PHPunitのテストの成功(success)とは何か?
Laravelにてテストコードを作成しましたが「確かにテストは成功したけれども、そもそも成功(success)の状態や条件とは何なのだろう?」つまり根本的なところが分かっていない→テストコードの予想がつかない時間がありました。そこでこれからテストコードを作成するという方のために覚書きとしてまとめておきます。
テストの成功(success)とはどのような状態か?
PHPUnitにはあらかじめ数多くのアサーション用メソッドがあります。
テストコードの作成にはこのアサーション用メソッドを使用します。
PHPUnitにおける「テストの成功(success)」は、テストメソッドが実行され、その中に含まれる全てのアサーションが期待通りにパスした状態を指します。
これは、テストメソッド内の各アサーションが、期待される条件を満たしている(例えば、assertEqualsで期待値と実際の値が等しい場合)ことを意味します。
アサーションとは?
アサーション(Assertion)は、プログラムが特定の時点で期待される状態にあることを検証するために使用されるプログラミング上のチェックポイント。
アサーションの特徴
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検証: 変数の値、オブジェクトの状態、プログラムの振る舞いなどが特定の条件を満たしていることを検証する
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期待される結果: プログラムが特定の時点で期待される特定の状態や条件を満たしていることを確認するために使われる
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エラーの指摘: 失敗した場合(つまり、検証された条件が満たされなかった場合)、プログラムは通常、エラーメッセージを表示し、実行を停止する
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デバッグの助け: アサーションの失敗は、プログラムのバグを指摘するのに役立つ。これにより、プログラマは問題の原因をより簡単に特定できる。
テストの成功に必要なもの
アサーションのパス
テストケース内の各アサーション(例:assertEquals, assertTrue など)が設定した通りの結果を返す
エラーや例外が出ない
テスト中に予期しないエラーや例外が発生しない。もし発生した場合、テストは「エラー」としてマークされるか、「失敗」としてカウントされ、表示されます。
順序通り最初から最後までのテスト実行
テストケース内では複数のメソッドが実行されますが、途中で中断されたり、スキップされたりすると、テストの成功とは判断されません。
例えば、実行順番の前後により、データベースからデータを取得出来ない等の例があります。
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この場合、データベースの修正やメソッド自体の見直し検討が必要になります。
テストを行うことでどんなメリットがあるのか?
- 効率化→リリース前にすぐに動作確認ができる
- エラーが出たとき切り分けで原因特定をしやすい
- リファクタリングや新機能の追加が容易になる
- テストコードを見ることでコードの意図を把握できる→後任のために
- 将来のアップデートの際に修正が容易になる
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