Catch-up! 週刊 GitHub updates(2024年7月29日-8月4日)
GitHub Changelog for July 29 - August 4, 2024
こんにちは、@dz_ こと、大平かづみです。
GitHub Changelogの週刊キャッチアップをお届けします。
Mavenにおける推移的な依存関係の依存関係グラフへの自動送信
Mavenプロジェクトで依存関係の総合的なモデルを作成するには、ビルド時に解決される推移的な依存関係を理解する必要があります。この機能はビルド時にMavenの依存関係の解決を自動的に実行し、それらの依存関係グラフに送信します。これにより、直接または推移的な依存関係の両方がリポジトリの依存関係グラフとDependabotアラートに含まれるようになり、利用者のプロジェクトの構成の可視化が改善されます。
この機能を有効化すると、GitHubはリポジトリのすべてのブランチのルートにあるpom.xml
ファイルの変更を監視し、そのファイルの中で参照され値る依存関係を見つけ出し、その詳細を自動的に依存関係グラフに送信します。この機能は、GitHub Actionsを必要とし、GitHubホステッドランナーとセルフホステッドランナーの両方に互換性があります。
ソフトウェア サプライチェーンを安全に保つために、自動的な依存関係の送信を有効にする方法については、ドキュメントのリポジトリの依存関係の自動送信の構成をご参照ください。
ホバーカードに対するキーボード操作の改善
マウスを必要とせずに、移動したりホバーカードを取り消したりする新しいキーボードの挙動をお知らせできてうれしいです。この強化はGitHubのプラットフォームがすべての人、特にキーボード操作に頼っている人に対してもっとユーザー フレンドリーになるように設計されています。
どう動作するの?
ホバーカードがあるリンクにフォーカスを当てているとき、Alt + Up
を押下するとホバーカードが表示され、その中にフォーカスが移動します。これにより、キーボードから離れることなくホバーカードを操作できるようになります。ダイアログボックスでの動作と同じように、ホバーカード内にフォーカスがとどまります。ホバーカードを閉じてリンクにフォーカスを戻すには、Esc
を押下します。
設定の変更
コミュニティや内部からのフィードバックに対する対応で、すべてのホバーカードを無効にする新しいユーザー設定も導入します。このオプションはAccessibility設定の配下にあります。
フィードバックの提供
GitHub Communityをご利用ください。GitHubはすべての利用者に対して包括的でわかりやすい環境を作っていけるよう熱心に取り組んでおり、あなたのフィードバックは非常に貴重です。
GitHub MobileにおけるCopilot Chatで特定のリポジトリやファイルについて質問できるように
GitHub MobileにおけるCopilot Chatがより賢くなりました!
Copilotは文脈に沿った理解を改善し、利用者はその時閲覧している特定のファイルやリポジトリに対して質問できるようになりました。
Copilot Enterpriseライセンスを持つ開発者は、さらにCopilot Chatにイシューやプルリクエスト、ディスカッションについての情報も尋ねられます。
この強化により、利用者がまさに必要とするときに必要な支援を得やすくなります。
GitHub Mobileを利用し始めるには、Apple App StoreやGoogle Play Storeからダウンロードまたは更新してください。
詳しくは、GitHub Mobileをご参照いただき、改善にご協力いただくためにフィードバックを共有いただけると嬉しいです。
workflow_dispatchが設定されたワークフローを手動で実行する(GitHub Mobile)
開発者は、GitHub Mobileのワークフロー ビュー(Repository→Actions→Workflows)からworkflow_dispatch
が設定されたワークフローを直接手動で実行できるようになりました。この追加により、GitHub Mobileを利用してどこからでもワークフローを実行でき、開発者はより柔軟に彼らのワークフローを制御できます。デスクから離れていても、旅行中でも、単にすぐにワークフローを実行する必要があるときだとしても、この機能により開発者はプロジェクトをどこからでも効率的に管理できます。
ぜひGitHub Communityでディスカッションしましょう。
従量課金の製品において一時的にPayPalの承認が保留される
PayPalユーザーは、従量課金の製品の利用が発生した後、一時的に承認の保留が表示されるかもしれません。これは、利用者のアカウントの支払い方法に保留された請求として表示され、PayPalがその金額を承認するとすぐに取り消されます。保留日しては課金されません。
詳しくは、従量課金に対するドキュメントをご参照ください。
リポジトリに関する更新 - 2024年7月31日
ステータス チェックやワークフロー ルールの更新と共に、更新されたリポジトリの一覧の体験とルールセットのマージキュー ルールが一般公開されました。
Organization内のリポジトリを見つけやすく
今年の早い時期にご紹介したカスタム プロパティにより、Organization全体でリポジトリを見つけやすくなりました。新しいOrganizationのリポジトリ一覧や拡張されたフィルタにより、可視性や言語などの一般的なパラメーターだけでなく、カスタム プロパティやサイズ、ライセンス、多くの追加の値に基づきリポジトリを見つけられます。
リポジトリ ルールの更新
リポジトリ ルールセットのマージキュー ルールが一般公開
ルールを介してマージキューを管理できるようになったことに加え、ルール インサイトでキューに必要なチェックとともに同じグループでマージされたすべてのプルリクエストが見えるようになりました。
マージキューに関して詳しくは、ドキュメントやリポジトリ ルールREST APIをご参照ください。
ブランチ作成時のステータス チェックやワークフローの要求を避ける
新しく作成したブランチにステータス チェックやActionsワークフローのルールを適用すると、ルールセットの摩擦を引き起こしていました。バイパスの適用者の追加や保護を適用しないブランチを中間に作成しないと、新しいブランチの作成が失敗します。この摩擦を緩和するために、新しいブランチでチェックやワークフローが実行されるのを阻止できるオプションが追加されます。
詳しくは、ドキュメントのステータス チェック ルールやワークフローの必須をご参照ください。
ぜひGitHub Communityでディスカッションしましょう。
GitHub Copilot Chatやプルリクエスト サマリでGPT-4oを対応
Copilot Chatやプルリクエストのサマリ生成がGPT-4oを使用するようになり、OpenAIの最新のフラッグシップモデルのパフォーマンスをすべての開発者にもたらします。
Copilot ChatはVisual Studio、VS Code、JetBrains IDEs、GitHub Mobileアプリ、GitHub.comで利用可能です。
GPT-4oモデルをIDEで利用するには、少なくとも次のCopilot Chatバージョンの利用をお確かめください:
Copilot利用者が得られるものは?
GPT-4oにアップグレードすると、Copilotの利用者は次の恩恵を得られます:
- より速い応答速度 - 最大で55%速いTTFT(time to first byte)
- より正確で信頼できるCopilot Chatの応答 - GitHubでのテストでは利用者の満足において60%増加が見られた
品質へのこだわり
アップグレードの工程では、品質や安全性、セキュリティへの確固たるこだわりに焦点を当てました。その内容は以下の通りです:
- オフラインとオフラインの評価: 厳密なオフラインとオンラインの環境でモデルが利用者に対して確実に恩恵をもたらすかを試験しました。すなわち、徹底的なベンチマークと実世界のソフトウェア開発のシナリオのシミュレーションを実行し、GPT-4oの改善したパフォーマンスと正確さを検証しました。
- レッドチーム: 潜在的な安全性に関する問題に先制して対処するために、大規模なレッドチームの演習を実施しました。それらのテストにより、様々なコーディング環境における安全性や信頼性に対するGitHubの高い基準を満たすかどうかモデルを試しました。
GPT-4oにより強化された新しいCopilotで、あなたたちが何を作るか見るのが楽しみです。
GitHub Communityにご参加いただき、フィードバックをぜひご共有ください。
ハッピー コーディング!
Copilotのネットワーク リクエストがサブスクリプションに基づく経路をとるように
注釈: この機能は差し戻されています。この機能に関する最新の情報は、この新しい記事をご覧ください。
本日(2024年7月31日)より、Copilotにおけるネットワーク リクエストが利用者のCopilotサブスクリプションに基づいた経路をとるようになります。Copilot Individual、Copilot Business、Copilot Enterpriseの利用者に対するリクエストは、異なるエンドポイントを介すようになります。
この変更は、Copilot BusinessやCopilot Enterpriseの利用者に対して有効化され、そのネットワーク上のすべてのCopilot利用者が、Copilot BusinessかCopilot Enterpriseのサブスクリプションを介してCopilotにアクセスしていて、すべてのCopilotのユーザーデータがCopilot BusinessやCopilot Enterpriseでの契約条件に従って扱われることを確認できます。すなわち、顧客は明示的にCopilot BusinessまたはCopilot Enterpriseへのアクセスを許可し、さらに/もしくはCopilot Individualへのアクセスを遮断するために、彼らのネットワークのファイアウォールを利用できるようになります。
90日後の2024年10月31日、利用者のサブスクリプションに応じた新しいエンドポイントが有効になり、Copilot Businessの利用者のみがCopilot Businessのエンドポイントに接続でき、Copilot Enterpriseの利用者のみがCopilot Enterpriseのエンドポイントに接続できるようになります。
詳しくは、サブスクリプションベースのネットワークルーティングをご参照ください。
Organizationでブロックしたユーザーが作成したディスカッションの削除
Organizationの管理者はディスカッション画面でディスカッションの作成者をブロックするとき、そのディスカッションまたはその人がOrganizationで作成したすべてのディスカッションを削除できるようになります。
くわしくは、ディスカッションでユーザーをブロックするをご参照ください。フィードバックをご共有いただける場合は、community discussionにご参加ください。
GitHubアカウントの日本における消費税(JCT)
2024年10月1日より、日本の税法に応じるため、日本で自身で利用していてクレジットカードかPayPalアカウントで支払っている顧客から日本の消費税(JCT)を徴収するようになります。もしあなたが日本で自身で支払っている場合、GitHub Inc.の登録番号(T4700150079306)が表示され、10%の消費税が米ドルと日本円で表示されるよう請求書が更新されます。
GitHub EnterpriseとGitHub Advanced Securityの従量課金の導入
本日(2024年8月1日)、"pay-as-you-go"(従量課金)モデルを拡張し、従量制サービスとしてGitHub製品ポートフォリオを統合する形で、GitHub Enterprise(GHE)とGitHub Advanced Security(GHAS)を含むようになりました。これにより、顧客は摩擦なしに購入や支払いの体験を得られ、自身によるプロビジョニングや従量課金制の課金体系による柔軟さが加わり、Microsoftを介してGitHub製品を購入する経路が拡大されます。
2024年8月1日以降に作成されたGitHub.com上のEnterpriseアカウントは、GHEおよびGHASに対して消費に基づく従量課金モデルがサポートされ、月初の前払いとは逆に、月末にその月に消費したライセンスに対して支払えるようになります。
さらに、このリリースの一環として、従量課金制のEnterpriseで次のことが利用できるようになります:
- 新しい課金プラットフォームへのアクセス
- GHEやGHASに対する拡張されたセルフ プロビジョニングの体験 - Enterprise Managed Users(EMUs)の構成をセットアップするオプションを含む
- アカウント全体に対して、新しい支払方法としてAzureサブスクリプションを追加する機能
- Azureサブスクリプションの接続した際、Microsoft Azure Consumption Commitments(MACC)やAzure Commitment Discounts(ACD)の資格
GitHub Enterprise(GHE)の既存の顧客は、そのプラント既存の課金体系はそのままです。もしアカウント チームの担当がついていれば、彼らに連絡し、新しい課金体系が利用可能かご確認ください。アカウント チームの担当がない顧客は、このオプションの資格がある場合、製品内のプロンプトが表示されます。もしFreeやTeamプランからGitHub Enterpriseトライアルを通じてアップグレードする場合、新しいEnterpriseはすぐにGHEやGHASに対する消費ベースの従量課金をサポートします。
この課金に関する詳細は、新しい従量課金の形態に関する記事をご参照ください。
Enterprise Manged Userアカウントにおいてメール認証が必要に
Enterprise managed users(EMUs)において、メールアドレスの所有を証明しなければならなくなりました。既存のEMUアカウントのメールアドレスは、メールアドレスが他のGitHub.comアカウントのものと一致しない限り、この手順を実行する必要はありません。
衝突しているEMUアカウントを利用するEnterpriseは、他のgithub.comアカウントでも存在しているメールアドレスを持つ特定のアカウントに関する通知を、GitHubから受け取ります。サードパーティ アプリケーションによっては、それらのメールアドレスを再検証するまでは正常に動作しないかもしれません。
新しいEMUアカウントでは、認証されるまたは管理者がメールアドレスを別の値に変更するまでの間、メールアドレスのプレフィクスにEnterpriseのショートコードが追加されます。
メールアドレスを検証するには、ドキュメントに記載された手順をご参照ください。EMUアカウントのメールアドレスは、IDプロバイダによって定義され、GitHub内で直接変更できません。メールアドレスを変更するには、必要に応じて、IdPの管理者と協力する必要があるでしょう。
一部の利用者において、サードパーティーのGitHub AppsやOAuthアプリがメールのプレースホルダーを正しく処理せず、その結果、それらのアプリでデータが欠落している場合があるかもしれません。稀に、Enterprise Ownerはメール プロバイダが使用の"plus addressing"スキーマをサポートしてないかもしれないことに気付くかもしれません。開発者はOAuthやGitHub Appの実装のベスト プラクティスをレビューでき、例えば、メールアドレスが変更されてもユーザーのアプリの体験が損なわれないように、id
フィールドを利用してユーザーの参照データを保存したりといったものが含まれます。
VS CodeにおけるC++開発者向けのGitHub Copilotの入力補完の改善
GitHub Copilotの入力補完は利用者のコードの入力時にインラインで表示される、自動補完スタイルの提案です。本日までは、編集中のファイルまたはエディタで開いているほかのタブからのコンテキストを使用して、返却された提案を知らせていました。しかし、より文脈に基づいて関連のある入力がよりよい提案を導き出せることを知っています。GitHubのチームでは、VS CodeのC/C++拡張機能とGitHub Copilot拡張機能に変更を加え、他の関連のあるC++の文脈(利用可能な型やメソッドなど)もCopilotの入力補完に提供されるようにしました。
VS Codeで最新のC/C++拡張機能とGitHub Copilot拡張機能を一緒に利用すると、Copilotの入力補完の追加の文脈を収集するとき、エディタで開いていなくても直接参照されたヘッダファイルが自動的に考慮されます。これにより、捏造を減らし、関連のある提案を提供できるようになるでしょう。
使い始めるには、GitHub Copilot拡張機能のバージョン 1.205以上と有効なGitHub Copilotサブスクリプションがあることをご確認ください。また、C/C++拡張機能のバージョン 1.21以上と正しく設定されたIntelliSenseが必要です。GitHubのチームではVisual StudioおよびVS CodeにおけるC++のCopilotサポートに力を入れていて、類似のサポートをVisual StudioのVisual Studio 2022 version 17.12で対応予定です。
詳しくは、こちらのC++チームのブログをご参照ください。
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