。
- Bitrise
- Groq
- Siemens
- Square
- Uniwise
- Wakatime
- WorkOS
- Yondex
Dependabotによるプルリクエスト作成において、特定のサブディレクトリに存在する依存関係のマニフェストを無視できるようになりました。dependabot.yml
にexclude-paths
を用いて定義します。
リポジトリ作成画面の刷新が一般公開されました。
また、次の更新も追加されました。
- Rulesetsのbypass設定で、merge queueボットを追加できるようになった
- リポジトリのinsights画面のcommits画面が改善され、グラフがスクリーン リーダーで利用できるようになった。また、コミット データをCSVかPNGでダウンロードできるようになった。
Releasesでimmutability(不変性)がサポートされます(パブリック プレビュー)。サプライチェーン セキュリティ対策の一環です。リポジトリまたはOrganizationレベルで有効化できます。
- immutableとして一度リリースを公開すると、アセットは追加したり変更したり削除したりできない
- imutableリリースに紐づけられたタグは削除や変更ができなくなる
- 署名付き構成証明書が割り当てられる
Grok Code Fast 1がオプトインによるパブリック プレビューとして利用可能になります。有償プランでVS Code上で利用できます。ロールアウトは段階的です。
xAIのモデルは個人向けプラン(GitHub Copilot Pro,Pro+)において、Bring Your Own Key(BYOK)でも利用できます。
Secret risk assessment機能が一般公開されました。これにより、Organizationにおける暴露状況についてのインサイトを確認でき、セキュリティを強化しコードを保護するための実行可能な手順を得られます。
fine-grained PAT(Personal Access Token)を構成するUIが刷新された。また、指定するパーミッションをクエリパラメータとして付与したfine-grained PATを作成するテンプレートURLを発行できるようになった。
ホーム ダッシュボード(ログイン済みの https://github.com )が改善されます(パブリック プレビュー)。「My Work」タブが追加され、直近で動きのあるプルリクエストやイシューなどの状態を確認しやすくなりました。これまでのStarの追跡やトレンドなどのフィードは「Feed」タブに移動しました。
WebP画像がGitHub.comおよびデータ所在地(data residency)付きGitHub Enterprise Cloudでサポートされました。以下の場所で、.webpファイルをアップロードでき、プレビューが表示されるようになります。
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