Devin で Sentry MCP への接続と調査を試してみた
Devin で Sentry の MCP(Model Context Protocol)を使えるようにする設定方法を、実際の画面を見ながら解説します。MCP を使うことで、Devin が Sentry の issue データや詳細なスタックトレースにアクセスできるようになります。
MCP マーケットプレイスから Sentry MCPを追加する
Devin の設定画面から MCP マーケットプレイスにアクセスしましょう。マーケットプレイスからは、利用可能な MCP ツールを検索・インストールできます。
検索ボックスに「sentry」と入力しましょう。[Official] バッジのついた Sentry MCP が一覧に表示されます。
Sentry をクリックすると、MCP サーバーの詳細画面に移動します。ここから MCP サーバーやサービスに関するドキュメントへの遷移や、利用する接続方法・認証方法などがチェックできます。
利用を開始するには、「Enable」ボタンをクリックしましょう。すると下の画像のような確認画面が表示されます。
これはマーケットプレイスから MCP サーバーを追加する際にほぼ必ず表示される画面です。要約すると、「今から利用しようとしている MCP サーバーは、信頼できる提供元によるものですか?」です。悪意のある第三者が公開した MCP サーバーを追加すると、改ざんや情報漏洩のリスクなどがあります。そのため、こうして確認ステップが挟まれるようになっています。
チェックボックスにチェックを入れて「Enable integration」をクリックします。するとモーダルが消え、Sentry MCP が有効化されます。
Sentry アカウントへの接続を行う
Enable しただけでは、、まだ Devin と Sentry は接続できていません。OAuth による認証が必要です。「Test listing tools」ボタンをクリックしましょう。
アカウントの連携ができていないため、以下のような認証が必要であることを示す画面が表示されます。[ Authenticate ]ボタンをクリックして認証を行いましょう。
[ Authenticate ]ボタンをクリックすると、Sentry MCP の認証画面が開きます。「この MCP クライアントが Sentry MCP への認証を要求しています」という説明が表示されるので、「Approve」をクリックしてください。
認証が成功すると、以下のメッセージが表示されます。
{"status":"success","message":"Authorization successful! You can now close this window and return to Devin."}
この画面を閉じて、Devin の設定画面に戻りましょう。
Devin の画面に戻ると「MCP server test successful」という緑色の成功メッセージが表示されます。これで設定は完了したので、「Save changes」をクリックして設定を保存してください。これで Devin から Sentry のデータにアクセスできるようになります。
調査をさせてみる
接続に成功しましたので、早速 Sentry MCP を試してみましょう。今回は Devin のチャットに次のようなテキストを入力しました。
Sentryで最近発生しているエラーを調べてください。該当するリポジトリを探して、エラーの原因などを調査してください。
まだコードの変更はしないで欲しい。調査だけを求めています
Devin は Sentry MCP を利用してエラーの調査などを始めてくれます。リポジトリの特定なども自分でやろうとしますので、効率を高める場合は、リポジトリとSentryで調査して欲しいエラーなどは指定した方が良さそうです。
調査内容をシェアすることは難しいのですが、「このエラーはこういう原因で、おそらくこのファイルにあるこの実装が問題の可能性が高い」のように説明してくれます。Devin が公開しているデモ動画のように作業をさせることもできますし、そのまま会話によって実装方針を決めることもできそうです。
注意点
設定時に何回か強調されるのですが、アカウント連携はサービスアカウントの使用を推奨されています。個人アカウントで認証すると、そのアカウントの権限で Devin が Sentry にアクセスすることになってしまいます。
また、組織の全メンバーがこの MCP 接続を利用できるようになるため、セキュリティポリシーに沿って適切な権限設定を行うことが大切です。
まとめ
Sentry MCP の設定は比較的シンプルですが、認証周りでいくつかのステップが必要です。特に OAuth 認証では別ウィンドウでの操作が必要になるため、手順を把握しておくと迷わずに済みます。
設定が完了すれば、Devin は Sentry の issue データを直接参照して、より効率的なデバッグ支援ができるようになります。
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