C# サンプルプログラムの試し方
概要
ここでは、C# サンプルプログラムを掲載している記事について、それを実際に実行して試す方法を紹介します。
実際の手順では具体的な画面例を示しますが、Webカメラ2台を使用した簡易3D映像プログラム(C#)の記事(以下「例示記事」と呼ぶ)を例として取り上げます。
例示記事では、具体的に以下のような情報が掲載されています。
項目 | 値 |
---|---|
開発ツール | Visual Studio 2019 |
言語 | C# |
テンプレート | Windowsフォームアプリケーション |
フレームワーク | .NETFramework4.7.2 |
プロジェクト名 | StereoCam |
実際のコード (掲載されているコード) |
Form1.cs Form1.Designer.cs AppSettings.cs FormSettings.cs FormSettings.Designer.cs |
追加パッケージ | NuGetにて OpenCvSharp4.Windows OpenCvSharp4.Extensions |
本記事で紹介する手順の大まかな流れは、次のとおりです。(オプション)の項目は、該当する場合のみ実施します。例示記事では、(オプション)が2項目とも該当します。
- 開発ツールの用意
- 掲載コードをファイル保存
- Visual Studio で、プロジェクト(ソリューション)作成
- (オプション)Xxxx.Designer.cs がある場合、フォームを追加
- すべてのタブを閉じる
- プロジェクトへファイルを追加
- (オプション) NuGetによるパッケージの追加
- 試しに実行
手順
1.開発ツールの用意
C# サンプルプログラムが掲載された記事には、「作成したプロジェクト」の項目がありますので、そこで指定している開発ツールを用意します。C#の場合、Microsoft社の Visual Studio を使用していることがほとんどです。
2.掲載コードをファイル保存
記事内にある「実際のコード」項目に示しているコードを、メモ帳にコピー&ペーストし、記載されたファイル名で保存します。
具体的な手順
以下は、「Form1.cs」を作成する例です。
コード部右上のアイコンをクリック(コードがコピーされる)
メモ帳へペースト
メモ帳で、「ファイル」メニュー → 「名前を付けて保存」
掲載コードに記載されているファイル名(Form1.cs など)で、任意の場所に保存する(上図はデスクトップの cs フォルダに保存している例)
例示記事では、他に、
- Form1.Designer.cs
- AppSettings.cs
- FormSettings.cs
- FormSettings.Designer.cs
もあるので、同じようにメモ帳で作成し、保存します。
3.Visual Studio で、プロジェクト(ソリューション)作成
記事内の「作成したプロジェクト」項目で示されたプロジェクト(同名のソリューション)を作成します。
具体的な手順
Visual Studioを起動
「新しいプロジェクトの作成」クリック
「C#」選択 → 「Windowsフォームアプリケーション(.NET Framework)」選択 → 「次へ」ボタン
プロジェクト名(StereoCam)を入力 →「作成」ボタン
4.(オプション)Xxxx.Designer.cs がある場合、フォームを追加
手順2で保存したファイルの中に、Form1.Designer.cs 以外に、ファイル名の 末尾が「.Designer.cs」であるファイルがある場合、プロジェクトにフォームを追加する必要があります。
例示記事では、「FormSettings.Designer.cs」というファイルがありますので、この手順を実施する必要があります。
追加するフォームの名前は、ファイル名から「.Designer.cs」を取り除いた名前となります。
たとえば、例示記事では、ファイル「FormSettings.Designer.cs」がありますので、追加するフォーム名は「FormSettings」 となります。
具体的な手順
「プロジェクト」メニュー → 「フォームの追加(Windowsフォーム)」をクリック
名前にフォーム名(FormSettings)を入力 → 「追加」ボタン
5.すべてのタブを閉じる
Visual Studioでプロジェクトを作成すると、初期状態で「Form1.cs[デザイン]」というタブが表示されています。
また、上の手順でフォームを追加した場合、「Xxxx.cs[デザイン]」(Xxxx 部分は追加したフォーム名、例示記事では FormSettings)というタブも表示されています。
ここでは、これらのタブを全て閉じます。
この後の手順で、ファイルを上書きしますが、開いた状態ですと上書きができないためです。
具体的な手順
タブには「✗」ボタンがあるので、これをクリックして閉じる
全てのタブを閉じる
6.プロジェクトへファイルを追加
手順2で保存した全てのファイルを、プロジェクトへ追加します。
具体的な手順
「プロジェクト」メニュー → 「既存の項目の追加」をクリック
保存した全てのファイルを選択 → 「追加」ボタン
「置き換えますか?」の問い合わせに、「すべての項目に適用」にチェック → 「はい」ボタン
追加されたことを確認する 具体的な手順
「表示」メニュー → 「ソリューション エクスプローラー」をクリック
追加したファイルが含まれていれば良い(Xxxx.Designer.cs は、Xxxx.cs の左横▷をクリックすると表示されます)
7.(オプション) NuGetによるパッケージの追加
Visual Studio には、第三者が作成したライブラリを簡単に扱える機能として「NuGet」があります。
もし、掲載サンプルプログラムで追加パッケージを使用している場合、NuGetパッケージ管理ツールを使用して、パッケージを追加します。
(例示記事では、追加パッケージを2つ使用していますので、この手順を実施します。)
具体的な手順
ここでは、OpenCvSharp4.Windows パッケージを追加する例を紹介します。
「プロジェクト」メニュー → 「NuGet パッケージの管理」をクリック
「参照」クリック → 検索ボックスにキーワード(opencvsharp4 など)を入力
一覧から「OpenCvSharp4.Windows」をクリック → 右側で「インストール」クリック(右側には、「インストール」ボタンの他に、様々な情報が表示されるので、ライセンス確認や安全かどうかの参考とする)
「変更のプレビュー」が表示されたら、内容を確認し、「OK」クリック(OpenCvSharp4.Windows パッケージに必要となる関連パッケージが追加でインストールされるので、その一覧が表示された)
しばらく待つとインストールが完了する。「出力」をクリックし、エラー等が表示されていなければ良い。
例示記事では、他に
- OpenCvSharp4.Extensions
を使用しますので、同様の手順で追加します。
8.試しに実行
以上で準備は完了です。
試しに「デバッグ実行」で実行してみます。
具体的な手順
「デバッグ」メニュー → 「デバッグの開始」をクリック
エラー等がなければ実行される
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