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GENkaigiの「書いて戦え!」はいかにして成立したのか

に公開

はじめに

GENkaigi 2025 in Osaka(以下GENkaigiと略して記載)で、みんなに「アウトプットをするんだ! ブログを書くんだ!」と言った手前、せっかくなのであのセッションを組むに当たって、考えていた事や時系列の経緯などを晒してみたいと思います。

※あのセッションというのはコレね。

GENkaigiにゆるく参加するだけでいいと当初は思っていたんだ

そもそもの話として主催の慕狼ゆにさんと最初に会ったのは確か技書博11(2025-01-25)で、親方さんに、技書博開催中に「やべえ同人誌があるぞ!」ってQRコードの記事を教えてもらって即買いしたのがファーストインプレッション。

その時は、エンジニア集会というヤバい合同誌を書いている人たちがいるな という印象だったんだけど、4月のとある飲み会(※きのこカンファレンス2025スタッフ打ち上げ)で、ariakiさんからGENkaigiに技書博として参加するからよろしくね! と言われる

※なお、普段このトーンの場合はセッションはあったりなかったりで、基本的には技術同人誌立ち読みコーナーを立てて、設営してバラすだけ みたいなケースが多いので軽く見積もっていたw

GENkaigiで喋る?っていわれる

で、6月下旬にこんな話が来ました(@技書博コアスタッフ用ch)
軽率に誘われる

とりあえず折角の機会なので快諾し、枠を速攻取ってもらいました。

ただ、ここで悩ましかったのは、8月に開催されるOSC 2025 Kyotoでも同じような話をやる予定だったわけです。
聞く層は違うだろう という想定はつくので同じ話をしても良かったのだが、2025/5に名古屋で開催されたOSC 2025 Nagoyaと同じ話を京都でやる予定で、さすがに同ネタ3連発、しかも関西で同ネタ2連発は、もし両方来てくれる人がいると申し訳ないし、なにより自分がやってて面白くないな~ と思ったので無しかなぁ と思っていたのでした。

※参考:OSC 2025 kyotoでの発表スライド

プロポーザルの弔い合戦をやろう

じつはこの話に前後して、デ◯サミ関西というカンファレンスにプロポーザルを出していたのですが、2025-07-03に不採用通知が来ました。
(※今更ではあるが、出版社さんのイベントなので本書いてるとかそういうアウトプットの人がメインターゲットなのではないの?と思わなくもなかった事もあり、かなーりその方向に寄せたんですが、これが失敗だったのかもしれんなー とは思っている。まあ、そもそも全セッションでロングトーク2枠しかないってどんだけ狭き門だよ という話ではあるのですがw なおプロポーザル落ちた事が直接の理由ではないのですが、イベントは行かないと思います)

そしてその後(2025-07-09)、connpassの募集ページが全部TBDなのは募集が辛いはずのでプロポーザルをなるはやで出して、早く掲載してもらったほうがいいねという話が。
圧力

不採用通知で本来は捨てる予定だった、このプロポーザル……

それを すてるなんて とんでもない!

ということで、このプロポーザルを元にして、「アウトプットしようぜ!」という話を喋る事にしました。
ただ、元々このプロポーザルは「アウトプットできる(書ける)エンジニアになって推し技術を自在に推さないか?」みたいな角度で検討していたのだが……

どうにも……刺さらない気がすんな……
(自分が逆の立場だとして刺さんないなーと思う時点でダメですw)

自分自身のアウトプットとして最初に強めなのを出せたのってなんだったっけ? とおもって過去の自分を振り返ってみたら、いました。Qiitaの情報処理技術者試験ネタ。

アウトプットの前提として何をインプットしたのか? みたいな話が要る気がしたので、ここらへんを検討していたタイミングで、資格試験を受けはじめた経緯として、自己紹介周りの話が要るな…となり、最初の部分がほぼほぼ確定しました。
(※公開スライドではざっくり割愛したとこです)

ゆにさんに早く公開できるとこから公開したほうがいいよ って言ったらトップバッターにされる

当然今回のGENkaigi、技書博公式Xでも参加者募集を打ち続けていたのですが、あまりにも手応えがない…… connpassみたらTBD多すぎじゃね? という話になり、ゆにさんに「早く情報をださなーい?」って言ったら通常セッションのトップバッターになっていました。

つまり、これは、熱量高めのハイカロリーな話をしなくてはいけない……

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

そんな事をかんがえながらスライドを組んでいました(なおこの時点では結構不安だった)。

ニッチトップ戦略xアウトプット

ニッチトップ戦略とアウトプットを掛け算する話は、初めて聞いた人も結構いたのかも?と思うのですが、実は技書博では結構鉄板ネタだったりするのです。

前述の親方さんのコレとか。

この話を、自分のやったこと(情報処理技術者試験)ベースにして再構築した結果、ここらへんのスライドがバチっと決まって勝利をうっすら確信しはじめるなどしました。

※大体、話の筋がいいとスライドがバチッと決まりやすくなる……というのが個人的な感覚としてはある

これVRだとどうなるんだっけ?

神が降りてきました。ヤッター!

誰も書いていない!

誰も書いていないのである!

ただ、ここで問題が。

飲み屋で少人数で話してる与太話であれば「書くと第一人者になれるよ (ΦωΦ)フフフ…」って耳打ちするだけで良いんですが、これはあくまで多人数が聞くオープンイベントの公開セッションです。

書いて戦わなければいけない…… あれ? 横にいる人達や展示スペースの人を軒並み蹴散らしてもらわないといけない……?

( ゚д゚)ハッ! 起きて「書いて」戦ってもらわないとあかんのかこれ

鬼滅や!

ということで大オチが確定して、全体の構成がガチっと決まりました。
(なお登壇直前まで こんなひっどいセッションでいいのか? とはメチャクチャ思っていた 今も反省はしている)

おわりに

なんであんなにVRにエッジを効かせたキレッキレのセッションになったかというと、諸般の事情[1]で全力出し惜しみ無しのテックカンファレンス用プロポーザルを出した奴を再利用流用し、さらに完全にGENkaigiに特化して組み上げたのを全力でぶつけたから……

という身も蓋もない理由だったのですが、どうだったでしょうか?

なお**「VRネタでブログを量産」してもらって初めて、本来のセッションの意図が達成**されますので、アウトプットしまくっていただけると嬉しいです!

ぜひニッチトップをかっさらってみて下さい![2]

脚注
  1. 来年1月に子どもが産まれる予定なので、しばらく物理登壇が無理になるという理由 ↩︎

  2. なのでこの記事のタグには、意図的にVRを入れてません ↩︎

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