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イシューからはじめよ 内容整理

masato sakadumemasato sakadume

脱「犬の道」

バリューのある仕事とは何か

バリューのある仕事 = イシュー度 * 解の質
イシュー度 = 自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ
解の質 = そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い


出典:https://tjblog.jp/2022/09/22/1573/【要約】3分で読める『イシューからはじめよ』ま/

イシュー度の低い仕事はそれに対する「解の質」が高かろうと、受益者から見た時の価値はゼロに等しいので、良いイシュー、すなわち課題の質を高めることが大事だということである。

犬の道とは

  • 一心不乱に大量の仕事をこなして右上に行こうとすること
  • 労働力によって上にいき左まわりで右上に到達すること

世の中で「問題かもしれない」と言われていることのほとんどが本当に取り組む必要のある問題ではない。
問題の本質を見極めずイシュー度の低い問題にどれだけたくさん取り組んでも疲弊していくだけである。
万が一、犬の道を進んで成長できたとしてもそのやり方でしか部下を教育できないのでリーダーとして大成できなくなる。そのため犬の道を進むことは将来のリーダーとしての芽を積むことになる。

本当にバリューのある良い仕事(マトリクス図の右上)をするためには、まずは横軸の「イシュー度」をあげ、その後に縦軸の「解の質」を上げていくアプローチが良い。

イシューから始めるアプローチ

  1. 今本当に答えを出すべき問題(イシュー)を見極める
  2. イシューを解けるとこまで細かく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する
  3. ストーリーを検証するために必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する
  4. ストーリーの骨格を踏まえつつ段取り良く検証する
  5. 論拠と構造を磨きつつ、報告書や論文をまとめる

どれほど経験を積んでもこれを人回しするだけではレベルの高いアウトプットを生み出すことは難しい。
大切なのはこのサイクルを「素早く回し、何回転もさせる」こと。

一次情報を死守する

情報一つの重さや重層性、関連性を認識していないと必ずどこかで困難に当たる。論理だけに寄りかかり、短絡的・表層的な思考をする人間は危険だ。問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について複合的な意味合いを考え抜く必要がある。それらを身につけるためには他人からの話だけではなく自ら現場に出向くなどして一次情報をつかむ必要がある

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解く前に見極める

「犬の道」に入らないためには正しくイシューを見極めることが大切だ。
「これは何に答えを出すためのものなのか」というイシューを明確にしてから問題に取り組まなければ後から必ず混乱が発生し、目的意識がブレて多くの無駄が発生する

相談する相手を持つ

仕事や研究の経験が浅い段階では、このイシューの見極めを1人でやることはおすすめできない。「本当に受けてにとってインパクトがあるかどうか」はその領域についてよほど詳しくない限りわからないからだ。

イシューを正しく見極めるには以下のような判断が必要になる

  • 実際にインパクトがあるのか
  • 説得力のある形で検証できるか
  • 想定する受け手にそれを伝えられるか

こうした場合には何人かの頼りになる相談相手に確認するのが手っ取り早い

仮説を立てる

イシューの見極めについて「こんな感じのことを決めないと」、「テーマの整理」程度で止めてはならない。
実際に検討を始めてから「イシューとはなんだろう」と考えているようではいくら時間があっても足りない。このようなことを避けるためには強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが大切だ。

理由は以下3つ

  • イシューの答えを出す
    × 〇〇の市場規模はどうなっているか
    ⚪︎〇〇の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか
  • 必要な情報・分析すべきことがわかる
  • 分析結果の解釈が明確になる

何はともあれ言葉にする

イシューが見え、それに対する仮説を立てたら次はそれを言葉に落とす。
イシューは言葉で表現することではじめて「自分がそのイシューをどのように捉えているか」、「何と何についての分岐点をはっきりさせようとしているのか」ということが明確になる。

言葉で表現するときのポイント

  • 主語と動詞を入れる
  • 「WHY」より「WHERE」「WHAT」「HOW」
    WHERE・・・「どちらか」「どこを目指すべきか」
    WHAT・・・「何を行うべきか」「何を避けるべきか」
    HOW・・・「どう行うべきか」「どう進めるべきか」
  • 比較表現を入れる
    「AかBか」という見極めが必要なイシューであれば「~はB」というよりは「AではなくむしろB」という表現にする