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ClaudeとGoogleカレンダーを連携して、スケジュール管理の最適化に挑戦する

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2025/04/16から、ClaudeでGoogle Workspaceとの連携ができるようになりました。

https://x.com/AnthropicAI/status/1912192384588271771

GmailやDriveなどとの連携も気になりますが、まずは「Google カレンダー」との連携について試してみました。「MTGが多くて作業に集中できていないかも・・・」や「チームメンバーの開発時間を確保したいので、スケジュールを見直していきたい」と考えられている方は、スケジュール分析にこの連携機能が使えるかもしれません。

この記事では、Googleカレンダーとの連携方法について、ステップバイステップで解説します。その後実際にスケジュールの分析を行わせた結果について事例としてシェアします。

連携設定の手順

Step 1: Claudeの検索メニューからカレンダー検索を有効化する

Claudeの会話画面で、チャット欄左から2番目にある設定アイコンをクリックします。するとGmailやカレンダー検索機能が追加されていることがわかります。

Claudeの検索メニュー

Googleカレンダーとの連携設定が必要ですので、[連携させる]のテキストリンクをクリックしましょう。

Step 2: Claude for Google Calendar へのアクセス権限の設定

連携させたいカレンダーのあるGoogleアカウントでログインしましょう。ログイン後、アクセス権の確認画面が表示されます。自身のアカウントでアクセスできる全てのカレンダーの予定をClaudeが取得できるようになりますので、機密系の情報などが入っているカレンダーがある場合などには、この連携機能は使わない方が良さそうです。事前に社内の情シスに確認を取るなどを行う方が良いでしょう。

Googleアカウントログイン画面

権限について問題ないと判断できた場合は、許可を行って次に進みます。

Step 3: カレンダー情報の取得と分析

連携設定に成功すると、先ほどの設定画面で[カレンダー検索]がトグルボタンに切り替わります。青色になっていれば、カレンダーの検索ができる状態です。もしカレンダー情報を参照させたくない場面では、トグルをクリックしてオフにしましょう。

カレンダー情報取得画面

これでGoogleカレンダーのデータを取得し、Claudeで分析などができるようになりました。

カレンダーから会議スケジュールを分析する

それでは実際にカレンダーのデータを分析してみましょう。今回は以下のプロンプトでClaudeにタスクを指示しました。

会議の最適化のためにカレンダーを分析するをお願いできますか?適切な統合機能を使用してください。
十分な情報が集まったと判断したら、タスクを実行してください。成果物が役立つと思われる場合は、それを使用してください。成果物を使用する場合は、このタスク特有に最も役立つ成果物(インタラクティブ、視覚的、チェックリストなど)を検討してください。分析ツールは使用しないでください。すぐに実行してください。

プロンプトを送信すると、早速カレンダーの検索を開始します。カレンダーの表示等を許可していない場合は、ここでカレンダー情報が取得できずにタスクが終了するものと思われます。

Claudeがカレンダーを検索している

分析結果は、アーティファクト上にレポートアプリとして表示されます。作業途中の様子を見ていると、あるタイミングからReactのコードを書き始めると思いますが、それはレポートUIをこの画面上で表示するための実装作業です。

曜日ごとの会議数や会議時間の長さなどが、分析タブに表示されていました。

このほか、スケジュールの問題点についても指摘があります。ただ、カレンダーイベントのほとんどを会議として認識しているためか、「今日は本社にいきます」という意図のイベントを「長時間会議」と認識している様子でした。この辺りはレポートとして提出する前にチェックと修正指示または修正作業が必要そうです。

具体的な提案とチェックリストも作ってくれます。会議内容に関する指摘が多いのは、カレンダー内にアジェンダやGoogle Docsリンクなどをあまり設定していなかったからかもしれません。

カレンダー連携のポイント

カレンダーの操作は、現状できなさそう

権限設定画面を見る限り、Claudeは[表示][参照][ダウンロード]の3権限のみを要求しています。そのため、「空いている時間にMTGを入れておいて」や「明日の通話を来週にリスケして」のようなカレンダー操作系統については、2025/4時点では対応していない様子です。

とはいえまだまだBeta版の機能です。今後のアップデートで対応する可能性もありますので、公式のXアカウントをフォローするなどして、更新情報をいち早く取得できる仕組みを作るのが良さそうです。

まとめ

Google カレンダーとClaudeの連携機能は、特に会議が多く作業時間の確保に悩む方々にとって、有用なツールになる可能性を秘めています。連携設定は簡単で、数ステップで完了します。

実際の分析結果から見えてきたのは、会議パターンの可視化による気づきの価値です。どの曜日に会議が集中しているのか、長時間会議は本当に必要なのか、といった問いかけができるようになります。ただし、Claudeはまだすべてのカレンダーイベントを「会議」として解釈する傾向があるため、分析結果は人間のチェックと解釈が必要です。

現時点では閲覧機能のみですが、将来的にはカレンダー操作機能も追加される可能性があります。それにより、「このMTGを30分に短縮して」「来週の空き時間に集中作業の予定を入れて」といった指示ができるようになれば、さらに強力な時間管理アシスタントになるでしょう。

この機能を活用する際は、機密情報の取り扱いに注意しつつ、会議文化の改善や時間管理の最適化のための一つのツールとして活用することをお勧めします。Google Workspaceとの連携は始まったばかり—今後の発展に期待しましょう。

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