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QA立ち上げから1年でやったこと

2025/01/23に公開

はじめまして、どぅさんです。
株式会社GENDAでQAエンジニアをやっております。
現職には2023年11月に1人目QAとして入社し、1年経ったため、どのようにQAの立ち上げを進めていったかについてお伝えします。

1.まずやったこと

QAがどのようにプロダクトの価値を上げていけるのか実感してもらうため、まずは大型のリリースが控えていた1つのプロダクトへのQA装着を行いました。

QAが入っていないような既存プロダクトではあるあるかと思いますが、全体がまとまったアプリ仕様書やテスト項目書などはなかったため、既存のプロダクトを触りながら、一からリグレッションテストの作成を行い、ドメイン理解をしてから案件の仕様把握、機能試験、リグレッションテストの実施、リリースとまず一周しました。
リグレッションテストについては全機能を詳細に毎回行うのは工数的に現実的ではないため、詳細版と簡易版を作成し、以下のような使い分けとしました。

  • 簡易版:
    • 画面、観点、事前条件、期待値(「一通り触って問題ないこと」+特に見るべき確認観点、許容事項を記載する程度)で構成
    • 1画面1項目が基本。
    • ベースはこちらを使用。
    • コア機能を必須とし、リリース案件影響のある機能についても実施する
  • 詳細版:
    • 画面、観点、事前条件、手順、期待値で構成
    • 画面のパーツ単位で項目を作成。
    • 観点は機能テストの正常系+簡単な異常系くらいのレベルで作成
    • SDKのバージョンアップやリファクタなど、機能試験は行わないけれど、全体影響があるから細かめに見てほしいというときに使用。

これにより、毎回のリリース時に必要最低限かつ影響範囲考慮漏れのないような対応ができています。

2.広げていく

あとは1つめでやったことを他のプロダクトにも同様に装着し、そのまま運用していくというのが自然な流れでしたがそこからが大変になりました。
QAを装着すればするほど、QAが入らなくてはいけないプロダクトが増え、自分の工数だけでは対応できない状況になっていきます。
採用はしていきたいけれど、急に人は増えないし、かといってQAが必要な大型案件のリリースを控えたプロダクトがどんどん後に控えている状態に・・

そこで以下を実施しました

  • 新規リリース、リニューアルを優先
    →これは事業的にリリース日が決まっているので、最優先で取り組み。
  • 要件定義、デザイン段階でのQAの入り込み
    →これにより、仕様理解を深める、考慮漏れを防ぐ、ユーザビリティの早期改善など、機能テスト前の上流工程での品質底上げを図っています。
  • コア機能の設定
    →大型案件と言っていても何を基準とすればいいか判断できないので、各プロダクトにてコア機能を洗い出してもらいました。そのコア機能に大規模改修が入った場合にQAを依頼するという流れに。
  • QAへの相談用Slackチャンネル作成
    →QAが必要と分かったタイミングでチャンネルで相談してもらい、他のプロダクトのQAの状況を確認して調整。QAのスケジュールを見える化。各プロダクト関係者にチャンネルに入ってもらっているので、どの時期に追加依頼が来ているかなど知ってもらえるように。
  • テストガイドラインの整備・遵守状況の確認
    →QAでどこまで見るかの分けをはっきりさせ、運用テストなど一部テストはプロダクト側で対応してもらう形に。定期的に遵守状況を確認し、毎リリースごとに対応してもらえるように。
  • QAの採用活動を開始

上記の取り組みにより、何とかQAが回せているかなという状況になっています。

3.今後やりたいこと

1年で全プロダクトにQAを装着したいと思っていましたが、GENDAの特徴でもあるM&Aでプロダクトがどんどん増えており、まだ装着が終わっていません。
まずは全プロダクトへの装着をして、そのあとは、テスト分析や自動化など、より品質を良くするための活動をしていきたいと思っています。

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