✏️

Notionからはじめる効率的なZenn記事投稿法

に公開

Notionからはじめる効率的なZenn記事投稿法

こんにちは!普段からNotionでメモを取っている方も多いのではないでしょうか?この記事では、Notionに蓄積した知識をZennの記事として効率的に公開する方法を紹介します。

🌟 この記事でわかること

  • Notionからスムーズに記事を作成・公開するワークフロー
  • 記事のクオリティを保ちながらも効率よく発信する方法
  • Cursor/AIツールを活用した記事作成の自動化テクニック

📝 Zenn記事投稿までの効率的フロー

Notionでメモを取るところからZennに公開するまでの流れは次の5ステップです:

  1. Notionでインプット内容をメモ
  2. Notion MCPでインプット内容を取得
  3. 取得した内容をもとにMarkdown形式で記事作成
  4. GitHubに連携
  5. Zennに投稿

この流れに沿って、それぞれのステップを詳しく解説していきます。

✏️ ①Notionでインプット内容をメモ

まずは通常通り、Notionでメモを取ります。この段階では下記のポイントを押さえましょう:

  • Markdownなどの書式は気にせず、書きたいように自由にメモを取る
  • 画像や表、リストなど、Notionの機能を活用して情報を整理する
  • タグやプロパティを活用して、後から記事化したいコンテンツを見つけやすくしておく

メモを取る段階では「後でZennに投稿すること」を考えすぎず、まずは自分の理解のために情報を整理することを優先しましょう。

🔄 ②Notion MCPでインプット内容を取得

次に、Notion MCPを使ってメモの内容を取得します:

  • Notion MCPはNotionのコンテンツをプログラムから操作できるツール
  • APIを通じて記事内容を取得できるため、自動化が可能
  • 設定方法については別記事を参照(APIキーの取得など)

このステップにより、Notionに蓄積した情報を次のステップでMarkdown形式に変換しやすくなります。

📋 ③取得した内容をもとにMarkdown形式で記事作成

Notionから取得した内容をZenn用のMarkdown形式に変換します。

記事の作成方法

記事は手動で作成することも可能ですが、Zennのコマンドラインツールを使えば初期テンプレートの生成が簡単にできます:

npx zenn new:article

こうして生成されるファイルには次のようなフロントマターが含まれています:

---
title: "test"
emoji: "🐷"
type: "tech" # tech: 技術記事 / idea: アイデア
topics: []
published: false
---

各項目の意味は次の通りです:

  1. title: 記事のタイトル

    • キャッチーなタイトルを心がけましょう
    • 数字や強いキーワードを含めるとクリック率が上がります
  2. emoji: 記事のアイキャッチ絵文字

    • 記事一覧やSNSでシェアされた際にタイトルの横に表示されます
    • 記事の内容に合った絵文字を選びましょう
  3. type: 記事の種類

    • tech: 技術記事(プログラミング、開発、技術的な内容)
    • idea: アイデア記事(キャリア、働き方など技術以外の話題)
  4. topics: 記事に関連するトピック(タグ)

    • 最大5つまで指定可能
    • 例:["JavaScript", "React", "TypeScript"]
  5. published: 公開状態

    • false: 下書き状態(非公開)
    • true: 公開状態
    • 記事作成時はfalseに設定し、公開時にtrueに変更します

フロントマターの下に、本文をMarkdown形式で記載していきます。

記事の質を高めるルール設定

高品質な記事を効率的に作成するために、私はCursor(エディタ)でルールを設定しています。このルールには次のようなポイントが含まれています:

一般記事のポイント

  • キャッチーなタイトル

    • 数字・強いキーワード・疑問形・Why/How を活用
    • 読者への具体的ベネフィットや好奇心を刺激する語句を盛り込む
  • 読者の課題を解決する有益な内容

    • 明確な問題設定 → 解決策 → 実装例/結果 の順で構成
    • チュートリアル・チェックリスト・成功/失敗談など再現性の高い情報を提供
  • 読みやすい構成とフォーマット

    • 見出し・段落・箇条書きで情報を小分けに
    • 図表・画像・コードスニペットを適所に挿入して理解負荷を下げる

IT技術記事特有のポイント

  • 具体的ハウツー/チュートリアル重視

    • 手順+コマンド+コード例を行単位で丁寧に解説
    • 完全ガイド・スターターテンプレートを提供し"すぐ使える"を強調
  • コードスニペットとリポジトリ連携

    • GitHub リンク/デモサイトを添えて "動くもの" を証明
    • コードはコピー&ペースト可能な最小単位に分割し、コメントで補足

これらのルールを意識することで、PV数を確保できる質の高い記事を効率的に作成できます。

🔗 ④GitHubに連携

Zennは記事をGitHubリポジトリと連携して管理できます。

GitHub連携方法

  1. Zennの「GitHubからデプロイ」から自身のGitHubリポジトリを紐づけます
  2. 紐づけする際、全リポジトリへのアクセスはできず、2つ以下のリポジトリを選択する必要があります
  3. デフォルトでは、GitHubにコミットするたびに自動でデプロイされます

GitHubと連携することで、バージョン管理や複数デバイスでの編集が容易になります。また、GitHubのPRやissueを活用して記事の査読や改善提案をチームで行うこともできます。

連携手順の詳細

Zennとの連携は以下の手順で行います:

  1. ZennのダッシュボードでGitHubタブを選択し、「リポジトリを連携する」をクリック
    GitHubとの連携画面

  2. 権限を許可し、連携するリポジトリを選択します(最大2つまで選択可能)
    リポジトリの選択画面

  3. 連携後、GitHubアクションの設定が自動的に行われます(通常は何も設定する必要はありません)

リポジトリの構成

連携後は、次のようなディレクトリ構成でファイルを配置します:

blog/ (リポジトリのルート)
├── articles/     # 記事を格納するディレクトリ
│   └── my-first-article.md
├── books/        # 本(複数チャプターの連載)を格納するディレクトリ
└── images/       # 画像ファイルを配置するディレクトリ
    └── notion-to-zenn/
        ├── github-connect1.png
        └── github-connect2.png

デプロイの流れ

  1. ローカルで記事を編集
  2. 変更をコミット&プッシュ
  3. GitHubでの変更が自動的にZennに反映される(通常1分以内)
  4. Zennダッシュボードで記事の状態を確認

デプロイ状況はZennのダッシュボードで確認できます。エラーがある場合は、GitHubリポジトリのActionsタブでログを確認しましょう。

🚀 ⑤Zennに投稿

最後に、GitHubにプッシュした記事を公開します:

  1. フロントマターのpublished: falsepublished: trueに変更します
  2. 変更をコミット・プッシュすると、Zennに公開されます
  3. Zennのダッシュボードから公開した記事を確認できます

公開後も、GitHubリポジトリを通じて記事を更新できます。読者からのフィードバックを反映したり、情報が古くなった部分を更新したりして、記事の価値を維持していきましょう。

📈 Notionからの記事作成の利点

このワークフローには次のような利点があります:

  1. 情報の二重管理が不要:Notionに蓄積した知識をそのまま活用できる
  2. 効率的な執筆プロセス:フォーマット変換や公開作業を自動化できる
  3. 継続的な改善:GitHubでバージョン管理しながら記事を更新できる
  4. チーム連携:複数人での記事レビューや共同執筆が容易

まとめ

Notionで日々蓄積している知識を、効率的にZenn記事として世界に発信するワークフローを紹介しました。このアプローチを活用すれば、「学ぶこと」と「アウトプットすること」のギャップを大幅に減らすことができます。

まずは小さな記事から始めて、このワークフローに慣れていきましょう。日々のメモが、誰かの役に立つ記事に変わる喜びを味わってみてください!

あなたも今日からNotionとZennを連携させて、効率的な情報発信を始めてみませんか?

GitHubで編集を提案

Discussion