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.dev を Google Domains から Cloudflare Registrar に移管してみた

2023/08/03に公開1

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ドメインサービスの Google Domains が 2023 年後半中にサービスを終了し、Squarespace に事業を譲渡することが決定されています。

何もしなくてもそのまま Squarespace にドメインの管理も譲渡され、譲渡完了から 12 ヶ月は価格は尊重されるとのことで通常用途には問題なさそうです。
そんな中 2023 年 8 月 3 日(JST) に Cloudflare Registrar.dev.app などの Google 発のドメインに満を持して対応しました。

ということでせっかくなのでこのタイミングで前から気になっていた Cloudflare Registrar に持っているドメインを移管してみることにしました。

価格の比較

念のため価格を比較してみます。今回の対象は 「dojineko.dev」なので .dev ドメインです。
Google Domains では 1400 JPY/年でした。
Cloudflare Registrar はドメイン価格が 10USD、移管手数料が 0.18 USD で 計 10.18 USD/年 でした。
2023 年 8 月 3 日現在のドル円レートは 143.32 JPY だったので 1459 JPY 程になります。
請求が米ドルで行われるので、若干増額していますが誤差の範囲と見て良いでしょう。

Google Domains ですることの確認

Google Domains の場合、ドメインの移管に当たって、移管ロックの解除と認証コードの取得が必要です。
いずれもドメインを運用する上で意図しない移管を発生させないように用意されている仕組みです。
今回は、意図してドメインを持ち出すことになるのでまずは移管ロックを解除しましょう。

移管ロックの解除と認証コードの取得

Google Domains の管理画面にログインし、移管したいドメインのロックを解除します。
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ダイアログの内容を確認して「ロック解除して続行」をクリックします。
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ロックを解除したら続いて移管手続きに必要な認証コードが表示されるのでこれをメモしておきましょう。
メモし忘れても後で同じ画面から「認証コードを取得」をクリックすることで再度確認できます。
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Cloudflare Registrar に移管する前に

ドメインの移管に当たっては、一般的に過去 60 日以内に移管されていないことなどの条件があります。
Cloudflare Registrar ではこれに加えて、移管後はネームサーバーを Cloudflare DNS 以外に変更できない という制約があります。
今回移管する対象は元々 Cloudflare DNS を使用していたので問題ないと判断しそのまま進めました。

Cloudflare Registrar に移管申請をする

Cloudflare にログインしたら 左のメニューから ドメイン登録 > ドメインの移管 と進めます。
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切り替わった画面の下部で、Cloudflare Registrar に移管したいドメインを選択します。
このとき、対象になるドメインは予め Cloudflare に登録しておく必要がありそうでした。リストに出ていない場合は、左メニューの「Web サイト」を開き「サイトの追加」からドメインを登録しましょう。
ここではすでに登録してあったドメインを選択し、「ドメインを確認する」をクリックしました。
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続いて切り替わった画面で先程入手した認証コードを入力し、「確認して続行する」をクリックします。
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更に切り替わった画面で連絡先情報の入力を行います。これは WHOIS 情報で表示される内容ですが、Cloudflare では デフォルトでプライバシーフィルタが適用され一部の項目を除いて秘匿化されます。
移管が終わったあとで確認したところ、入力した内容のうち 「Country (国)」「State/Privince (都道府県)」は入力した内容がそのまま表示される ようでした。完全に隠したいという場合は注意が必要かもしれません。
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一通り入力が終わったら画面下部の、「移管を確認して確定する」をクリックします。
画面が以下のように切り替わると移管手続自体は完了です。
このあとメールを確認して、移管処理を早めることができるのでそこまでやってみましょう。
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メールで移管を承認する

移管手続きを完了すると、外部への移管を受け付けた内容が Google Domains からメールで通知されます。
このメールにある「移管をキャンセルまたは承認」をクリックすると承認、もしくはキャンセルの処理が行なえます。
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ボタンを押すと以下のような画面に遷移するので、今回は「移管」を選択します。
移管を思いとどまる場合は、ここで「キャンセル」を押すことが最後のチャンスですのでよく考えて押しましょう。何もしない場合は 5 日後に自動で移管が承認されます。

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移管を承認してしばらくすると Cloudflare Registrar からも、移管が完了した旨のメールが届きます。
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Cloudflare の管理画面を確認し、ドメインがアクティブになっていることを確認しましょう。
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お疲れ様でした。以上で完了です。

気づいたこととまとめ

ここまで長くなりましたが以下に列挙します

💰 お金周り

  • 移管に当たって 0.18USD (26 JPY) ほど必要だが手数料自体は格安
  • 請求は米ドルベースなので為替に注意が必要

🎛 仕様周り

  • 移管のロック解除と認証コードを先に始めないと手続きに時間がかかることがある
  • デフォルトで WHOIS の秘匿化が行われるが国や都道府県など一部は公開される
  • ネームサーバー Cloudflare DNS で固定される
  • 別のネームサーバーを使いたければ NS レコードを設定するなどでゾーンの移譲が必要

🌳 使い心地周り

  • Cloudflare を使っている限りは安く、まとめて管理できる
  • Cloudflare API を使用して何らかの自動化を行いたい場合などは便利そう

ではでは 👋

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Discussion

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同様の問題を抱えていました!参考になりました。
ありがとうございます👍